「CEO」「CIO」「COO」「CTO」「CFO」「CMO」「CPO」「CKO」の意味

 ima | 2021/10/01 - 16:01
目次

    CEOの意味

    CEOは「Chief Exective Officer」の略称で、日本語で「最高経営責任者」と言います。米国の法人制度は、理事・取締役と執行役・執行役員が分かれており(兼任可能)、理事会・取締役会で選任される執行役長のことを指します。CEOは業務執行役員の最高責任者なので、企業の経営方針を決定する役職であり、会長と兼任することも多いです。
    CEOの役職を置かない会社では、「プレジデント(president)」という役職に当たります。執行役員制度を導入している日本の企業では「代表執行役」という役職が最も近く、昔ながらの伝統的企業では「社長」に最も近いです。CEOとプレジデントの役職の両方が存在する企業も多いですが、その場合でも業務執行上の最高責任者はCEOであることは変わりません。「CEOがプレジデントを兼任する場合」と、「取締役会長(chair of the board)がCEOを兼任し、執行役長をプレジデントとする場合」、「CEOが全社を統括し、プレジデントを各事業の部門長とする場合」のいずれかパターンに分かれます。

    CIOの意味

    CIOは「Chief Information Officer」の略称で、日本語で「最高情報責任者」と言い、企業の情報システムや情報戦略における最高責任者のことを指します。執行役員や取締役、理事などの役員を補佐する役職として設けられることが多いですが、本部長クラスの役職としてCIOを設けている場合や、情報システム子会社のトップを兼任する場合もあります。

    情報戦略の策定や執行だけでなく、経営陣に対して適切な報告・助言を求められます。そのため、情報システムに関する知識やスキルだけでなく、経営戦略に関する理解と知識も必要となります。近年、テクノロジーの発達により、企業のネットワーク化や情報戦略のニーズが高まっているため、CIOの重要度も高まっています。

    同様の略語に「最高投資責任者(Chief Information Officer)」があります。

    COOの意味

    COOは「Chief Operating Officer」の略称で、日本語で「最高執行責任者」と言います。COOは言葉の通り、実際に業務を執行する事業の最終責任者のことで、業務執行を統括する役員や、執行役員または執行役の名称、もしくは最高執行責任者として選任された人物のことを指します。日本で言う「社長」の立場に近いですが、日本の「社長」は業務執行だけでなく人事の部門も統括している場合が多いため、COOよりも権限は強いと言えるでしょう。

    CTOの意味

    CTOは「Chief Technical Officer」または「Chief Technology Officer」の略称で、日本語では「最高技術責任者」と言います。企業の技術関連業務の責任者として、「技術的経営方針の策定」や「技術戦略の意思決定」、「エンジニアの採用・教育」を行います。

    元々は研究開発ディレクターの立場を拡張した役職として、1980年代のアメリカの企業で生まれたため、日本の会社法で定められている役職ではありません。ですが、近年の日本でも、IT関連企業やスタートアップを中心に浸透しています。

    詳しくはこちら:「CTOとは? 役割や業務内容、必要なスキルを徹底解説!

    CFOの意味

    CFOは「Chief Financial Officer」の略称で、日本語では「最高財務責任者」と言います。CFOは資金調達や運用などの財務・経理面の最高責任者として、企業のお金に関わる全ての業務を統括します。米国では、財務戦略も経営戦略の一つとしてみなす企業が多いことから、CFOと経営陣の一人として捉えています。一方、日本の企業では、財務の責任者は財務部長である場合が多く、米国のように経営陣一人としてはとらえません。しかし、グローバル化が進む中で、財務や経理の専門知識を持ち、日本だけでなく海外の企業から資金調達やM&Aを行うことができるCFOは、日本でも注目されてきています。

    CMOの意味

    CEOは「Chief Marketing Officer」の略称で、日本語で「最高マーケティング責任者/最高顧客市場分析調査責任者」と言います。企業のマーケティング業務の執行だけでなく、経営陣の一員として、企業全体の方向性や戦略立案にマーケティングの視点から携わることが求められます。

    CPOの意味

    CEOは「Chief Privacy Officer」の略称で、日本語で「最高個人情報責任者」と言います。企業が扱う個人情報の管理責任者のことで、顧客の情報だけでなく、従業員の情報など企業が保有する膨大な量の情報を適切に管理することを求められます。具体的に、プライベートポリシーの構築や情報管理の監査・評価、システム管理など情報に関する幅広い業務を統括します。

    CKOの意味

    CEOは「chief Knowledge officer」の略称で、日本語で「最高知識責任者」と言います。主な役割は、個人が持つ知識やノウハウなどの情報を共有し、企業価値の向上に生かすための戦略を立てることです。また、特許権や著作権などの資産を把握し、活用する役割もあります。

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