近年、インターネットの発達とともにIT業界が拡大、ITエンジニアの様々な職種が生まれました。
たくさんの会社、職種が生まれる中で働き方の見直しが進み、派遣として働くエンジニアが増加しています。
パソコンとスキルがあればどんなところでも働ける時代になった今、1つの会社に所属していなくてもいいのでは? と思うエンジニアが多いことが理由の一つではないでしょうか?
「とりあえず正社員として入社したけど、これからのキャリアはどうしよう?」
「派遣社員って自由そうだけど実際は苦労が多いんじゃないか?」
このようにお考えの方もいらっしゃると思います。
本記事では、派遣社員として働くことのメリットとデメリットについてわかりやすくまとめました。
これからのキャリア設計で悩んでいる方、自由なワークスタイルを求めて働き方を考えている方は是非参考にしてください。
インターネットバブルから始まり、第4次産業革命を迎えた現在、エンジニア人材はますます需要が高まっています。
多くの企業がAI、IoT、ビックデータに知見のあるエンジニアを中心に力のあるエンジニアを求めているのです。
そんな需要過多な現状と比べ、実際はエンジニア人材と供給が全く足りておりません。
そして、IT業界の急速な成長により、ITエンジニアにも「正社員」、「派遣社員」、「契約社員」、「パート・アルバイト」、「フリーランス」などの多様な働き方が生まれました。
この中でもいま特に「派遣社員」の需要が高まっています。
自社で人材を育てるノウハウや時間がない、でも仕事が詰まっていてスキルのあるエンジニアが必要だ、という企業は数多くあります。
そのような企業は派遣会社と契約して、優秀なエンジニアがいたら派遣社員として仕事を依頼するのです。
また、派遣社員に求められるものも業界によって様々です。
「アプリ・システム開発」、「ネットワーク・サーバー構築」、「テスト・品質検証」、「保守サポート」、「ITセールス」。
これらの中のどれか1つでも経験していれば派遣社員として問題なく働くことができます。
求められるスキルも様々、窓口が広く需要が高い派遣社員。そんな派遣社員として働くメリット・デメリットをこれから詳しく紹介します。
まずエンジニアが派遣社員として働くメリットを4つ紹介します。
派遣として働くと自分の好きな場所、好きな時間帯で働くことが可能です。
転勤や出張などの可能性がある正社員とは異なり、派遣社員は原則として契約中は1つの場所で働きます。
自宅に近いところ、行ってみたいと思っていた場所などを勤務地として選ぶことで、好きな場所で働くことができるのです。
また、会社により自由度が異なるので、契約する会社を選べば好きな時間帯で働くことができます。
時間外勤務でお金を稼ぎたい人は遅くまで働ける会社を、お子さんがいたりプライベートの時間を重要視する方は定時上がりの会社を選べばよいのです。
正社員は配属された部署で決められた業務を行いスキルを身に付けます。
本当は別のスキルを身につけたいのに会社・上司の意向でやりたいことが出来ていないエンジニアもいるのではないでしょうか。スキルのある人が派遣として働く場合、自分がやりたい仕事を選ぶことができます。
鍛えてきたスキルを使って違う業界で働く、同じ業界で新しくスキルを磨く、もしくは今まで積み上げていた経験を生かして上位の仕事をするなど自分の描く将来像にふさわしいキャリアを選ぶとよいでしょう。
エンジニア業界は能力で判断されるようになってきたものの、まだまだ会社の給料は年功序列で決められます。
正社員として同じ会社に勤続してもある一定の年収にたどり着くには時間を要します。
エンジニアとして働く人の時給は需要とともに年々上がり続けています。
派遣社員知識やスキルのある人が 自分の持っている力をしっかりと伝えることができれば高収入の条件で働くことが可能です。
ただし、高い給料を要求するのであればそれに見合った働きが必要になります。
自分の知識やスキルがどのように業務に落とし込めるか、客観的に判断できる力も必要になるのです。
通常、エンジニアとして正社員で働くと社内の人か固定の取引先の人としか関わりません。
ずっと変わらない人間関係の中で仕事をしていると、新たな発見をする機会が減っていき視野が狭まります。
派遣社員は契約のたびに様々な会社にいき、多くの人とともに仕事をします。
多くの人と仕事をすることで自分のスキルをはかれつつ、常に新しい仕事観や価値観に触れることができます。
また、コミュニケーション能力に左右されますが、たくさんの人と知り合うことで強い人脈を作ることも可能です。会社を介すことなく仕事を依頼されることもあります。
次にエンジニアが派遣社員として働くデメリットを2つ紹介します。
需要とともにエンジニアの時給は上がり続けていますが社会保障や福利厚生の手厚さは正社員に劣っていると思われます。
ボーナスの金額や交通費支給、家賃手当など細かい支出を合計すると、正社員の方が年収が良かったなんてこともあるのです。
もちろん派遣社員に対しての社会保障や福利厚生制度がきちんと定められている職場もあります。
派遣として働く場合はリサーチを怠らないように気をつけましょう。
正社員と異なり派遣社員は契約を介して仕事を請け負っています。
どれだけ働きやすく勤続したいと思っていても、契約が終われば別の仕事を探さなければなりません。契約が切れた後、継続出なかった場合に次の仕事が決まっていなかったという派遣エンジニアもいるようです。
エンジニアの需要が高いため、たいてい仕事はすぐ見つかりますが、契約終了が近くなってきたら今後のことをしっかりと考えてください。
ここまでエンジニアとしての派遣社員のメリットを4つ、デメリットを2つ紹介しましたがどうでしたか?
エンジニア職の派遣社員は自由度が高い分、自分の能力をどこまで使えるかがかなり重要になります。
自分のスキルに自信のある人や様々スキルを身につけたい人は派遣社員をおすすめします。
安定して1つの会社で頑張りたいという方は正社員でもよいと思いますが、環境を変えることで自分でも気づいていなかったスキルを持っていることがわかるかもしれませんよ。
IT業界では新たなシステムやサービスが次々と出てきており、どんな大企業であっても時流に対応できない企業は生き残れません。
転職してキャリアアップを狙うことも当たり前となった今、会社に頼らず個々の力を磨くことが大切と考える人も多くいます。
需要が高まっているうちにいろんな業界や職種を体験することで幅広いスキルや知識を身につけることに魅力を感じる方は派遣として働いてみてはいかがでしょうか。