エンジニアにとってのブラックとは? 

エンジニアにとってのブラックな職場とは、様々な要素によって決まります。

ブラックの定義は残業代の未払いや長時間労働だけではありません。エンジニアにとって最もブラックな環境は、開発などスキルアップできる業務に携わることができないことです。

エンジニアとして就業したにも関わらず、営業や資料作成、クレーム処理など、実務で開発以外のことを任されるというケースは珍しい話ではありません。

このような環境になると、エンジニアとして実務経験を重ねることができず年を重ねるため、結果的に働いているにも関わらず市場価値が上がらない、という状況になってしまうのです。

過酷な労働環境でもスキルアップできるなら未来がありますが、スキルが磨けなければエンジニアとしてステップアップすることができなくなってしまいます。

「成長できない環境」はエンジニアにとって最も懸念すべきブラックな要素の一つだといえるでしょう。

しかしブラック度を見極めることができる要素はこれだけではありません。ではここからはエンジニアが求人案件や現場を見極める際に使える「ブラック度チェック表」を見ていきましょう。

【エンジニア案件用】ブラック度チェック表

□労働時間が異常に長い(月間稼働時間250時間を越える/帰宅できない等)

□サービス残業が発生する(残業代の支払いがない/申請できない)

□開発業務以外のことばかりさせられる(クレーム処理等)

□離職率が異常に高い

□退職意志を表明すると「嫌がらせ」が始まる風潮がある

□求人情報で未経験者歓迎など「甘いフレーズ」を強調している

□有給の申請ができない(申請したら怒られる)

□経費の支給がなく自腹(交通費など)

□飲み会やクライアント企業との接待が異常に多い(当然のよう自腹)

□求人情報と実際に支給される報酬に乖離がある

これらのチェック表のうち3つ以上にチェックが入るなら、その労働環境はブラックである可能性が高くなります。

エンジニアとして求人情報を調べる際は、上記の表を参考に口コミサイトの情報をチェックするなど、ブラック企業回避のためのリサーチをおすすめします。

【ブラックなエンジニア案件の特徴】環境編

ブラックなエンジニア案件は、前述のチェック表である程度見極めることができますが、チェック表は具体的なイメージがなければ上手く使うことはできません。

そこで次にブラックな労働環境とは一体どのような環境なのか、チェック表の内容も踏まえて具体的に解説していきます。

労働時間が異常に長い(月間稼働時間250時間越/帰宅できない等)

通常残業なしで労働をした場合、1日8時間×週5日×4週間で労働時間は160時間程度です。そこから残業時間が増えていくわけですが、一般的に残業時間は80時間を越えると過労死のリスクがあると言われています。

また厚生労働省の資料「過労死をゼロにし、健康で充実して働き続けることのできる社会へ STOP過労死!」でも週60時間以内の労働時間、月間の残業時間は80時間以内を推奨しています。

所定労働時間が160時間、残業が80時間だと月間の稼働時間は240時間ですが、もしそれを上回る250時間を越える労働環境である場合、その職場はブラックである可能性が高くなります。

参考:厚生労働省『過労死をゼロにし、健康で充実して働き続けることのできる社会へ STOP過労死!』

パワハラが横行している

ブラックなエンジニアの労働環境では、パワハラが横行していることも少なくありません。

ブラックな労働環境では残業をしているにも関わらずタイムカードを押させない、残業代の請求を許さない、こういったことを高圧的な態度で強要する上司もいます。

また気に入った社員のみ優遇し、それ以外の社員には高圧的な態度を取り続けるケースもあります。突然恫喝するなど、明らかなパワハラが横行しているケースもあります。

パワハラが横行している

【ブラックなエンジニア案件の特徴】給与編

ブラックなエンジニア案件では、給与についても理不尽なケースが少なくありません。

求人票では基本給21万円など、20万円以上が提示されていながら、実際の基本給は15万円以下。他の職務手当などを含めて給与の総支給が20万円に届かないといったケースもあります。

残業代の未払いも大きな問題ですが、それ以前に求人情報通りの給与が支払われていないケースもあるので注意が必要です。

さらに残業代の未払いやサービス残業の発生が重なると、時給に換算したら500円程度の労働となっているケースもあります。

時給500円は最低賃金を下回る激安の報酬ですが、残業時間が80時間を越えて支払いがない場合などは、このような激安な報酬となっていることもあります。

【ブラックなエンジニア案件の特徴】キャリア編

ブラックなエンジニア案件の中には、「この仕事をすることで誰が得するのか?」と思わず考えてしまうほど、理解できないような理不尽な業務を任されるケースもあります。

実際に資料作成など、エンジニア業務とは直接関係ない作業ばかりで、スキルアップできないことについて思い悩むエンジニアは少なくありません。

スキルアップできないブラックな環境だとキャリア形成の支障となる可能性が高いため、転職活動の際はキャリアにとってプラスとなる環境なのかどうかについても、見極めておきたいところです。

エンジニアとしてブラックな環境を脱出するにはどうすればいいか?

ここまで紹介してきたように、エンジニアがブラック企業に就職した場合、単純にキャリア形成が崩れるだけでなく、過労によって心身に不調をきたしてしまうリスクもあります。

ではエンジニアとしてブラックな環境を脱出するには、一体どのような方法があるのでしょうか。

その手段は大きく分けて3つあります。順番に見ていきましょう。

プライベートの時間を使ってスキルを磨く

エンジニアとしてブラックな環境を脱出するためには、プライベートの時間を使ってスキルを磨くこという方法があります。実務でスキルアップできなかったとしても、プライベートの時間を使ってスキルアップすれば、転職に役立つからです。

ブラックだとわかった環境で長く勤めたいと考える人はいません。スキルを身につけておけば、次はホワイトで働ける可能性も高くなるため、スキルを磨くことは大切です。

転職エージェントに相談する

ブラックな環境を抜けるためには、転職エージェントを活用することも有用です。転職エージェントを使うと自分で求人を探すだけでなく、担当者から案件を提示してもらうこともできます。よりスムーズな転職活動を目指す場合も、転職エージェントは活用しましょう。

ブラックと分かった時点で勇気を出して退職する

ブラックな環境を抜け出すためには、次の仕事を見つける前に勇気を出して退職することも大切です。特に心身に支障をきたしてしまった場合や、酷いパワハラがある場合は退職の検討をおすすめします。

もちろん転職活動は在職期間中の方が上手くいくので、後のことを考えることも大切です。しかしブラックな環境に心身の限界を感じているなら、勇気を出して退職することは検討すべき選択肢の一つです。

【まとめ】エンジニアとして仕事を探す際はブラック案件に注意しよう

ここまでエンジニアとして、現場のブラック度をチェックする方法を紹介してきました。

「ブラック度チェック表」は既に就業しているエンジニアとしての現場でも使えますが、転職活動の際にも役立ちます。

どれだけ給与など条件が良かったとしても、ブラックな現場だと長く働くことはできません。エンジニアとして仕事を探す際はリサーチを徹底する等、ブラック案件の回避にも注意を向けることをおすすめします。

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