「せっかく新しいプログラミング言語を学ぶなら、人気で需要が高いものを選びたい」と考えるのは当たり前のことですよね。人気のプログラミング言語から解説サイトや書籍が多く、求人数も多くなって高年収を得やすくなってきます。

ですが、どの言語が人気で需要が高くなっているのかを知るのは困難です。そこで参考になるのが、Githubで公開されている「プルリクエスト」のデータです。これはGithub上で各プログラミング言語がどれだけ使われているかを示すもので、上位にランクインするほど人気を集めていると判断することができます。

今回はTOP5に入る実力派、「PHP」についてその概要と期待できる収入、転職で役立つかどうかについて紹介していきます。

PHPとは

PHPは、Web開発でよく用いられているスクリプト言語の一種です。スクリプト言語には、ほかにもJavaScriptなどがありますが、JavaScriptとの大きな違いはプログラムがどこで実行されるかという点にあります。

JavaScriptの場合は、クライアント(ブラウザ)側で実行されるため、誰でもコードの内容を見ることが可能。一方のPHPはサーバーサイドで実行され、クライアント側ではプログラムの結果だけを表示します。したがってどのようなコードが書かれているのかが見えない特徴を持ちます。

PHPが生まれたのは1995年、ラスマス・マードフ氏の手で誕生しました。ラスマス・マードフ氏が目指したのは、HTMLやCSSのみの静的なWebサイトではなく、ユーザーが入力した数値によって別の結果を表示するような、動的なWebサイトを構築すること。

その実現のために、データベースへのアクセス機能などを搭載した「PHP Tool」が発表されました。別の開発者の手助けもあり、数々のバージョンアップを経て現在のようなPHPへと進化したという歴史を持ちます。

PHPはその特徴から、初心者向きのプログラミング言語と呼ばれることが多くあります。というのも、PHPは「関数」を使う機会が豊富にあるからです。関数というのは、値を渡すと結果が返ってくる、プログラミングをする上で非常に便利な機能の1つです。

特に「配列」を生成する「array関数」などを使うと、より効率的にデータの取得・保管ができるようにもなります。プログラミングの基礎をしっかりと学べるため、最初に身につける言語としても相性が良いのです。

PHPはさまざまなWebサービスで利用されており、代表的なのはWebサイトやブログを構築するために使われる「WordPress」です。WordPressで作ったWebサイトは、ユーザーがアクセスするたびにPHPがHTMLを生成して表示する仕組みになっています。

ブログサービスでよく見かける「新着記事」の表示リストや、「関連記事」を自動的に表示するといった機能も、PHPで実装されているのです。ちなみにWordPressに関しては、見た目を左右するテーマ、機能を追加するプラグインなどもPHPで書かれているため、PHPをマスターすると多種多様なWebサイトを構築できるようになります。

昨年の順位と比較して考察

Githubで各言語がどれだけ使われたかを示す「プルリクエスト比率」を参照すると、2018年の第一四半期のデータでは、PHPは第7位。6.858%のシェア率を誇る人気のプログラミング言語でした。

Web開発においてはよく比較されるJavaScriptは、23.428%を獲得して第1位にランクイン。PHPも7%弱という大きなシェア率を誇っているプログラミング言語ではありますが、まだまだJavaScriptの人気には追いつけていない印象でした。

これが2019年の第一四半期になると、PHPは第5位まで順位を上げることになります。ただしシェア率に関しては5.721%と落ち込んでしまっており、相対的には順位が上がったものの、人気はやや下降気味と言えるでしょう。

第4位のC++、第6位のRubyなどがシェアを拡大して順位を上げていますが、C#やShellといった言語の人気が急落し、それに押し上げられる形でPHPが上位に食い込んできたという状況です。ちなみにJavaScriptは今回も第1位に君臨し、シェア率は26.852%と大きく伸ばしています。

PHPはRuby、Pythonなどと比べて古くからある言語のため、今でも使っている企業は多くなります。しかし今後はシェア率を落とし、別の言語に置き換わっていくことが予想されます。

PHPを使っている海外の有名なWebサービスとしては、FacebookやYahoo!などがあげられます。動的なWebサイトを構築するためにはPHPは必須の言語ですので、世界中のWebサイトでPHPが活躍しているのです。

Webサイト

国内で言えば、ぐるなび・楽天・ZOZOTOWNといった企業でPHPが開発言語とされています。私たちが普段目にしているWebサイトもPHPで作られているケースが多く、PHPが理解できるようになるとIT業界のさまざまな企業で活躍できる可能性が高まります。

PHPは転職に強いのか

PHPは、今でも転職に強い言語の1つです。

PHPを専門に扱えるエンジニアの数は多くありませんが、そうしたエンジニアを求める企業の数は非常に多いため、需要と供給のバランスが大きく偏っている状況が生まれています。なので今からPHPを学んでマスターすることで、転職を有利に進めることができるようになります。

具体的には、株式会社ビズリーチが公開した「プログラミング言語別 平均年収ランキング2017」にて、PHPは平均年収522万円、最大提示年収は2000万円というデータが得られます。

第1位のScalaや第2位のPythonと比べるとやや劣りますが、それでも高水準の平均年収となっていることは変わりありません。中には2000万円の年収が提示されている求人もあることを踏まえると、非常に将来性が期待できる言語と言えます。

学習のハードルもそれほど高くありませんし、PHPの知識があると簡単なホームページ制作も手がけることができるようになります。実際にオリジナルのWebサイトを作れるようになると大きなモチベーションにつながるため、学習意欲を保ちやすいことも利点です。

転職でPHPを活かすためには、できればPHPを使った開発経験があることが望ましいですが、RubyやPerlといった言語を使ったサーバーサイド開発経験があるとさらに採用されやすくなるでしょう。

コミュニケーション能力やマネジメント能力といったヒューマンスキルも転職では大いに評価される部分ですので、磨いておいて損はないでしょう。

活躍できる業種と年収

IT業界には大きく分けて、Web系、ソフトウェア系、ハードウェア系といった企業が存在します。PHPをマスターすると、基本的にいずれの企業でも活躍できる人材となることができます。特にWeb系の企業で求められることが多いため、Web制作に携わりたいと考えている人にはおすすめの言語です。

前出の通り、平均年収は約550万円程度を期待できるほか、年収1000万円を目指すことも決して難しくはありません。PHPを扱えるエンジニアやプログラマーを求める企業は少なくないため、高年収や高待遇で迎え入れられるケースも多くなります。

将来的には需要が減っていくことが見込まれている言語ではあるのですが、今ではまだまだ必要とされるシーンが多いので、興味がある方は今すぐに学習を始めることをおすすめします。

まとめ:Webサイトの構築で活躍

PHPはWeb開発によく用いられる言語の1つで、JavaScriptとは異なり、ユーザー側からはコードが見れない点が特徴です。WordPressのようにPHPを用いることでWebサイトを構築するシーンは多くなりますので、このジャンルで働きたいと考える人にはおすすめの言語となります。

習得難易度もそれほど高くありませんので、今後キャリアアップを考えている方は、ぜひ学び始めてみてはいかがでしょうか。

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