新たにプログラミング言語を習得するなら、できるだけ需要が多く、転職先が豊富なものを選びたいと考えるのは当然のことです。では、それぞれの言語がどのくらい需要があるのかを調べるためには、どこをチェックしたらいいのでしょうか?

各プログラミング言語のシェア率や使用頻度を確かめるためには、Githubで公開されている「プルリクエスト比率」を参照することがおすすめです。今回は2019年のGithubプルリクエスト比率で第8位にランクインした「Go」言語について解説していきます。

Goとは

IT業界以外の人からすると馴染みがない言語ですが、「Go」と呼ばれるプログラミング言語が存在します。これは2009年に誕生した比較的若い言語の1つで、ネット検索で有名なGoogleの手によって開発されました。

Go言語の大きな特徴は、そのシンプルさと動作の軽さにあります。

C言語をもとにして作られたプログラミング言語ではあるのですが、C言語よりもシンプルで最小限の記述で動作するよう設計されているため、直感的に理解しやすいコードが完成することになります。多くのエンジニアが携わるプロジェクトであっても開発状況を共有しやすいため、大規模な開発案件にも適しています。

また、C言語と同様に「コンパイル方式」を用いているために実行速度が速く、指示した処理を素早く完遂する特徴を持っています。プログラマーが書いたソースコードを機械語へ翻訳する際に、一つずつ翻訳して実行するのではなく、一旦すべて翻訳してから実行するために、短時間でプログラムを走らせることができるというわけです。

Go言語を開発したのは、ロブ・パイク氏とケン・トンプソン氏の二人。業界では有名な開発者であり、ロブ・パイク氏はUNIXや「Limbo」と呼ばれるプログラミング言語を開発した実績を持ち、ケン・トンプソン氏もUNIXとC言語の開発を手がけた実績を持ちます。

従来のC言語を、よりシンプルで使いやすく、便利に使えるように改良したのがGo言語とイメージすると良いでしょう。

昨年の順位と比較して考察

Githubで公開されているプルリクエスト比率を参照すると、そのプログラミング言語がどのくらい使われているのかの目安を知ることができます。2018年第一四半期の数字では、Go言語は第9位にランクイン。

シェア率は3.785%で、前期に比べて+0.053%の伸びを記録する人気が上昇トレンドにある言語でした。それから1年後の2019年第一四半期はどうなったかというと、4.186%を記録して全体の第8位に昇格しました。

26.852%のプルリクエスト比率を記録したランキング第1位のJavaScriptにはまだまだ及ばないものの、着実に上位との差を縮めている印象です。2019年第一四半期には、ほかにもC++、PHP、Rubyといった言語が順位を上げ、Shell、C#、Cといった言語が順位を下げています。

Go言語が作られるもととなったC言語がシェア率を下げ、その代わりにGo言語が台頭してきたというのは、新しい時代の到来を感じさせる興味深い傾向ですね。

あくまでもGithub上のプルリクエスト比率ですので、このデータが必ずしも実際のシェア率と一致するとは限りません。それでも、ほんとどのエンジニアが使うGithub上で、Go言語が人気を集めていることは注目に値すると言って良いでしょう。

実際の開発現場に目を向けてみると、開発元のGoogleやオンラインストレージサービスで有名なDropbox、YouTubeといったサービスがGo言語を使っています。国内でも、ソーシャルブックマークサービスやブログプラットフォームを運営するはてな、ニュースアプリを開発するGunosyでもGo言語を採用しています。

日本国内では、まだまだGo言語が使われるシーンは多くありません。しかし海外では着実にシェア率を伸ばしている言語ですので、今後国内でも広く使われ始めることは想像に難くありません。これまで長く使われてきたC言語に代わる言語として、Go言語への注目は高まっていくことでしょう。

Goは転職に強いのか

転職

国内でも着実に需要が高まりつつあるGo言語は、転職に強いプログラミング言語の1つです。Go言語を使えるエンジニアを探している企業は多いですが、実際の開発でGo言語を使いこなせるエンジニアの数は多くなく、需要と供給のバランスが大きく偏っていることがその理由です。

「Go言語を独学で習得した」「Go言語を使った開発経験がある」というエンジニアは、業界でも稀有な存在のため希少価値が高く、高額な年収で迎え入れるところも珍しくありません。今すぐにGo言語を習得することによって、しばらくは安定した収入を手にできることでしょう。

具体的な数字を見てみると、株式会社ビズリーチによる「プログラミング言語別年収ランキング2018」では、Go言語が最大提示年収1600万円で堂々の1位を獲得しています。年収中央値でも1位タイの600万円で、求人数も2000件以上と決して少なくありません。

転職に強いかどうか、高年収を手にできるかどうかという視点でGo言語を習得することを考えている場合、間違いなくゴーサインを出せる言語です。今後需要が高まり、必要とされる機会増える言語を学びたいなら、Go言語が有力な選択肢になるでしょう。

とはいえ、Go言語を扱えるエンジニアが少ないということは、Go言語の実務経験を積めるチャンスも少ないということでもありますので、なかなか開発経験を身につけることは難しくなってきます。

その場合には、Go言語に近いC言語を使ったサーバーサイド開発の経験があると、転職を有利に進めることができます。システムエンジニアとして転職を希望するなら、一定のコミュニケーション力も必要となるでしょう。

いずれにしろ、将来性が非常に明るいのがGo言語ですので、習得しようか迷っている方は今すぐにでも勉強を始めることをおすすめします。

活躍できる業種と年収

IT業界には大きく分けて、Web系、ソフトウェア系、ハードウェア系といったジャンルに分類されます。このうちGo言語を習得することで活躍が望めるのは、Web系の業界です。たとえば、自社メディアやECサイトを開発する業務などが当てはまります。

仮想通貨やAIをテーマとした開発業務に携われることも珍しくないため、最新の技術に触れながら仕事をしたいという人にはぴったりです。自社開発のプロジェクトに携わることが多く、やりがいを得やすいのもWeb系の特徴となります。

転職先として候補になるのは、大企業というよりも中小企業、ベンチャー企業が中心となります。というのも、歴史のあるIT企業の場合には、Go言語のように新しいプログラミング言語ではなく、昔ながらのC言語を用いていることが多いからです。

もちろん大企業への転職が100%不可能というわけではありませんが、どちらかというとベンチャースピリットを持ち、スピード感を持って仕事をしたい新しいもの好きな人に、Go言語は向いていると言えます。

年収に関しては前出の通り、中央値は600万円前後、最大で1600万円以上という数字が得られます。経験年数やスキルレベルによって年収は上下し、コミュニケーション能力やマネジメント能力といったヒューマンスキルでも報酬は変化します。

それでも他の言語に比べると年収水準が非常に高く、年収1000万円を目指すことも十分可能なポテンシャルを持っています。

まとめ:期待できる高年収

Googleによって開発されたGo言語は、シンプルで動作が軽く、近年大きな人気を集めているプログラミング言語です。高年収を手にできることはもちろん、需要が多いため転職先にも困ることはありません。

新たなプログラミング言語を習得しようと考えているなら、ぜひGo言語を検討してみてください。

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