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フリーランスの確定申告ややこしい?フリーランス向けにやり方を徹底解説

2021.03.29

torritomm

確定申告

目次

    フリーランスになったらやらなければならないことの1つに「確定申告」があります。フリーランスエンジニアとして仕事を始めて1年目や2年目のタイミングでは特に、確定申告のやり方に悩まされることが多いでしょう。

    「そもそも確定申告の手順がよくわからない」「必要な書類がややこしい」「どこまで経費として認められるのかが気になる」といった悩み・疑問を持つ方に向けて、この記事では確定申告の概要について詳しく説明していきます。

    そもそも確定申告とは?

    サラリーマンとして会社勤めしたことがある人なら、「年末調整」という手続きを経験したことがあるでしょう。年末調整では、毎月の給料から天引きして前払いしていた税金と、最終的に確定した税金との相違をチェックする確認作業が行われます。

    この年末調整は、基本的に会社の経理部などがまとめて作業を担当してくれて、税金の計算から税務署への納税まで、私たちに代わって全部やってくれていました。ちなみに、給料から天引きしていた所得税や住民税のことを「源泉徴収税」と呼びます。

    フリーランスになると、会社勤めのときのような年末調整をやってくれる人はいません。税金の計算から納税まで、すべて自分で行うか、税理士さんなどに依頼する必要が出てくるのです。

    確定申告について辞書的な意味を解説すると、「その年の所得を確定させ、納税額を決定する作業のこと」となります。なお、確定申告というと「税金がたくさん取られる」というマイナスイメージを持っている方も多いのですが、場合によっては払い過ぎた税金が戻ってくるケースがあります。

    確定申告をサボってしまうと、無申告加算税や延滞税などのペナルティも課されるため、毎年必ず行う必要があるのです。

    まずは流れを把握!フリーランスの確定申告はこうして行う

    確定申告には、大きく分けて4つのステップがあります。

    (1)必要な書類を用意する

    最初に、税務署へ提出する確定申告書類を作成するための、領収書や源泉徴収票などを用意します。ふるさと納税を利用した場合にはその受領書、生命保険料や地震保険料に加入している場合は控除証明書なども準備します。

    (2)提出用の書類を準備する

    税務署や国税庁のHP(ホームページ)から確定申告書を取り寄せ、その年の収入額や所得額、控除額などを記載していきます。この書類に記載されている数字をもとに、税金や社会保険料が計算されることになります。

    (3)税務署へ提出する

    確定申告書が完成したら、税務署へ持参もしくは郵送して提出するか、e-Taxを利用してインターネット上から提出することもできます。

    (4)納税または還付を受ける

    確定申告の結果、追加で納税する必要がある場合には税務署の窓口などで支払いを行います。税金を多く払い過ぎていた場合には税金が還付されることになり、数週間ほどで指定の口座に振り込まれます。

    確定申告に必要な書類は何?どうやって準備するの?

    確定申告に必要な書類は何?

    続いて、確定申告に必要な書類について、もう少し詳しく解説していきます。

    エンジニアが確定申告を行う際に必ず必要なのは「確定申告書B」と呼ばれる書類です。これが確定申告における基本的な書類です。

    詳しくは後述しますが、申告方法として白色申告を選ぶ場合は「収支内訳書」、青色申告を選ぶ場合は「青色申告決算書」を追加で提出する必要があります。加えて、医療費控除を受ける場合は「医療費控除の明細書」を用意しなければなりません。年の途中まで会社に勤めていた場合や、アルバイトなどで給与を受け取った場合「源泉徴収票」も必要書類になります。

    「確定申告書B」「収支内訳書」「青色申告決算書」「医療費控除の明細書」の4つの書類は、税務署の窓口で受け取ることができるほか、国税庁のHPからもダウンロード可能です。税務署に開業届を出していれば、年末に税務署からこれらの書類一式も郵送されてきます。「源泉徴収票」は、勤め先の会社やアルバイト先に連絡することで手に入れることができます。

    また、確定申告書を作成する上では、1年間の収入と経費を確認できる書類も用意しておかなければなりません。Excelで収支を記録する方法がオーソドックスですが、クラウド会計ソフトで収支をまとめておいたり、クレジットカードの明細をそのまま利用したりすることも可能です。

    フリーランスの経費ってどこまで含めていいの?

