リサーチャーとしての能力向上は、実践、指導、そして誠実な批判的フィドバック(考察)によってもたらされます。そして能力を向上するためにはいい本を読むことが役に立ちます。新しいツール、より良いコンセプト、豊富な事例、そして仕事を進めるための戦略を本が教えてくれるでしょう。 本を通して、目標を実践するための方法を構築でき、学習価値のある分野を指摘することもできます。

下記はそれらのものを得るために、皆さんにお勧めしたい読書リストです。 このリストは一人一人によって築き上げるべき能力の分野が分類されます。 これは包括的でも網羅的でもありませんが、デジタル製品やサービスの設計とリサーチの分野で、役に立つと願っています。

基本:リサーチのためのコアツールと考え方

ここで始める!もしデイザンについて詳しくないなら、最初にDon Norman氏の「日常のものをデザイン The Design of Everyday Things」から始めましょう。 それから、以下のこれらの本を通して、基礎となる一連のリサーチ力を身につけていきましょう。

Steve Krug 氏 –  Don’t Make Me Think – ユーザーはあなたが作ったソフトウェアを使う時、一番大切なことはユーザーが困ることなく、簡単に楽しめることです。 何故かというと、普通エラーが起こると、ユーザーは自分自身を責める傾向があります(実はこれが開発者の責任だとしても)。ユーザーの反応を理解し、あなたが見つけた問題に取り組むのはあなたの責任です。 これが、ユーザーテストに必要な、基本的な考え方です。いわゆるユーザーリサーチの「Hello World!」です。

Erika Hall 氏-  Just Enough Research – まずはリサーチのためのリサーチをやめましょう。 Erika Hallさんは、チーム間での理解を深め、デザインを推進させるためのツールとして、作業に対する合理的な考え方を示します。 これは、探求すべきもの、それを見つける方法、そしてリサーチが実際にうまく進み、その過程で人々を巻き込む方法を教えます。これ以上に素晴らしいことはないでしょう。

Steve Portigal氏  – Interviewing Users – ユーザーリサーチについて一番大事なスキルはコミュニケーション力です。それは単純に聞こえ、挑戦的で複雑で、時には刺激的であることが証明されています。リサーチャーは優れたデザインを推進するために幅広いスキルを必要としますが、まずは優れたアイディアから始めることが大事です。つまり悪いインタビュー素材でプロジェクトに携わるのは、悪いぶどうでワインを作ることと同じです。良いプロセスが必ず良い結果を導く出すわけではありません。インタビューのためのPortigalの注意深いアプローチは可能な限り最高のブドウから始めることが必要なすべてとなります。

プロセス:デザインがどのように展開され、リサーチがどのように役立つかご覧ください

より大きな設計プロセスの経験がある人は、リサーチ成果をどのようなプロジェクトで使うのか、そして特定の種類の洞察が最も効果的に効くか、理解しているでしょう。 私たちのリサーチは、意思決定のために生み出される洞察力のあるプラットフォームとその過程における適時性と同程度に優れています。

Kim Goodwin氏  –  Designing for the Digital Age – このトピックは、目標指向設計プロセス(Goal Directed Design process)のエンドツーエンド(end to end)の説明です。 リサーチ部分は、ペルソナを作るためのリサーチ計画と実行、および設計を進めるためのシナリオとのそれらの活用にフォーカスしています。 デザインを評価するために利用可能な調査方法についても簡単に説明します。 デザインプロセスへの徹底的な洞察と一緒に、あなたはリサーチがどのように役に立つのかわかるでしょう:その究極の目標は実用的な、人中心の製品とサービスを作ることです。

Indi Youngさんは共感のアイデアに深く根ざした、ジェネレーティブ デザイン(自然が進化する手法)の別の見方を、リサーチャーとチームの考え方として、そして優れたデザイン作業の推進者として提供しています。コアとなるリサーチ成果は、コアとなるリサーチ成果は人の視点を主題に合わせ、それを必要とする場所であるメンタルモデルダイアグラム(UXデザイン手法)です。組み立てられたメンタルモデルは機会に明確に対応し、ギャップ分析のための豊かな基盤を提供します。

佳作:Jon Kolko  –  Jon Kolko — Well-Designed: How to Use Empathy to Create Products People Love

行動、心理学:人々の考え方や行動を理解する

行動を理解することは、幾つかのレベルでデザインに役立ちます。 エンドユーザーのニーズと行動方法に注意を払うことは、人間味がある便利なデイザンに繋がります。チームが彼らの組織の運營、そしてより大きな社会的および政治的システムを理解するときデザインはより大きな影響を与えます。

Daniel Kahneman氏 — Thinking, Fast and Slow– 他人の考えを捉えることは決して容易ではありません。 Daniel Kahnemanさんは、共同制作者Amos Tverskyさんと何十年もの間そうしたことをしていて、彼らが書いた 「Thinking, Fast and Slow」(ノーベル賞を受賞した)の内容はこのアイディアについて説明しました。この2つのメンタルシステムはドラマのように絡まっています。外部の観点からは「合理的」とは考えられないという人々の行動についてすべて説明しています。私たちがどのように考え決定するかについて記述されている素晴らしい読み物です。

Dan Hill氏  – Dark Matter and Trojan Horses: A Strategic Design Vocabulary –  Dan Hillさんは、厄介な社会的問題と体系的な問題に対処するデザインのタイプのためのフレームと語彙に関し著述しました。 彼はまた、プロジェクトの結果について新しい考え方を説明しています。 時には、プロジェクト自体が、デザイナーが想定しているより深い体系的な変更のための手段またはプラットフォームになります。 大規模システムや組織の心理学の面を斜めから見たもので、大規模システムの行動に影響を与えるように設計された一連の戦略から生まれます。

