Pythonとは

今回は、「GitHubPullRequest」のシェア率統計にて、2019年1月~3月で第2位にエントリーされたPythonについて見ていきます。

文法を単純化することで、書きやすく読みやすい、引いては作業の効率性とソースコードの信頼性を高めることを目指した合理的なデザインで知られています。

近年、日本でも注目度が高まっているPythonですが、登場時期は1991年と、主要プログラミング言語の中でも歴史が長いものの一つです。

例えば、Web系でよく使われるPHPや、システムインテグレーションや組み込み系など幅広い業界で使われるJavaは、どちらも1995年に登場しました。

▼ Pythonは海外では昔から注目されていた

まずは、何故、いままでPythonがそれほど日本では注目を集めていなかったのか、そして、ここに来て、大きく注目されるようになったのかを確認したいと思います。

一般的に、Pythonがメジャーなプログラミング言語となったのは、2000年にバージョン2.0が公開されてからである、と言われています。

バージョン2.0になって、他のプログラミング言語にはあった、当たり前の仕様(ガベージコレクション、リスト)が導入されたこと、Unicodeにも対応したことなどが契機になり、一気に、広がったと言われています。

ちなみに、Unicodeを知らない方のために補足しておくと、Unicodeとは世界中の文字をパソコンで表現できるように業界で定めた世界的な規格(文字コード)です。

非Unicode対応の場合、英語以外の文字がうまく表現できず、例えば英語圏以外のプログラマーが母国語でコメントを付けられなかったり、あるいは、出力結果に英語以外の文字を表示させよると、文字化けするリスクが高まります。

逆にUnicode対応であれば、そのような言語系のトラブルが起きる可能性が極めて低くなります。

このような改善により、もともと合理性を重視したデザインのため、大規模な開発に最適向きと思われていたPythonが、一気に欧米(特にWeb業界)で広く受け入れらるようになったのです、特にGoogleでは、Pythonの開発者であるグイド・ヴァンロッサム氏を招き、コードレビューツールの開発も行っています。

このように海外でPythonが注目を集めていた当時、日本でPythonが注目されなかった理由は、単純に別のプログラミング言語が注目を集めていたからです、そのプログラミング言語は、日本生まれのプログラミング言語で初めて国際規格になった1995年公開の「Ruby」です。

日本人プログラマーが開発したプログラミング言語ということもあり、日本国内で多くのプログラマーから支持を集めました。

結果、2000年代当時の日本では「これからの時代のプログラミング言語」としてRubyを学ぶプログラマー、中心言語に選ぶ案件はあっても、Pythonを学ぶプログラマーや、中心言語に選ぶ案件が非常に少なかったのです。

▼ 人工知能開発で日本でも注目され始めた言語、Python

Pythonが日本では欧米ほど広がってこなかった理由がわかってきたところで、ここに来て、日本国内でもPythonが注目されるようになった理由をご紹介いたしましょう。

最大の理由は人工知能開発でPythonの優位性が注目されるようになったことが大きいと思います。

そもそも、なぜ人工知能開発でPythonが優位化というと、人工知能ライブラリーの充実です。

ライブラリーとは、「よく使うプログラム(機能)を、簡単に呼び出して利用できるように整理した開発支援ツール」のことです。

つまり、Pythonは人工知能開発のための環境が他のプログラム言語より整っているのです。

Googleが公開している「Tensorflow(テンサーフロー)」を筆頭に、すでにPythonを利用しているWeb系企業を含めて、多くの人工知能開発向けライブラリーが公開されています。

