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MATLAB(マトラボ)プログラミング言語を歴史から紐解く

2021.01.17

mazaichan

MATLAB

目次

    序文

    今回はプログラミング言語であるMATLAB(マトラボ)の歴史についてお伝えしていきます。MATLAB(マトラボ)を普段触れる機会がない方が多いかもしれませんが、プログラミング言語の歴史を触れることにより、そのプログラミング言語が作られた背景や思想、他のプログラミング言語との違いがわかるようになります。

    そのため、プログラミング言語の歴史を知っておくことで、役に立つ場面は多いと思います。是非プログラミング言語の歴史に関して理解を深めてみてください。

    MATLAB(マトラボ)はMathworks社が開発・提供している数値解析ソフトウェアであり、プログラミング言語となります。行列計算やアルゴリズム開発、データ解析、モデル作成などに長けているプログラミング言語であり、企業の開発に使われる他、学術の研究にも使われることがあるプログラミング言語です。

    工学・理学・経済学などの幅広い分野でこのMATLAB(マトラボ)は使われており、産業界や教育界などの分野で数百万人のユーザーが既にいるとのことです。このように幅広い層に親しまれているプログラミング言語がMATLAB(マトラボ)となります。

    ▼ データサイエンス分野でトレンドのプログラミング言語、MATLAB(マトラボ)

    最近ですと、人工知能やデータサイエンスの分野がトレンドになっていますが、その分野での研究に使われているプログラミング言語の一つにMATLAB(マトラボ)があります。具体的にはデータ探索や機械学習モデルの構築、予測分析の実行などがMATLAB(マトラボ)によってできます。

    MATLAB(マトラボ)を使うことでデータ探索の分野では、時系列センサーデータから、画像、テキストに至るまで、MATLAB (マトラボ)のデータ型により、データの前処理に必要な時間が大幅に削減されます。

    また機械学習分野では、機械学習でサポートが必要な初心者にも、さまざまなモデルを短時間で評価したい上級者にも、分類アプリおよび回帰アプリが役立ちます。Web やデータベース、エンタープライズ アプリケーションと統合させることもでき、様々な環境に機械学習モデルを展開できるという点もMATLAB(マトラボ)がこれらの分野で使われている理由でもあります。

    いくつかの分野ではプログラミングをせずとも、数値解析ができるパッケージもあるほどMATLAB(マトラボ)のパッケージは充実しているため、初心者から上級者まで幅広く使用されています。

    MATLAB(マトラボ)の誕生

    MATLAB(マトラボ)は1970年代後半に、ニューメキシコ大学で当時コンピューター科学学科の学長をしていたクリーブモラー氏によって、開発がなされました。

    当時にこのような数値解析ソフトウェアで有名だったのがFortranですが、このFortranを学ばずともにLINPACKやEISPACKなどの数値解析パッケージにアクセスできるようにするために、このMATLAB(マトラボ)が開発されました。

    このMATLAB(マトラボ)は当時、ニューメキシコ大学でのみ使用がされていましたが、このMATLAB(マトラボ)の利便性が定評を呼び、他の大学にも広まりました。コンピューター科学を専門とする学生の中でMATLAB(マトラボ)がたちまち話題となりました。この当時はMATLAB(マトラボ)はフリーソフトウェアとして多くの学生に使われていました。

    そして、この当時にエンジニアとして働いていたジョン・N・リトル氏は1983年にモラー氏と会った際にこのMATLAB(マトラボ)が商用的に利用できることに気が付き、1984年に現在もMATLAB(マトラボ)の開発・提供を続けているMathworks社を設立しました。

    Mathworks社を設立することにより、MATLAB(マトラボ)の開発に拍車がかかり、MATLAB(マトラボ)はC言語で書き直されることになりました。

    MATLAB(マトラボ)黎明期

    MATLAB(マトラボ)はMathworks社の設立後に開発が進み、商用パッケージとして広がりを見せました。初めは制御工学の分野で専門的に使われていたものの、他の分野にも広がりを見せていき、理工学系・経済学系の科目である線形代数や数値解析などの分野でも使われてるようになりました。

