社会保険の保険料は

フリーランスとして活動している方は自分自身で保険料を支払わなければなりません。今までは会社の総務部が年末調整の際に、保険料の所得控除の作業を行ってくれていました。これを確定申告時に自分自身で所得控除作業を行い、その額を申告する必要があります。

自分自身で保険に入らないといけないため、フリーランスとして活動している方はどのような保険に入れば良いのかということが気になるでしょう。そこで、今回はフリーランスの保険料について社会保障と国民健康保険の双方を保険料という観点から徹底比較していきます。

まず、社会保険の保険料からみていきましょう。会社員時代に、労災保険という言葉を聞いたことはないでしょうか。労働中に発生した怪我や病気に対して医療費が出るという保険であり、この保険は会社員であれば自動的に加入されることになります。

ただ、フリーランスの場合はこの保険は任意加入となってしまいます。しかも、フリーランスとしての任意加入であると、会社員時代に出ていた業務中での怪我や病気に対しての医療費負担である傷病手当金はもらえません。フリーランスとしての業務中の怪我や病気での医療費負担を減らすには民間の保険に入るしかありません。

また、保険料に関しては今まで会社と個人で折半して払っていたものを、今度は個人のみで支払わなければなりません。そのため、保険料は今までの2倍になってしまいます。

国民保険の保険料は

続いて国民健康保険の保険料についてです。まず、国民健康保険とは何かみていきます。国民健康保険は加入者やその家族が病気や怪我で医療が必要となった場合に、その医療費の一部を負担してくれる保険となっています。すべての人に加入義務がある保険です。国民健康保険は市町村か国民健康保険組合が母体として運営しています。

保険料に関してですが、加入者の前年度の収入や世帯単位での加入数・年齢・年収に応じて保険料は変化します。そのため、前年度に年収が高い方はその分高い保険料を支払うことになるため要注意です。

また、運営母体が市町村の場合は市町村や年度によって保険料が異なってきます。保険料を払う方のステータスによって、保険料が変わってきますが、保険料が安い自治体と高い自治体では支払う保険料が年間20万円以上も異なる場合もあります。保険料を下げるために保険料が安い自治体に住むということも保険料を安く済ませる一つの方法でしょう。

また、会社員時代は扶養という概念が保険にはあり、被保険者が保険料を支払っていれば、その被保険者の扶養者は保険料を支払う必要はありませんでした。ただ、フリーランスとして国民健康保険に加入すると家族はそれぞれ国民健康保険の被保険者となるので、保険税が個別にかかってきます。世帯主がそれらの保険税を負担する必要がでてきます。

国民健康保険の保険料の例ですが、年収260万円の独身フリーランスの方だと、年間37万円が保険料としてかかってきます。国民健康保険の保険料は年収の14〜15%を占めていますが、他の保険も入るとなると、合計で20%は超えるでしょう。

違い検討

保険料で見えてくる決定的な違い

今まで社会保険と国民保険に関して保険料の観点から見てきましたが、これらの違いに関して見ていきます。

まず、保険加入者に関しての違いです。社会保険は会社に勤務している正社員の方が主に入る保険となっています。対して国民保険はその他の保険に加入していない個人事業主や無職の方を含めて対象となる保険です。ですので、一般的に社会保険よりも国民保険に入っている人口は多いです。

続いて運営主体に関してです。社会保険は協会けんぽや各社会保険組合、国民保険は市町村か国民健康保険組合が母体となって運営しています。

保険料の違いに関しては、国民保険が世帯単位での加入数・年齢・年収など、計算方法が世帯における数値と被保険者の前年度の年収によって保険料が決まるのですが、社会保険は被保険者の前年度の年収・年齢によって決まります。

社会保険と国民保険のどちらがオトクなのかということに関しては被保険者の年齢・年収・居住先・家族構成などに依るため、ケースバイケースとなってしまいますが、一般的に社会保険の方が安いです。

特に家族構成として扶養範囲内の家族が多ければ多いほど、世帯における数値で保険料が決まってしまう国民保険の保険料は上がってしまいます。そのため、扶養範囲内の家族が多い時は社会保険の方がオトクと言えるでしょう。

社会保険の「任意継続」も検討してみる

フリーランスが入れる保険とその保険料について見てきましたが、やはり会社員時代に入っていた社会保険が急に無くなると不安になる方も多いでしょう。やはり社会保険があるとのないのでは、怪我や病気での医療費負担が変わってくるため。非常に大きい要素といえます。

ただ、フリーランスでも社会保険は入ることができ、この任意継続をすれば会社員時代とほぼ変わらない保険内容を享受することができます。ただ、退職後もこの社会保険に加入し続けるには条件があります。「退職日の翌日から20日以内に加入の手続きをすること」「退職前に社会保険に加入しており、退職日前日までの2ヶ月間に継続して被保険者であること」の2つが条件として必要になります。

そして、保険の加入期間は2年となっています。また、加入し続けるには一日たりとも保険料の支払いに遅れてはなりません。遅れてしまった時点で保険から脱退させられます。そして、就職して社会保険に入った、満75歳になったという場合にも保険から脱退になります。

もちろん、国民健康保険と社会保険を両方入ることで、支払う保険料の合計が高くなるというデメリットがありますが、医療を必要とする祭の医療費の負担が減ることは大きなメリットです。フリーランスは身体が資本であり、人間いつ病気や怪我になるかわかりません。できれば、保険にはしっかりと加入しておきたいところです。

また、保険料は事業には関係ない料金となるので、経費として計上することはできませんが、所得控除には計上できます。そのため、保険料が高ければ高いほど節税につなげることができるというメリットがあります。

これらのデメリットとメリットを比較した上で、国民健康保険以外の社会保険に入るかどうか是非検討してみてください。

まとめ:フリーランスは身体が資本

フリーランスの保険料 社会保険と国民健康保険を保険料から徹底比較 というテーマで今回はお伝えしました。いかがだったでしょうか? 今回お伝えしたかったことは以下のとおりです。

  • 社会保険は会社に勤務している正社員の方が主に入る保険となっており、被保険者の年収・年齢によって保険料が決まる
  • 国民保険はその他の保険に加入していない個人事業主や無職の方を含めて対象となる保険で、加入者の前年度の収入や世帯単位での加入数・年齢・年収に応じて保険料が決まる
  • 扶養者が多ければ、国民保険よりも社会保険の方がオトクとなる

社会保険と国民保険で、どちらに加入したら良いのか? それとも両方加入したのほうが良いのか悩む方は多いと思います。

フリーランスは身体が資本であり、病気になってしまっては仕事がなかなかできない状態に陥ってしまうので、保険に関しては真剣に検討しておきたいところです。是非今回の記事を参考にしてどの保険に入るべきか熟考してみてください。

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