    フリーランスが1年間に支払う税金は、その年の売上から経費を引いた「所得」をもとに計算されます。仮に税率が20%だったとして、1年間の売上が1,000万円、経費が500万円だった場合、所得は500万円となります。この500万円に20%をかけて、100万円が納税額となるわけです。

    税金は公共サービスを維持する上で非常に大切な資金ではありますが、一人のフリーランスとしてはなるべく税金を支払いたくないというのが本音です。そこで世の中には、いくつかの「節税」方法が存在しています。

    その最たるものが、「経費を多く計上する」というものです。たとえば、上記の例で経費が500万円ではなく800万円だったとしたら、所得は200万円、税金は40万円となり、60万円の節税が実現します。

    「仕事で使った領収書は必ず保管しておけ!」とはフリーランスがよく聞く言葉ですが、その理由は経費として計上して節税できるからなんですね。とはいえ、なんでもかんでも経費として認められるわけではありません。

    たとえば、私たちがいつも食べている食費は、経費としてはほぼ認められないでしょう。家族で行った旅行の代金や、外食代も同様です。一方で、フリーランスエンジニアが仕事で必ず使うパソコンやスマートフォンは、全額経費として認められる可能性が高いといえます。

    では、経費として認められるかどうかの違いは、どこにあるのでしょうか?

    税務署の職員に直接尋ねてみるのが一番正確ではありますが、これだけ覚えておけば間違いないという基準として「売上に貢献しているかどうか?」がポイントになります。この基準で考えれば、パソコンがなければ売上はゼロになることが確実ですから、経費として認められるということになります。

    一方で、食費や旅行代については、基本的に売上とは関係のない出費なので経費としてはみとめられないんですね。ただし、グルメや旅行に関するスマホアプリを開発しているなどの場合で、その出費が売上に貢献していることを証明できるなら、経費計上OKとなることもあります。

    白色申告と青色申告の違いは??

    先ほど少し触れましたが、確定申告には「白色申告」と「青色申告」の2種類があります。

    白色申告 青色申告(簡易版) 青色申告(詳細版)
    特別控除の金額 0円 10万円 65万円
    提出書類 収支内訳書 損益計算書 損益計算書、貸借対照表
    赤字の繰越などの特例 なし あり あり
    【メリット】 手間が少ない やや節税できる 大きく節税できる
    【デメリット】 節税は難しい やや手間がかかる 大きく手間がかかる

    細かな部分ではいろいろな違いがありますが、覚えておきたいのは「青色申告のほうが圧倒的に節税できる」という点です。特に65万円の特別控除が利用できる青色申告を選べば、それだけで所得額を65万円圧縮することが可能になります。仮に税率が20%なら、約13万円の節税ができてしまう計算です。

    もちろん、控除額が大きいぶんだけ手間もかかります。65万円の特別控除が利用できる青色申告の場合、その他の申告方法と比べて提出書類が多く、作成に時間がかかってしまうでしょう。

    ただし、今では高性能なクラウド会計ソフトがありますので、会計の素人でも青色申告を行うハードルはかなり低くなってきています。

    確定申告を忘れた場合ってどうなるの?

    毎年の確定申告は、3月15日までに行わなければいけない決まりになっています。収入があるのに確定申告を行わなかったり、期日までに確定申告書を提出しなかったりした場合、ペナルティが課されることになります。

    具体的には、納税額に対して15%〜20%が上乗せされる「無申告加算税」や、支払いが遅れた納税額に対する利息相当分が上乗せされる「延滞税」があります。

    こうしたペナルティを受けるのは、精神的にも経済的にも苦しい状況を招いてしまいます。フリーランスになったら、確定申告の準備を早めに進めておき、忘れたり遅れたりすることのないように気をつけたいものです。

    まとめ

    フリーランスが毎年必ず行わなければならない確定申告は、一度流れを理解して作業に慣れてしまえば、決して怖いものではありません。どうしても難しいと感じるなら、お金を払って税理士にお願いする手もありますが、まずは自分で計算してみることをおすすめします。

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