    そして、学校内の研究のみならず、産業界でもMATLAB(マトラボ)は使われるようになり、MATLAB(マトラボ)を利用できるエンジニアを採用する企業も出てきました。MATLAB(マトラボ)は金融データの解析にも使えるため、MATLABエンジニアの金融機関での採用や、膨大なデータを持つIT企業でも採用が進むようになりました。

    このようにMATLAB(マトラボ)は様々な業界や分野に広がりを見せました。最初はアメリカ合衆国でのみ使用がされていましたが、1988年になると日本でも使用されるようになり、日本での販売は販売代理店業務を行うサイバネットシステム社が行っていました。

    そして、2009年からは今日本でMATLAB(マトラボ)を管理しているMathworks Japan社が販売を行っています。日本では毎年11月〜12月にMATLAB EXPOを開催しており、このMATLAB EXPOでは一日で2000人を超えるほどの参加者が参加します。現在でも大人気のイベントとなっており、MATLAB(マトラボ)が多くのユーザーから信頼されていることがわかります。

    MATLAB(マトラボ)成長期

    続いてMATLAB(マトラボ)の成長期です。MATLAB(マトラボ)はまずアメリカ合衆国で広がった後に、日本を含む世界中で広がりました。そして、広がりと共にバージョンアップを遂げ、進化してきた歴史があります。

    1996年・1997年にはそれぞれVolume8・9というバージョンアップをし、1997年から2005年まではR9.1から最後はR14SP3というバージョンアップがありました。

    2006年からは、3月と9月に毎年バージョンアップがあり、3月のバージョンアップではR+西暦+a、9月のバージョンアップではR+西暦+bという名前でバージョンアップを遂げました。例えば、2006年3月のバージョンアップだとR2006aとなります。

    こうして今もバージョンアップが続き、MATLAB(マトラボ)はユーザーにとって使いやすいソフトウェアとして日々進化をしています。

    MATLAB(マトラボ)の現在

    MATLAB(マトラボ)の現在についてですが、現在も産業界や教育界などの幅広い業界と分野において使われており、特に最近トレンドである人工知能やデータサイエンスの分野でより使われるようになっています。これら以外の分野だと、無線通信の分野でも使われるようになっています。

    MATLAB(マトラボ)を利用しようと思った場合はMathworks社が運営するMATLAB(マトラボ)紹介サイトにて購入することになります。MATLAB(マトラボ)の購入に関してですが、企業・学生・個人でそれぞれMATLAB(マトラボ)の価格も異なります。今後、MATLAB(マトラボ)の購入を考えている場合は是非MATLAB(マトラボ)の紹介サイトをチェックしてみてください。

    MATLAB(マトラボ)を使った開発事例も載っており、数多くあるMATLAB(マトラボ)を活かせる分野について知ることが出来ます。

    まとめ:MATLAB(マトラボ)は人工知能やデータサイエンスの分野で注目されている

    プログラミング言語の歴史 <MATLAB(マトラボ)編> というテーマで今回はお伝えしました。いかがだったでしょうか? 今回お伝えしたかったことは以下のとおりです。

    • MATLAB(マトラボ)はMathworks社が開発・提供している数値解析ソフトウェアであり、プログラミング言語である
    • MATLAB(マトラボ)は1970年代後半に、ニューメキシコ大学で当時コンピューター科学学科の学長をしていたクリーブモラー氏によって、開発がなされた
    • MATLAB(マトラボ)の現在についてですが、現在も産業界や教育界などの幅広い業界と分野において使われており、特に最近トレンドである人工知能やデータサイエンスの分野でより使われるようになっている

    MATLAB(マトラボ)の歴史についてお伝えしてきました。MATLAB(マトラボ)ついて更に興味がある方は是非公式ホームページもチェックしてみてください。

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