佳作:Andrew Hinton, Understanding Context: Environment, Language, and Information Architecture

システムと概念:設計作業の本質を理解する

設計に関して概念的なアプローチは、データリテラシーの入り口であり、設計が実際に機能する情報を明らかにします。 設計上の問題は、概念的に図式化されている場合、扱いやすく、正しく順応性があります。

Jesse James Garrett氏  –  The Elements of User Experience  ユーザーエクスペリエンスの概念に慣れていない場合はJesse James Garrettさんは5つの分野で製品やサービスについて思考する基盤を築きます。このフレームワークは、最初の目的からその実装に移行するために使用する中間層に加えて、経験システムの中心的な目的(目標、戦略)をその詳細(レイアウト、ビジュアルスタイル、マイクロインタラクション)から切り離すのに役立ちます。

Austin Henderson氏、Jeff Johnson氏 –  Conceptual Models: Core to Good Design  – 設計の複雑さを理解することは困難です。そして設計が扱うデータ構造など、システムが概念レベルでどのように機能するかを深く理解することは稀です。 システムの概念的な基盤をマッピングするためのHenderson氏とJohnson氏のアプローチは、インターフェースがシステム自体と矛盾する可能性があることを認識し、そして私達もシステムをより深く理解しないといけないということも再び認識しました。

Christopher Alexander氏   Notes on the Synthesis of Form–  Alexanderの最初の本は、私たちがどのようにデザインするかという課題を取り上げています。このアーキテクチャーのアプローチは、力の体系にネストされている、より大きなコンテキストとの相互作用、およびより大きなコンテキストと共有する境界に関して、フォームの特定の境界を明確にすることから始まります。デザインは、分解(リサーチ)を通じて、与えられた設計上の問題に関わるすべての影響(force)を識別し、それらの影響(force)を明確なデザインニーズを持つ矛盾のないサブシステムに合成的に再構成します。設計者が問題の与えられた範囲全体に対処するまで、これらのサブシステムは同様に、そしてさらに上方に再構成されます。それはデザインに対する強力なシステム理論的な見方であり、そしてChristopher Alexanderさんによって豊富な本が出版されています。彼もこの分野で先駆者の一人です。

佳作:Andrea Resmini, Luca Rosati — Pervasive Information Architecture: Designing Cross-Channel User Experiences

視覚化と調整:チームにアウトプットについての観点を共有する

納品時の視点(外部)は全体論的なものであり、分離され断片化された設計時の視点(内部)とはまったく異なります。 デジタルエクスペリエンスの複雑さは日々増し、日常生活への絡み合いも深まるにつれて、時間の経過とともに私たちの仕事の最終結果を知ることも難しくなります。 実際のユーザーの結果に基づいて機能的または経験的にサイロ化(silo化)されたチームを調整することは、ますます難しくなっています。 経験の層を理解し、共通の理解を生み出すことは、私たちが共通の観点を築き、私たちの仕事を推進させるための新しい方法を示すのに役立ちます。

Andy Polaine氏  –  Service Design: From Insight to Implementation – 優秀なリサーチャーが、製品やサービスが存在する大規模なシステムの状況をチームに正確に伝え、チームとシステムを合わせるのに役立ちます。 フレームデザインとコンテキストにおけるユーザーエクスペリエンスを支援するための考え方とツールは、サービスデザインにおいて開発され拡張されています。 この本では、サービス設計者が考える要素の範囲、およびチームがエンドツーエンド(end to end)の製品またはサービスの経験をユーザーの視点から検討するのに役立つツールを紹介します。 それはoutside in、それもデフォルトの逆、いわゆる

よく短視的に見なされるinside outです。

Jim Kalbach氏  – Mapping Experiences – 経験値マップは、ここでは機能的な使い方にとして示されています。つまりアラインメント図のことです。 この本は、アーティファクト自体、つまりマッピングプロジェクトを実行するプロセス自体を分析し、現在普及している多数のエクスペリエンスマップ(サービス設計図、メンタルモデルなど)それぞれの価値について語っています。おそらく最も印象的(素晴らしい)なことはマッピング・ワークショップの実行に関する戦術的洞察です。ワークショップを必要とする可能性のあるあらゆるリサーチに移行できます。

結論+a Grab Bag

Proustさんの言葉が正確にこのアイディアを捉えます。最良の本が行く道を導い出してくれるかもしれませんが、それを盲目的に従うべきではないということです。 彼の言葉では:読書は私たちに入る方法を知らなかった場所への魔法の鍵です。本は私達にとって有益な存在です。 一方で、もしこの行為は私達の心を目覚めさせることができないなら、読書は逆に危険になります…

実は、これも美しい本の不思議な特徴の1つです。著者にとって本は結論かもしれませんが、読者にとっては始まりです。 私たちの知恵は作者の終わりから始まると感じることができます。

良い本から私たちが得るこの豊かさは、もちろんプロの分野に限りません(限定されません)。個人の楽しみのために、下記は分類されていないですが、一度オススメしたい本のリストです。

原文タイトル:Reading for Researchers (and Designers)

原文リンク: https://tech.instacart.com/reading-for-researchers-and-designers-9c554573a9b4

作者:Instacart

今すぐシェアしよう!
今すぐシェアしよう!