会社から独立してフリーエンジニアになると、営業から開発、経理まで自分ですべてこなさなければいけなくなり、どうしても厳しい現実が待っているというイメージを持たれがちです。時にはピンチな状況に陥り、クライアントを失ったり体調を崩したりすることも。

しかしそこから這い上がることができてこそ、ハイレベルなフリーエンジニアを目指せるのではないでしょうか。この記事では私の体験談をもとに、フリーエンジニアが挫折を経験し、それを乗り越えるまでを紹介していきたいと思います。

経験談:きっかけ

私がフリーエンジニアになってから一番大きな壁にぶつかったのは、昨年3月「スランプ」に陥った時でした。どうしても仕事が手につかずやる気もモチベーションも失ってしまった状態で、毎日自宅兼職場でぼーっと過ごすことが多くなったんですね。

そのきっかけかなと思えるのが、スランプに陥る前月、昨年2月までに仕事を大量に抱えていたことでした。ありがたいことに継続案件がいくつも重なり、3つ、4つのクライアントから発注をいただけていたタイミングです。

おかげでスランプに陥った3月中に振り込まれた金額が、フリーエンジニアになって以降の最高月収を更新し、貯金も大幅に増えたものでした。ところが、忙しかった2月を終えてみると、一気にモチベーションが急降下してしまったかのように、仕事が手につかなくなってしまったわけです。

多忙だった2月中には、キャパシティの120%くらいの案件を請け負っていて、かなりムリをしつつクライアントの要望に応えようとしていたふしがあります。それでも「こんなに忙しくなるなんてありがたい…!」と思いながら、ほとんどすべての依頼にOKを出していたんですね。

その直後のスランプだったので、個人的には燃え尽き症候群(バーンアウトシンドローム)だったのではないかと疑っています。極端に忙しい時期をつくり、逆に暇な時期もつくってしまうと、モチベーション低下に陥りやすくなるらしいということに気づき、フリーエンジニアの厳しさを体感した瞬間でした。

経験談:順調

スランプに陥る以前までは、毎月順調に案件数や報酬額を伸ばしていました。私がフリーエンジニアとして案件を受注しているのは、クラウドワークスやランサーズといったクラウドソーシングサイト。

まずはこれらのサイトでプロジェクトに参加してみて、長期にわたり継続してクライアントから高い評価をもらえたら、直接契約に移行して引き続き案件を割り振ってもらう…。そんな流れでクライアントの数を増やし、一度に抱える案件も増加させていきました。

そのピークになったのが、スランプに陥る前月の昨年2月。それ以前までは緩やかなカーブを描いて案件数や報酬額が増えていったものの、スランプ直前のタイミングでどかっと依頼が増えたという背景もあります。

これまではずっと順調に仕事が増えて、比較的気分も上向き。調子も悪くなかったにも関わらず、急激にモチベーションダウンの波がやってくることになります。

経験談:挫折

「なんだか調子が悪いぞ?」と思い始めたのは、昨年3月に入った後の週明けの月曜日だったのを覚えています。直前に重い案件の仕事がやっと終わり、週末にのんびりと過ごしてリラックス。その後の月曜日、なんとなく仕事のやる気が出ないことに気づきました。

「仕事の量が減ったから、精神的に落ち着いただけかも」と最初は思っていましたが、火曜日、水曜日、木曜日となっても調子が一向に上向かず。継続案件はなんとか終わらせつつも、チャットワークでクライアントに一言返信を送るだけの作業も「しんどい…」と感じるレベルでした。

週末のリラックス後、なかなかモチベーションが戻ってこないことに、金曜日あたりになれば危機感を抱くようになってきます。「もっとがんばらないと!」「早く仕事を終わらせないと!」と思うものの、パソコンに向かってテキストエディタを開いても一向に集中できず。

「もしかしたらスランプかもしれない…」と一度思ってしまうと、そう思い込んでしまってさらに意欲が低下してしまうんですよね。こんな時に悩みを相談できるフリーエンジニア仲間がいればよかったんですが、当時も今も私は一人で黙々とコードを書くタイプ。

結局誰にも相談できず、ずるずるとスランプを脱せないまま時間が過ぎていくことになります。幸いにもスランプに陥った3月はタスクが少なめだったので、クライアントに迷惑をかけたり信頼を失ったりすることはありませんでしたが。

経験談:再起

「このままじゃヤバい!」と思い始めて、まず私がスランプ対策に行なったのが、ストレス解消でした。2月中に大量の案件を受注していたせいで、休日を含めてほとんどの時間が仕事で埋まっていたので、なかなか趣味の時間を取れずにいました。

そのせいでストレスが溜まっており、それも原因になってスランプを招いてしまったんじゃないかと分析しました。そこで、個人的な趣味の一つである映画鑑賞を楽しむことにしたんですね。

映画鑑賞

時間を忘れるほど没頭すると、メンタルにいい影響がある」とどこかで耳にしたことがあったので、Netlixで手当たり次第に洋画のアクション映画を視聴して周り、1日1作品のペースで映画に没頭してみました。

すると、明らかに気分が改善していることがわかります。映画作品に1〜2時間没頭した後、ふと我に返ってみると、随分と体が軽くなって前向きな気分になれたんですね。

その後も定期的に映画鑑賞を日々のルーチンに取り入れて、仕事に集中するだけでなく、趣味にも集中できる機会を設けています。以来、スランプからは脱してネガティブ思考に陥ることも減りました。

実は、これまでは「フリーエンジニアとして時間も仕事も自由に選べるから、わざわざストレス解消なんてしなくてもいいだろう」という考えでいました。しかしスランプを経験し、趣味を楽しむことでスランプから脱した経験をしてからは、ストレス解消の時間をより重視するようになります。

経験談:現在は安定

昨年3月に振り込まれた報酬額は、今でも個人的な月間最高報酬額だったりします。ですが、今はキャパを超えるほどまで仕事を引き受けることはなくなりました。フリーエンジニアを志してから長いので、自分がどれくらいのタスクを1日で消化できるかも把握しつつありますし。

月々の報酬的な意味でも、精神的な意味でもここのところは安定し、この先しばらくはスランプに陥ることはないだろうなという自信さえあります。とはいえ、気を抜くと大量の仕事をスケジューリングしてしまい、趣味の時間を設けるのを忘れてしまうことがありそうなので注意したいところですね。

働く場所や時間、クライアント、あるいは人間関係など、さまざまな面で会社員よりも自由が手に入るのがフリーエンジニアのメリットです。同時に、メンタルも含めて自分で体調管理をしなければならないという厳しさがあるのも真理なのかもしれません。

まとめ

というわけで、この記事では昨年2〜3月に経験した、仕事上のスランプに陥ったこととそこから脱したことについてご紹介してきました。これを読んで、フリーエンジニアになってからスランプに陥ってしまった人が、一刻も早く普段の生活を取り戻せるようになれば幸いです。

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