普段エンジニアとして働いていると、自分が働いた分に対してどのくらいの給与が貰えるのかという点に関して気になると思います。スキルや経験を積むことによって、自分の市場価値を上げ、自分自身の年収を上げることが出来ます。

とはいえ、スキルや経験以外にも高年収を目指す場合はどこの企業に所属するかということが大事になってきます。大手企業で働いているエンジニアは平均年収が1000万円を超えるなど、どこの企業に所属するかということや、国の経済状況などの外部環境によっても年収は変化してきます。

海外でエンジニアとして働くとしても、多くの方が年収について気になると思います。というのも、エンジニアとして働くにあたっては働く国によって年収が大きく異なってくるからです。これはその国を取り巻く経済や雇用の状況であったり、その国での業種の立ち位置が大きく関係してきます。よって、海外で働きたい場合はこれらの情報を知っておくことが大事です。

今回はエンジニアとして働いた場合にどこの国の年収が高く、またその中でもどの職種を選べば高い年収が得られるのか?という点に関して見ていきます。高い年収を求めて海外で働くという方も多くいるので、今回の記事を参考にして海外で働くのかということについて考えてみてください。

海外でエンジニアの年収が高い国はどこ?

ここでは、海外でエンジニアの年収が高い国についてご紹介します。2017年度の日本と海外のエンジニアの平均年収ですが、日本は467万円、アメリカは889万円、イギリスは450万円、シンガポールは563万円という結果になりました。この結果をみるとアメリカの平均年収が異常に高いことがわかります。

これにはいくつかも理由があります。一つ目はアメリカではエンジニアの地位が高いことです。アメリカでは大学にてコンピューターサイエンスの学位がないと、エンジニアとして就職することが難しくなっており、エンジニアに要求されるレベルが高いので、年収も高くなっています。

また、学位だけではなく、修士まで進み、エンジニアとしての道を極めている人もいます。アメリカの大学は進級が大変と言われているので、大学を出る時点でエンジニアとしてのスキルは高いと言えるでしょう。

二つ目はシリコンバレーがあることです。アメリカのカルフォルニア州サンフランシスコにはシリコンバレーと言われるITベンチャー企業が集まっている地があります。そこでは、Google,Amazon,Facebook,Appleといった世界の時価総額ランキングTOP10に入る企業が集まっています。

その他にも有名なサービスを提供している企業も多く、企業間でエンジニアの争奪戦が起こっています。そのため、エンジニアの需要が高く、給与も高くなっています。こうした影響があり、アメリカではエンジニアの平均年収が高くなっています。

どの職種が比較的にエンジニアの年収が高いか?

続いてエンジニアの中でもどの職種で働けば、高い年収を貰えるかということについてです。職種内の年収においては日本とも海外とも変わらない傾向があります。高い年収を貰える仕事はプロジェクトやエンジニアのマネージメントをするプロジェクトマネージャーと、需要が高い人工知能系やデータサイエンス分野でのエンジニアの給与が高くなっています。

まず、プロジェクトマネージャーについてですが、プロジェクトマネージャーとしてプロジェクトを管理していくには自分自身がシステムの開発や設計の経験を積んでいる必要があり、その経験を下に部下を指導していきます。

十分に設計や開発の経験がないと、システム全体の設計やチームをまとめることが困難になります。もちろんエンジニアリングの力だけではなく、部下とコミュニケーションを取るためのコミュニケーション能力もプロジェクトを推進していく上では大事になる能力です。

また、需要が高い人工知能系やデータサイエンス分野でのエンジニアについてですが、この分野ではかなり高度なスキルや経験が必要となるため、そのような人材の確保が各企業で課題となっています。

利便性の高いサービスの開発や企業が持つデータをマーケティングに活かしていくにはこのような人材が必要となります。ただ、大学での研究経験を要するなど、必要とされる資質はかなり高いものを要求されるため、需要と供給が釣り合っておらず、この分野でのエンジニアの給与は高くなっています。

海外の物価とエンジニアの年収も考慮してみる

物価

海外の物価とエンジニアの年収を比較してみましょう。ここでは、ビッグマック指数によって海外の物価とエンジニアの年収を考えてみます。

ビッグマック指数とは各国の物価を表す一つの指標となり、各国のビッグマックの値段を比較したものです。日本を1だとした場合、アメリカ1.55、イギリス1.14、シンガポール1.19となります。ビッグマック指数によると、これらの国は日本よりも物価が高いということがわかりました。

年収をこの数値で割ってみると、日本467万円、アメリカ573万円、イギリス395万円、シンガポール473万円という結果になりました。日本と各国で大きな差があるわけではないですが、アメリカとイギリスを比べると約180万円もの差があります。やはり物価で割ってみても、アメリカではエンジニアが重宝されていることがわかります。

日本のエンジニアの年収は467万円です。物価指数によって比較すると、イギリスよりは年収が高くなっています。ただ、日本のエンジニアの年収は世界で比べると低いと言われており、インドや中国の現地IT企業では日系企業が出さないようなかなり高い年収が得られるという話もあります。

日本の年収は? 客観的に見てみる

これはやはり日本企業が年功序列制度によって年収を決めている企業が多いため、なかなか実力に応じた給与が貰えないという側面や、海外ではプロジェクトマネージャーやITコンサルタントなどの給与の高い仕事をやっている方が多いということもあります。

逆に海外ですと、給料が高い代わりにその給料に見合ったパフォーマンスを出せていないと解雇することが日本よりも容易なため、他の国では年収が高くなっています。特にアメリカのような頑張った分の見返りが報酬としてあるような国はこのような傾向が顕著です。

エンジニアとしての実力がある方は海外で働くほうが高い年収を貰える場合もあるので、これを機に是非海外でエンジニアとして働くということも検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ:高い年収を貰える可能性も?

海外のエンジニア 年収を徹底調査 というテーマで今回はお伝えしました。いかがだったでしょうか? 今回お伝えしたかったことは以下のとおりです。

  1. アメリカはエンジニアの地位が高く、シリコンバレーがあるため、平均年収が高くなっている
  2. プロジェクトやエンジニアのマネージメントをするプロジェクトマネージャーと、需要が高い人工知能系やデータサイエンス分野でのエンジニアの給与が高くなっている
  3. エンジニアとしての実力がある方は海外で働くほうが高い年収を貰える場合もある

海外で働く日本人エンジニアはなかなかいないと思いますが、普段ではなかなかできない経験だと思いますし、自分自身の市場価値を上げることにも役立ちます。海外でエンジニアとして働きたいと思っている方は是非今回の記事をお役立てください。

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