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QAエンジニアとは?年収・資格・将来性を徹底調査

2021.04.08

torritomm

QAエンジニア

目次

    「エンジニア」にはたくさんの種類があるのをご存知でしょうか? プログラマーやシステムエンジニアのほかにも、ネットワークエンジニアやスマホアプリエンジニア、クライアントエンジニアなどさまざまな職種が存在しています。

    「どれがどんな仕事をするのかよくわからない」という人も多いと思いますが、自分のキャリアを考えるにあたっては、どのような仕事を担当するエンジニアが業界に存在するのか、知っておくことが大切です。

    ここでは21種類のエンジニア系職種のなかでも、「QAエンジニア」と呼ばれる仕事について解説していきます。

    QAエンジニアとは

    QAエンジニアとは、別名「テストエンジニア」「品質管理エンジニア」とも呼ばれる職種で、開発したソフトウェアやWebサービスの品質チェックを専門分野とするエンジニアのことを指します。QAとは「Quality Assurance」の頭文字をとったもので、直訳すると「品質保証」です。

    製品のクオリティを高め、より良いサービスを維持していくために不可欠なポジションであり、ソフトウェアの品質を管理するマネージャーのような役割を担っているといえます。「テストエンジニア」と呼ばれることからも分かる通り、試験やテストを通じて品質チェックを行います。

    具体的な仕事内容として、以下の3つの要素があげられます。

    まずは「テスト計画」です。意義あるテストを行うためには、その目的やスケジュール、テストを完了とする基準など、あらかじめ計画を立てておく必要があります。計画に先立って、ソフトウェアやアプリがどんな仕様に基づいているのかを分析する業務も含まれます。

    より詳細な部分を詰めていくのが、「テスト設計」の段階です。どんなテスト技法を使うのかといった具体的な手順を決定し、具体的なステップまで落とし込んでいきます。ここで明確な設計を立てられていないと、テストを実行した後から再度設計を見直さないといけなくなるため、特に重要な立ち位置を占めている工程です。

    そして最後に、「テスト実行・報告」です。事前に決めたテストケースを実行に移し、プログラムが意図した通りに動作しているか、問題のあるところはないかを確認して品質向上を図ります。最後にテスト結果を報告し、QAエンジニアの仕事は終了です。

    気になる年収は

    QAエンジニアは、ソフトやアプリの開発に直接携わっているわけではなく、完成後の品質チェックを専門とするポジションです。プロの観点からソフトやアプリを吟味する必要はあるものの、実際の開発業務を行うわけではないことから、若干年収は低めの水準に抑えられています。

    具体的な平均年収としては、マイナビエージェントによると389万円となっています。年代別に見ると、20代では346万円、30代で437万円が平均です。

    サラリーマン全体の平均よりもやや低めで、あまり高年収とはいえない部類に入ります。だからといって軽視していいポジションというわけではなく、商品やサービスの品質を担保する上で重要な役割を果たしていることは事実です。

    QAエンジニアとしての経験を積み、上位職種である「QAコンサルタント」「QAマネージャー」などにキャリアアップできると、これ以上の年収を手にできることも珍しくなくなってきます。業界でも希少なスキルを持つ人材となることができれば、年収1,000万円を目指すことも難しくなくなるでしょう。

    必要な技術/資格

    QAエンジニアになるためには、まず「JSTQB認定テスト技術者資格」「IT検証技術者認定試験」「ソフトウェア品質技術者資格認定」といった資格取得を目指すと良いでしょう。

    JSTQB認定テスト技術者資格は、3つのレベルの試験が用意されており、ソフトウェアに関する品質チェックを広範にわたり身につけることが可能な資格となっています。国際資格であるISTQBと連携していることから、海外でも活かすことが可能です。

    IT検証技術者認定試験は、一般社団法人IT検証産業協会が主催するQAエンジニアのための資格試験です。開発したソフトウェアが一定の品質に達していることを担保する資格を持っているかを問う試験で、全部で7つのレベルが用意されています。

    ソフトウェア品質技術者資格認定は、ソフトウェアの品質を高めるにあたって必要な知識を備えているかをチェックする試験です。初級・中級の2つのレベルがあり、QAエンジニアになるための基礎知識からテスト技法を含めた、幅広い知識が求められます。

    これらの資格に加えて、プログラミングのスキルやソフトウェア開発の知見を持っていると活躍の幅が広がります。ソフトウェアの評価を行うためには、それを読み解けるだけのプログラミングスキルが不可欠だからです。

    ただ、QAエンジニアを目指そうと考えるのであれば、すでにプログラマーやシステムエンジニアとして経験を積んでいる人がほとんどだと思いますので、改めて学び直す必要はあまりないと思われます。

    どんなエンジニア系職種でも求められることですが、QAエンジニアは特にコミュニケーションスキルが求められる職種でもあります。テスト結果を他のエンジニアと共有し、わかりやすく伝えるための論理的思考力・プレゼンスキルも不可欠です。

    QAエンジニアになりたいと思うのであれば、こういったヒューマンスキルも磨き続ける必要があるでしょう。

    活躍できる業界は?

    QAエンジニアが活躍するのは、主にIT業界です。ソフトやアプリの開発会社の一員となり、完成した商品・サービスの品質チェック役として働くことが一般的です。社内にIT部署を設けている会社からも求人がありますので、メーカーや銀行などの異業界に関しても、活躍のできるチャンスはゼロではありません。

    基本的なキャリアパスとしては、プログラマーやシステムエンジニアとして入社し、その後QAエンジニアへとステップアップ。その後QAコンサルタントやQAマネージャーを目指すことです。これら上位職種の人材であれば、IT業界の内外でも引く手あまたとなるでしょう。

    シニアQAエンジニアやテストアナリストを目指すという道もありますし、他のエンジニア系職種へのジョブチェンジも十分に可能です。

    高まるQAエンジニアの需要

    ソフトやアプリでも、食品や建物でも同じことですが、商品やサービスの品質は高いことに越したことはありません。成熟しつつある日本の市場においては、品質の高低はソフトのシェアを広げるための重要なファクターとなっています。

    今後も良質な商品・サービスを提供しようとする流れは間違いなく続くはずですから、品質担保を専門とするQAエンジニアの需要も高まり続けることが予想されます。近年ではAIやIoTといった分野が注目を集めていますが、これらのサービスにもQAエンジニアのスキルは不可欠。

    比較的歴史の浅い職種ではあるものの、これからは開発チームの中心として活躍できる機会も多くなってくるのではないでしょうか。

    まとめ:希少な人材

    品質保証を生業とするQAエンジニアは、システム開発そのものには関わらないことから年収が若干低めで、あまり厚遇されているとはいえない状況です。しかし品質を高めるにあたって欠かすことができない存在ですので、開発やプログラミングの知識も身につければ、希少な人材として転職先にも困らなくなることでしょう。

    完璧主義な方や向上心を持って仕事に取り組める方なら適性も十分。あなたもQAエンジニアというキャリアを目指してみませんか?

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