このような中で、日本でもPythonに対する認知度が高まってきました。

その中で、Pythonの大規模開発向きとされる特徴が評価され、導入する企業、案件も増えてきたのです。

なお、現在のPythonはバージョン3ですが、バージョン2とソースコードの記述法が大きく異なっており、後方互換性もなくなっています。

今からPythonを勉強する方は、Python3.x系を導入するようにしてください。

圧倒的な人気言語、Python 昨年の順位と比較して考察

検証

2019年1月~3月で第2位にエントリーされたPythonですが、2018年1月~3月でも第2位と不動の地位を得ています。

ただし、これは世界での順位であることには注意が必要です。

すでに見てきた通り日本では、もともとRubyが高い人気を得てきたこともあり、引き続きRubyのニーズも高いです。

なお、Pythonの普及によりRubyは使われなくなる、という論調も一部では見られますが、GitHubPullRequestの2019年1月~3月統計で第6位と、世界的にみても、十分に主要プログラミング言語の一つと言える結果を残しています。

さらに言えば、GitHubPullRequestはGitHubというWebサービスの機能の一つですが、GitHub自体、Rubyで書かれています。

また、Javaの紹介でも触れましたが、日本国内のシステム(特にエンタープライズシステム)開発の実情を分析した、独立行政法人の情報処理推進機構(IPA)が発行した『ソフトウェア開発データ白書2018-2019』によると、Pythonの利用率はたったの0.3%です。

Javaの42.7%とは文字通り桁違いです。

確かに、Pythonの注目度は日本国内でも高まっていますが、現在のところ、単純なITの現場での利用率という意味では、まだまだPythonが他の言語よりとびぬけた存在とは言えないように思います。

Pythonは転職に強いのか

なにをもって転職に強い、弱いと評価するが難しいですが、募集企業数で言えば、Web系、エンタープライズシステム、組み込み系システムとオールラウンダーなJavaに比べると少ないです。

直接のライバルといえるRubyとPythonは、「Ruby/Python経験者」とひとまとめにされることも多いので、比較は難しいですが、ややPythonの方が正社員を募集している企業が多いように思います。

引き続きRubyを使う企業も多いですが、世界的な潮流に合わせてPythonに移行する企業も年々、増えてきています。

今後もPythonの転職市場の価値が高まっていくと考えられます。

なお、直接的にはPythonを募集条件にしていない企業に応募する際も、Pythonを扱えるのであれば、アピールポイントとしてPythonスキルに触れるべきです。

なぜならば、Pythonという世間的に話題になっている新しいプログラミング言語に対応できる柔軟性、対応しようと努力している姿勢を評価され、採用活動にも良い影響を与える可能性が高いからです。

そういう意味では、Pythonは転職活動において、非常に役立つスキルの一つといって間違いありません。

Pythonエンジニアが活躍できる業種と年収

Pythonの活躍できる業種ですが、現在のところ主にWeb系となっていますが、Web系以外でも、人工知能開発にかかわっているコンサル業界や大手メーカーなどで活躍しているPythonエンジニアもいらっしゃいます。

Pythonエンジニアの年収ですが、様々な労働環境・雇用主がいれば、当然、お給料も多様になり、下は300万円、上は2000万円以上と言われています。

人工知能開発に関わるスキル、能力のある方であれば、年収1000万円の大台に到達するのは、難しいことではないでしょう。

なお、2016年と古いデータですが、ある求人サイトの掲載情報をもとに割り出したPythonエンジニアの平均年収は約650万円で、プログラミング言語別では第一位だったそうです、3年経った現在では、異なる結果になる可能性もありますが、人工知能という高単価システム開発に関わるプログラミング言語であるため、高年収が期待できるという点は、今も変わっていません。

まとめ:Pythonは人工知能開発で高年収が目指せる言語

繰り返しになりますが、Pythonは人工知能開発の分野で日本でも注目されるようになったプログラミング言語です。

人工知能には高い価値があるため、人工知能開発に関われるエンジニアにも高い年収が約束されており、結果として、Pythonエンジニアの年収は高くなっています。

人工知能の開発は一筋縄ではいかないですが、Python自体は習得難易度が比較的容易なプログラミング言語と言われており、プログラミング初学者の最初の言語としても大変、おすすめです。

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