イントロダクション

Norimoto:こんばんは!

Kishi:こんばんは。本日はこちらのイベントにお邪魔しました。

Norimoto:株式会社ベクトルの経営戦略本部戦略推進部マネージャーを務める小川正樹さん、株式会社H2の代表取締役、森田諒平さんのお二方を招いたトークセッションです。

Kishi:H2やSOUなどの企業を支援してきた実績を持つ濱田さんが司会を務めてくれます。

Norimoto:「CTOというキャリア」「CTOに求められる視点」「0からサービスを考えるために必要な思考」をテーマにお話ししてくださるそうですよ。

Kishi:後半は総額1000万円の出資を予定した「サービスアイデア会議」も開催されるそうです。

Norimoto:力が入ってますね〜。

Kishi:それではまず、経営者が絶対に手放したくないエンジニア像について伺っていきましょう。

CEO、CTOが話す絶対に離したくないエンジニアとは?

濱田さん:まずこちらのテーマです。小川さんにはテクノロジー観点、森田さんにはビジネス観点でお話ししてもらいたいと思います。最近ではベンチャー企業でも、CTOの採用について本腰を入れてやっていきたいと考えているところは多いと思います。

濱田さん:サービスのグロースでもそうですし、社内体制の強化もそうですし、いろいろな理由でCTOを登用したいというケースが出てくると思います。そんな中で、経営者の観点から「この人は手放したくなかったな」という人物の共通点があれば、ぜひ小川さんと森田さんに教えてもらえればと思います。

小川さん:こちらからの要求を聞いて、まず行動を起こしてくれる人ですね。どうしても技術的に難しいこと、無理なことはあると思います。それでも最初から保守的になって「無理です」と即答する人よりも、まずは考えてくれる人、試行錯誤してくれる人は手放したくないなと思いますね。

濱田さん:ありがとうございます。では続いて、ベンチャー企業の創業期・成長期を迎えているH2で、これまでどんなエンジニアが役立ってきたのか、森田さんにお伺いしたいと思います。

森田さん:CEOの立場から言えば、「経営視点」を持っていることが前提かなと思います。その上で、会社のメンバーがついていきたいと思えるような、人としての魅力がある方をぜひ採用したいですね。

濱田さん:ありがとうございます。経営視点というのは、具体的にどんなところに注目しているんでしょうか?

森田さん:「時間軸をどの範囲で持っているか」ですね。5年後、10年後に会社がどうなっていなければならないかを考える時に、1年、3年単位の短いスパンで考える人だと、どうしても話が噛み合わなくなってしまいます。大げさに言えば20年後、30年後という長期的な時間軸を持って話せる人をCTOにお迎えしたいですね。

森田さん:あとは「手段と目的」を取り違えないこと。サービスを開発するのは、あくまでも手段の1つです。大事なのは、そのサービスを作った上でどんなことを成し遂げたいのかという目的。そのことを理解している人じゃないと難しいですね。

手放したくないと思われるエンジニアになるためには?

濱田さん:なるほど。小川さんや森田さんの語るようなエンジニア像にこれからなりたいと考える場合、どんな風に努力したらいいと思われますか?

小川さん:特に大企業で働く場合、すでにあるサービスを守ろうと考えてしまい、日々の業務に追われてどうしても長期的な目線を持てなくなってしまうことが多いと思います。ある程度は仕方のないことだとは思いますが、守るだけではなく攻める、挑戦する姿勢がエンジニアには必要なんじゃないかと。

エンジニアとして求められる0→1思考とは?

濱田さん:続いては、こちらのテーマでお話を聞いていきたいと思います。どんなエンジニアにも最低限求められる思考とは、どんなものでしょうか?

小川さん:僕が思うのは、「こんな事業をやりたい」「こんなサービスを実現したい」という要望に対して、全部応えてあげるのがすごいエンジニアです。ただ、全部に応えることは、往々にしてできません。技術的な難易度によるコスト超過、人的リソース不足などが課題になるからです。そんな状況で、技術的な難易度を抑えたり、充当できる人的リソースで実現できる最高の代替案を提案する力が、エンジニアにとっての0→1思考かなと思います。「わかりました。だけどこの部分はこうしますね」と提案できるかがポイントですね。

森田さん:まずはマーケットを把握して、自分の作りたいものを模索していくことですかね。また、常に「これってどこでマネタイズされているんだろう」のように考えて続けて、会社概要や求人広告の内容を調べて、自分で答えを探していくことが新しいアイデアにもつながっていくと思います。

質疑応答タイム

Kishi:この後、質疑応答の時間を設けました。slido.comというシステムを利用し、会場の参加者の皆様からの質問を受け付けました。

Q.リクルートに比べてヤフーにあった良さはなんですか?

Norimoto:小川さんによると、「リクルート=営業の会社」「ヤフー=技術の会社」という構図があったそうです。意思決定の関与度という観点で、ヤフーのほうがエンジニアの意見を重要視していたように感じるそうですよ。 リクルートの場合、オフラインの営業戦略にプロダクトが追随することが徹底されており、 一方のヤフーでは、プロダクトが事業の中心なので、エンジニア部門も意思決定に参加していたと。

Kishi:確かにそんなイメージはありますよね。

Q.優秀なエンジニアがついていきたいと思えるCEO像はどういう方でしょうか?

Norimoto:小川さんは「目指したい世界をちゃんと伝えてくれるCEO」をあげていました。

Kishi:方向性をきっちり示してくれる人の下だと、働きやすいですもんね。

Norimoto:CEO側からの視点では、森田さんは「今の仕事をなんのためにやっているのか」「将来的にこんな風なものを作りたい」という明確な未来像、ビジョンを示すことを心がけているそうです。エンジニアの技術力に対して、素直に「すごい!」とオーバー気味に称賛しているのもポイントだそうですよ。

Kishi:大げさに褒められると、やっぱりうれしくなりますよね。

Q.CTOに求められる能力って?

Norimoto:技術力はもちろんですが、実はマネジメント力やビジネス力はあんまり必要とされていないみたい。むしろ、全体をしっかりと見て、あるべき姿や目標を周囲に向けて発信できる、説明できる力が求められているんだとか。

Kishi:なるほど。CTOならではの求められるスキルがあるんですね。

Norimoto:というわけで前半はここで終了! 後半からは、「アイデアを形にする⼿順」をテーマに小川さんのお話を伺っていきます。

Kishi:ビジネスのアイデアを探している人には必見ですね。今回はありがとうございました。

Norimoto:ありがとうございました!

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