派遣エンジニアとしてIT企業で働く場合、どれくらいの時給がもらえるのか、気になるところですよね。一般的にはIT業界は人手不足が叫ばれており、たとえ派遣エンジニアであっても好待遇が約束されるといわれています。

では、実際の平均時給はどのくらいの水準になっているのでしょうか?今回は時給が高くなる職種や派遣先選びの注意点と合わせて紹介していきます。

派遣エンジニアとは? 

一般的には1つの会社に在籍して、ずっと同じ職場で正社員として働くのが普通とされています。新卒または中途で入社し、書類選考や面接を経て、その会社のメンバーの一員として迎えられるケースです。

IT業界にはもちろん正社員がたくさん存在していますが、一方で派遣スタッフとして働いているエンジニアも少なくありません。派遣エンジニアの場合は、書類選考や面接なしで派遣先企業で働くことができますが、プロジェクト単位または期限付きで働く契約のため、長く1つの職場に居続けられないという側面があります。

そもそもIT業界は、派遣エンジニアが生まれやすい構造になっています。というのも、開発プロジェクトの各段階によって、必要なエンジニアの数が大きく変化するからです。

たとえば、システム開発のプロジェクトがスタートした直後は、多くのシステムエンジニアやプログラマーの手を借りて、膨大な作業を分担して取り組むことになります。ですが、大量の人員が必要なのはプロジェクトの完了段階まで。

システムが完成した後は、保守・メンテナンスで一定のエンジニアは必要になるものの、スタート直後ほどの人員は必要ありません。

もしIT企業がエンジニア全員を正社員として雇い入れる場合、プロジェクトによってエンジニアの数が多すぎて暇になってしまったり、あるいはエンジニアが少なすぎて残業が発生してしまったりするリスクを抱えることになります。

そこで活躍するのが、派遣エンジニアという存在です。プロジェクトが始まったばかりの一番業務量が多いタイミングで派遣エンジニアを迎え入れ、プロジェクトが完成したら正社員のエンジニアだけで運用していく。

このように時と場合に応じて柔軟に開発リソースを調整できることから、派遣エンジニアは多くのIT企業で重宝されているのです。

派遣エンジニアの平均時給は?

そんな派遣エンジニアの平均時給はというと、2019年10月の「『エン派遣』三大都市圏の募集時平均時給レポート」によれば、「IT系」は2,238円というデータが出ています。全体の平均時給は1,584円なので、平均を大きく上回る時給を手にしていることがわかります。

なお、同レポートではエリア別平均時給も公開されています。それによれば、関東エリアは1,648円、東海エリアで1,361円、関西エリアは1,378円となっていました。派遣エンジニアの時給も、東海や関西よりも関東のほうが高めに設定されていると予想できます。

参考:https://corp.en-japan.com/newsrelease/2019/20289.html

派遣スタッフの中でもIT系のエンジニアは、専門的な知識やスキルが必要とされる職種になります。そのため異業界の派遣スタッフと比べると、かなり多めの報酬が期待できます。派遣エンジニアは残業代が100%支給される特徴がありますので、長く働けば働くほど収入がアップする側面もあります。

ただし、派遣エンジニアはあまり残業をさせてもらえない立場だったりもします。固定残業代やみなし残業代を設定されることがないため、残業させればさせるほど人件費がアップして企業にとってのコストとなるからです。

エンジニアとして働く以上は、最終的には大手IT企業やベンチャー企業の正社員になったり、フリーのエンジニアとして活躍するのが目標となるでしょう。もちろん正社員やフリーランスを目指すことも大切ですが、派遣エンジニアならではの時給の高さや自由な時間の多さを活かして、スキルアップのためにプログラミング言語を勉強したり、セミナーに参加したりしてみるのもおすすめです。

派遣エンジニアで時給の高い職種は?

職種は何?

「エンジニア」といっても、IT業界にはさまざまなエンジニア系職種があります。携わる仕事内容によっても時給が変化しますので、職種による時給もチェックしてみましょう。

高時給はネットワークエンジニア

日本最大級の求人情報サイト「はたらこねっと」の2019年10月の調査によると、IT・エンジニア系職種の派遣スタッフのうち、もっとも時給が高いのは「ネットワークエンジニア」で2,528円となっていました。次点で「SE・プログラマ(オープン系)」の2,428円、「SE・プログラマ(汎用系)」が2,359円で続きます。

一方でもっとも時給が少ないのは、「CAD(建築・土木・設備) 」の1,664円、「CAD(電気・電子・機械)」の1,779円、「フィールドエンジニア・サービスエンジニア」の1,802円があります。

未経験から可能な職種

「ヘルプデスク・ユーザーサポート」「評価・テスト」といった職種は、比較的未経験でも働きやすい職種になりますが、時給はそれぞれ1,889円と1,981円。一般的なアルバイトよりは高水準に設定されているので、最初の派遣先として選ぶといいかもしれませんね。

参考:https://www.hatarako.net/contents/heikin_jikyu/kanto/1911/

派遣エンジニア 時給以外に派遣先を選ぶ注意点

派遣エンジニアが派遣先を選ぶ際に、時給額を目安にして企業を選ぶことはよくあると思います。しかし、時給が高いからといって安心して働ける職場だとは限りません。時給意外にも、さまざまな点に注意して派遣先を選ぶ必要があるのです。

たとえば、複数人のチームで派遣される案件ではなく、あなた一人だけで単独派遣されるケースには注意が必要です。派遣先の企業で困ったことがあっても頼れる人がいないという状況に陥りやすく、過度な業務量を割り振られることも珍しくないからです。

特に初めての派遣の場合には、絶対に単独派遣の案件は選ばず、先輩エンジニアなどと一緒にチームで派遣してもらえる案件を選ぶようにすると安心です。

また、実際に働いている派遣スタッフの口コミも参考になります。勤務先の社員の口コミをチェックしてもいいですし、派遣会社自体の口コミも確認できるとなお安心でしょう。口コミが見つからないような小さい派遣先・派遣会社は、最初のうちは選ばないほうが無難です。

基本的なことですが、派遣会社の営業マンとの相性も大事ですね。派遣スタッフとしてサポートしてくれる人が、自分にとって頼れる存在で安心して相談できるような人柄であれば、どんな派遣先で働くことになっても不安がなくなるはずですよ。

まとめ:相性をチェック

派遣エンジニアの時給は、派遣スタッフ全体の平均と比較するとかなり割高な部類に入ります。職種によっても時給は上下するものの、未経験からスタートできる職種でも2,000円近い時給が設定されていることも多いので、IT業界でキャリアアップやスキルアップを考えているなら、積極的に利用したい働き方になります。

ただし、派遣会社や派遣先の企業はしっかりと吟味し、相性をチェックしながら選んでいくことが重要になります。自分にとって安心して働ける環境で、あなたの力を存分に発揮してくださいね。

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