日本CTO協会が調査・発表を行う「開発者体験ブランド力ランキング」の上位企業30社を表彰する「Developer eXperience AWARD 2025」が2025年7月15日に開催されました。
本記事では、「表彰式・受賞者による特別トークセッション」の様子をお届けいたします。
Developer eXperience AWARD 2025について
日本CTO協会が2022年より実施している、開発者体験発信 / 採用広報活動の指標‧羅針盤をつくることを目的とし各社のエンジニア採用力強化の指針となること及び開発者体験の向上と透明性/オープンネスなどの企業文化の重要性が広く認知されることを目的とした取り組みです。
2025年度は技術者900名以上を対象に「開発者体験ブランド力」調査を実施し、上位30企業を選出しました。
「開発者体験ブランド力」が技術者採用広報・技術広報における客観的な指標の一つとして、多くの企業にとっての文化形成や採用活動のヒントになることを望んでいます。
エンジニアが選ぶ「開発者体験が良い」イメージのある企業ランキング表彰式
Developer eXperience AWARD 2025では、企業が「開発者体験」に関してどれくらい魅力的な発信をしているかを示す「開発者体験ブランド力」について、ソフトウェアエンジニアなどの技術者を対象に調査・集計し、ランキング形式での公開・表彰が行われました。本記事では、上位ランクを受賞した企業さまのコメントを紹介します。

引用:一般社団法人 日本CTO協会.「 エンジニアが選ぶ”開発者体験が良い”イメージのある企業「Developer eXperience AWARD 2025」ランキング上位30社を発表 」https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000052.000081310.html
調査方法
この調査は、日本CTO協会がエンジニア転職を支援するサービス事業者様に調査協力を依頼し、各社の登録エンジニアに対してWebフォームによるアンケート調査を実施されました。
調査期間は、2025年2月10日から2月28日の約3週間で、有効回答数は901件です。
回答者の年齢分布と年収分布、企業規模、職種分布を以下に提示いたします。
回答者の年齢分布と年収分布

回答者の企業規模

従業員数10人以下から1000人以上まで、幅広い規模の企業に所属するエンジニアから回答が集まりました。
回答者の職種分布

5位 株式会社LayerX

受賞コメント
本日は、このような賞をいただきまして、ありがとうございます。
また、本日出席していらっしゃる多くの企業様とは、イベントにて共催などで関わりを持たせていただいており、改めてこの場でお礼をお伝えさせていただきます。
LayerXは「すべての経済活動を、デジタル化する。」というミッションを掲げて、あらゆるお客様にプロダクトをお届けしていきたいと考えております。
今年の4月より「Bet AI」という行動指針を掲げ、プロダクトへのAI組み込みをはじめ、プロダクト開発時にもAIを活用したりなど、あらゆる場面でAIの活用を進めています。
皆様と一緒に引き続きより良い開発者体験を目指して、邁進できればと思います。
本日はありがとうございました。
4位 株式会社サイバーエージェント

受賞コメント
この度はこのような賞をいただきありがとうございます。
弊社は、例年「裁量と責任」に高い評価をいただいていますが、今回もその点を高く評価していただき嬉しく思います。日頃より広報活動に関わってくれている、開発者の皆さんに良い報告ができることをを嬉しく感じています。
サイバーエージェントでは、今のAIの荒波に対しても、AIエージェントの導入を急速に進めており、結果が出始めているところです。
こうした取り組みを、業界に対して還元できればと考えております。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。
3位 LINEヤフー株式会社

受賞コメント
弊社は、昨年よりTech Weekというイベントを行っておりまして、1週間にわたり、技術的な知見をカンファレンスで発表したり、自分たちのアイデアを形にして共有し創造力と開発力を競い合う、という活動を行っております。
今年2回目でしたが、オンライン・オフライン含めて7000人以上の社員が参加しました。
生成AIを使ったサービス改善アイデアも実証実験できています。
今回の受賞結果はこうした活動が世の中の皆さんに届き始めた成果かなと考えております。
今後もこういった活動を通じて、開発体験の向上に努めてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。
2位 株式会社メルカリ

受賞コメント
今年も第2位という素晴らしい賞をいただき、大変光栄です。ありがとうございます。
また、投票してくださった皆様、そしてこの場を用意してくださった関係者の皆様にも感謝を申し上げます。
昨年は1位、今年は2位を受賞できたことは、弊社のエンジニアが本質的なDXの改善と、それをシェアするという努力を続けてきたことの賜物だと思います。
弊社のエンジニアにもこの場をお借りして感謝を伝えたいと思います。
特に今年1年間はAIが進化している中で、抜本的なDXの改善をするために、DXのフィードバックをエンジニア全員から収集、数値化、そこから課題を特定して改善するというサイクルが出来上がりました。
さらに、このサイクルにAIを活用することで抜本的にDXを改善していくという仕組みが形になりつつあります。今年もこうした取り組みを積極的に発信して、皆様と議論を深めて、少しでも業界の発展に貢献できればと思っております。
今年もこのような栄誉ある賞をいただき誠にありがとうございました。
1位 Google

受賞コメント
この度は、このような栄誉ある賞をいただきありがとうございます。投票していただいたエンジニアの皆様に、心より感謝いたします。今後も、皆様が夢中になれるような開発者体験を追求し、コミュニティに貢献していきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
上位企業の分析
上位30社の企業に対する回答者の印象や評価をもとに、各項目のスコアを分析した結果が以下になります。
あわせて、上位5社と上位30社全体の平均値を比較することで、より支持される企業がどのような特徴を持っているのかを可視化しています。
上位に選ばれる企業がどのような価値観や魅力を備えているのかぜひご覧ください。
会社に対する印象

「就職先」に対して重視していること

「認知」している発信チャネル

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