「スキルアップしたい」「もっと高い年収を手にしたい」と考えたとき、多くの人は職場を変えるために転職活動を始めます。しかし転職以外の方法でも、スキルアップと高年収を手にすることは可能です。

それはどんな方法かといえば、新たなプログラミング言語を習得すること。プログラミング言語の中には、扱える人材が少ないにも関わらず、開発現場では多くの人材が必要とされているものが多くなります。

その1つが「Ruby」と呼ばれるプログラミング言語です。今回はプログラミング言語の中でも第6位の人気を誇るRubyについて、その概要や年収について取り上げていきます。

Rubyとは

Rubyは、日本人のまつもとゆきひろ氏によって開発された、オブジェクト指向スクリプト言語です。スクリプト言語というのは、私たちが書いたソースコードを機械語に変換してから実行する(コンパイラ言語)必要がなく、手軽にプログラミングを行えることを特徴とする言語のことを指します。

加えてオブジェクト指向の言語のため、すべてのデータをオブジェクトで表現することからコードの量を減らすことができ、読みやすいプログラムを書くことができる点もポイントとなっています。

Rubyはそのまま「ルビー」と読み、赤い宝石のルビーから来ています。プログラミング言語の中にはPerl(パール)という名前の言語もありますね。これは開発者のまつもと氏の同僚の誕生石がルビーだったことに由来するそうです。

Rubyは「Enjoy for Programing!」というコンセプトを掲げており、直感的に記述できる手軽さが魅力となっています。初心者のエンジニアでもストレスなく開発ができるため、国内外で大きな人気を博している言語です。

また、Rubyの大きな特徴として「Ruby on Rails」と呼ばれるフレームワークが存在していることもあげられます。フレームワークとは、要するにテンプレート(雛形)のことで、ある程度形になったものを利用することでプログラミングにかかる時間を短縮できる効果があります。

通常はゼロから開発する必要があったものを、Ruby on Railsのおかげで最小限の手間で開発を進めることができるようになり、大幅なコスト削減に貢献しています。したがって、開発リソースに乏しいベンチャー企業で多く採用される言語でもあります。

Rubyは日本初のプログラミング言語ということもあり、他の言語に比べて日本語での解説サイトやリファレンスが豊富です。海外発の言語だと、英語で書かれたページや書籍を読み解く必要がありましたが、Rubyに関しては日本語の質の高い情報が簡単に手に入ります。

Ruby自体も難しい言語ではありませんので、特に日本の初学者にとっては非常に学びやすい言語と言えるでしょう。

昨年の順位と比較して考察

Githubのプルリクエスト比率を参照してみると、2018年第一四半期のデータでRubyは第8位、3.872%のシェア率を誇るプログラミング言語とされていました。直前期と比べると-0.273%シェア率を落としてはいますが、全体の中では上昇トレンドにあった言語でした。

それが2019年第一四半期になると第6位まで躍進。シェア率は4.585%まで伸ばしました。昨年に引き続き人気トレンドの最中にある言語で、Go(8位)やSwift(13位)といった注目言語を抑えて上位に食い込んでいます。

Rubyは比較的新しい言語ではありますが、他のプログラミング言語と比べて少ないコード量で開発することができ、開発コストも抑えられる側面を持ちます。ですので国内外のベンチャー企業を中心に多くの企業で採用され始めており、今後もシェア率は上昇を続けることが予想されます。

Rubyといえば、TwitterやAirbnbの開発言語として用いられていることが有名ですね。世界中で使われているWebサービスにも日本初のRubyが使われていることから、グローバルに注目を集めていることがわかります。

日本の例でいうと、価格.comや食べログ、Gunosy、クックパッドといったWebサービスでもRubyが使われています。普段からあなたが使っているWebサービスも、実はRubyで書かれているものかもしれません。

Rubyは転職に強いのか

転職

Rubyは世界的に人気トレンドにある言語であり、多くの企業で採用が進められているプログラミング言語でもあります。採用する企業が多くなればなるほど、Rubyを扱えるエンジニアは重宝され、高い年収で採用されることになります。

実際に近年ではRubyを扱えるエンジニアの求人数が爆発的に増加しており、需要に対して供給が追いつけていない状況が浮き彫りになっています。したがってRubyは、習得することで転職の幅が大きく広がり、高年収を手にすることも可能になる、転職に強い言語と呼べるでしょう。

具体的な数字を見てみると、株式会社ビズリーチが行った「プログラミング言語別年収ランキング2018」では、Rubyの順位は第7位。年収中央値は550万円、最大提示年収は1200万円というデータが得られます。

特に注目すべきなのが、その求人数です。11,676件と他のプログラミング言語と比べて桁違いの量になっており、需要の多さを物語る数字となっています。Rubyに関する求人で高い年収を提示されることが多いことはもちろんですが、必要としている企業が多く、応募者側が転職先を選び放題な状況にあることも見逃せません。

もちろん、Rubyをちょっと学習しただけで高額な年収を手にできるというわけではありません。年収1000万円といったレベルを目指すなら、Rubyをマスターするだけではなくコミュニケーション能力やマネジメント能力に優れ、社内でもトップクラスのエンジニアとして活躍できることが求められます。

これらのヒューマンスキルも兼ね備えた人材であれば、Rubyを扱うエンジニアはどんな企業に行っても重宝される存在となれるでしょう。

活躍できる業種と年収

IT業界には大きく分けて、Web系、ソフトウェア系、ハードウェア系といった企業が存在します。その中でもRubyを活かせる業界としてはWeb系が中心となります。Webサイトの構築やWebアプリケーションの開発に強いため、ソフトウェア系やハードウェア系よりも、Web系に属する企業からの求人が多くなるでしょう。

ただし最近では、Webアプリでもスマホアプリでも同じ機能を使えるハイブリッドアプリの開発を手がける会社も増えてきているため、ソフトウェア系の企業で働ける機会も多くなっています。

大半のITベンチャー企業が属するのはWeb系で、新たなWebサービスやスマホアプリを開発するところが多くなっています。そうした会社に飛び込んでRubyの実務経験を積むことによって、どんどんスキルアップしていけることでしょう。

年収レベルに関しては、前出の通り550万円が目安となります。最大で1200万円の年収が提示されることもありますので、1000万円以上の年収を手にすることも難しくありません。そのためにはコミュニケーション能力を磨き、業界の最新情報にもアンテナを張り巡らせるなどの努力も必要です。

まとめ:需要は右肩上がり

Rubyは直感的に開発できることが大きな特徴で、「Ruby on Rails」により開発コストを抑えられる点が、多くの企業に選ばれる理由となっています。採用する企業が多くなれば、募集するエンジニアの数も増えることになり、需要は右肩上がりの状況が続いています。

習得難易度が低めなのにも関わらず高年収を狙えるという意味では、非常にコストパフォーマンスの高い言語と言えるでしょう。次に習得する言語に迷っている方は、ぜひRubyを検討してみてください。

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