techcareerで独自に調査しただけでも、「エンジニア」と名のつく職種は21種類もあります。これだけ数があると、自分がどんな分野で活躍したいのか、どの職種が自分に合っているのかを見極めるのは非常に困難なものとなるでしょう。

そこでこの記事では、エンジニア系職種の中でも「インフラエンジニア」にフォーカスを当て、その仕事内容や転職するにあたって身に付けておくべきスキルなどをご紹介していきます。

インフラエンジニアとは


水道・電気・ガスといったライフラインや、街中にある道路や信号のことを、それぞれ業界ではインフラと呼びます。日本語で「土台」「基礎構造」を意味する言葉で、IT業界に限っていえば、コンピューターやサーバー、通信回線などをインフラと呼びます。

つまりメールやSMS、ゲームアプリなどのITサービスの土台を形作るハードウェア・ソフトウェアのことですね。私たちが水道や電気がなければ生きていけないようにインフラエンジニアの存在なくしては、ITサービスは実現なし得ません。

IT業界の根幹を支えるポジションでもあることからどんな会社に入っても重宝される存在といえます。

具体的な仕事内容としては。主に3つのジャンルに分類されます。

まず1つ目に「設計」の段階です。ITインフラの構築には、多くのスタッフが協力してチームの力を活用することが不可欠。1人のエンジニアの手では完成せず、必ず多くのメンバーとプロジェクトを共有する必要があるわけです。

そのプロジェクトメンバーと方向性を共有し、円滑な業務を実現するために「設計書」を作成する必要があるのです。この設計書の作成がインフラエンジニアの会社の仕事です。

インフラエンジニアの2つ目の仕事は、実際の「構築」作業になります。あなたが新しいスマホやパソコンを購入した後は、必ず初期設定を行う必要がありますよね。この初期設定が、インフラエンジニアにとっての構築作業とイメージするとよいでしょう。

Wi-Fiルーターやキーボードを用意したり、電源コードやLANケーブルの配線を考えたりした経験がある人は多いと思いますが、そうした作業の規模を大きくしたものがインフラエンジニアの業務内容となります。

そしてインフラエンジニアの最後の仕事が、構築したITインフラの「運用」作業です。基本的に24時間365日、休まず稼働するのがITインフラの特徴ですので、適切なメンテナンスを行って障害が起こらないように保守する必要があります。

具体的には、ハードウェアの故障や操作ミスなどのヒューマンエラー、アクセスの過集中など、トラブルが起こりうる原因はさまざまです。その100%を防止することは現実的ではありませんので、トラブルが発生した際、即座に原因の特定と復旧作業に取り組む責任が課されます。

気になる年収は?


インフラエンジニアの年収は他のエンジニア系職種よりも若干高めの水準となるようです。20代でもおよそ400万円の報酬が得られ、30代になれば約500万円、技術と経験を兼ね備えた40代になると600万円以上の年収が期待できるようになります。

インフラエンジニア全体の年収としては、500万円弱となりそうです。インフラエンジニアはIT業界に属する会社にとって必要な存在であるため、業界内でも特に慢性的な人手不足にあります。

これを背景として年収水準は年々上昇傾向にありますので、これ以上の年収を手にする人も少なくありません。プロジェクトのマネジメントスキルやコミニュケーション能力を兼ね備えた人材であれば、年収1,000万円の大台を目指すことも十分可能と考えられます。

必要な技術/資格


インフラエンジニアにまず不可欠なのは、チームメンバーと円滑な意思疎通を図るためのコミニケーション能力です。基本的にチームでの作業となるインフラエンジニアは、周囲のスタッフとの連携を取り、チームワークを重視して仕事を進めることが欠かせません。

加えて、海外のハードウェアやソフトウェアを扱う機会が多くなることから、IT系の専門用語を読み解けるだけの英語力を身に付けておくとよいでしょう。トラブルシューティングの際に英語を使った検索能力を発揮することで、迅速な復旧作業にも役立ちます。

米国Cisco Systems社による認定資格「CCIE」や、Oracle社による「Oracle Master」、といったIT関連の資格を入手しておくと、転職に有利となるでしょう。「ITパスポート試験」「基本情報技術者試験」に挑戦することも、インフラエンジニアとして働くにあたってプラスに働くはずです。

インフラエンジニアになるにあたって特定のプログラミング言語は特に必要とされませんが、インフラエンジニアと密接な関係を持つサーバーエンジニアが用いる言語については、一定レベルまで習得しておくと、社内でのコミニケーションが円滑になると予想できます。

具体的には、「JAVA」「PHP」「Ruby」といった言語の知見を持っているとよいでしょう。もちろん、インフラエンジニアとして不可欠な、ネットワークやサーバーに関する基礎知識の習得を優先してもらって構いません。

活躍できる業界は?


ITインフラの土台を支えるという意味では、インフラエンジニアが活躍できる場はIT業界全般といえます。ゲーム会社やアプリ制作会社、Webサービスに携わる会社など非常に多くの会社から需要が見込まれます。

とはいえ、今やITの力なくして企業活動を行える会社はほとんどないと言えることから、IT業界以外の場でも実力を発揮できると予想できます。例えば物流企業や保険会社、電気メーターといった企業でもインフラエンジニアの求人募集があるようです。

インフラエンジニアとしてまたなく続ける限り、それまでに培った技術や経験は必ずどこかで行かされることになります。IT以外の業界で働いたことがある人であれば、特に重宝される人材となることも可能でしょう。

今後の需要がなくなることがない分野でもあることから、一生の仕事として選ぶことも難しくありません。

将来性は?


現在も高い需要を記録しているインフラエンジニアですが、そのニーズは今後さらに高まることはあっても、低くなることは考えにくい職種です。ITの導入が比較的進んでいない中小企業でもインフラエンジニアの必要性が認知されてくれば、爆発的に需要が増えることも予想できます。

土台を支えるという重要な役割を担っているだけに、エンジニア系の職種の中でも特に安定性を見込めるポジションです。

一方でインフラエンジニアの先行きについて悲観的に考える意見もあります。というのもクラウド化や仮想化が普及し、自社内に物理的なITインフラを構築する必要性が下がってきているという見方ができるからです。

確かに、昨今のクラウドサービスの急速な発展は特筆すべきものがありますが、だからといってインフラエンジニアの需要が減るとは限りません。なぜなら、病院や金融機関、官公庁といったインターネットに接続されない環境で用いるIT機器も数多くあるからです。

それでも、インフラエンジニアとして長く活躍したいと心から願う場合には、日進月歩の勢いで発展するIT業界の最新動向を常にチェックし、自身のスキルアップを怠らない姿勢が必要となるでしょう。

まとめ


この記事では数あるエンジニア系職種の中でも、インフラエンジニアという種類について仕事内容や年収情報などをご紹介してきました。この分野に興味がある人であれば知っておいて損はない情報だと思います。

ここで紹介したようなスキルを身に付けて、ニーズのある業界に履歴書を送ることで、あなたの理想のポジションを勝ち取りましょう。

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