プログラマーとは?

プログラマーとはコンピュータのプログラム言語を操作することによってプログラム開発を行う職種です。
エンジニアと同義に扱われる場合もありますが、基本的にはプログラミング業務を主に担当します。

またプログラマーには様々な種類があり、ゲームの開発に特化したゲームプログラマーやソフトウェア開発に特化したソフトウェアプログラマー、組み込みファームウェア開発者などがあります。

【プログラマーの現状】給与は?

プログラマーは近年急速に進むIT化の影響もあり、世界的に求人ニーズが高まっています。
そのためある程度スキルと経験を身につけることができたら国内で活躍の幅が広を広げることができます。

また一定の学歴と英語力があれば海外での活躍を目指すことも可能となります。
ではそんなプログラマーの給与はどの程度になるのでしょうか。

経済産業省の資料「IT関連産業の給与等に関する 実態調査結果」によると、プログラマーの平均的な給与は以下の通りです。

  • SE・プログラマー(顧客向けシステム開発・実装) 593.7万円
  • SE・プログラマー(ソフトウェア製品の開発・実装)569.5万円
  • SE・プログラマー(組み込みソフトウェアの開発・実装)603.9万円

これらの数字からプログラマーでも業務の種類によって平均年収は違うことが分かりますが、大差があるわけではありません。

プログラマーとして標準的なスキルを身につけることができれば、平均的な給与としては600万円程度を目指すことができるといえるでしょう。

参考:経済産業省「IT関連産業の給与等に関する 実態調査結果」

【プログラマーの現状】業界の動向は?

2020年現在におけるプログラマーの需要は不足気味であり、まだ当面はプログラマーの市場価値が高い時期が続くことが予想できます。

なぜなら国内ではプログラマーの不足に関連する以下の社会的な問題があるからです。

少子高齢化

少子高齢化によって若者が不足している現状は、プログラマーの不足に拍車をかけていると考えられます。

なぜならIT業界やプログラマーという職種そのものが他の業界の職種と比べると比較的新しいものであり、担い手としては若者に頼る必要がある職種だといえるからです。

もちろん業界には古くからプログラマーとして活躍してしるベテランエンジニアも存在していますが、需要に対する供給として充分な人数がいるわけではないのです。

スキルの習得に一定のハードルがある

プログラマーの仕事は医療系の専門職のように国家資格がなければ就けない職種ではありません。

しかし資格はなかったとしても一定以上のスキルや経験がなければ現場では戦力外になるという厳しい現実があります。

またプログラミング学習は頭脳を酷使する側面もあるため、理系であることが必ずしも前提条件となるわけではありませんが、プログラマーとしてのそもそもの適性がなければ一定のスキルを身につけることはできません。

実際に近年プログラミング学習のハードルそのものは下がってきていますが、学習を途中で挫折してしまうケースも少なくありません。

ITの需要の増加

近年ではIoTや電子決済の普及、サイバー攻撃への対策など社会的にITが求められる場面が増えてきています。

特に2020年1月には国内大手企業がサイバー攻撃の標的にとなり業務に関する情報が流出したことが一部メディアに取り上げられて話題となりました。

またメディアに取り上げられる情報だけでなく「一般社団法人JPCERTコーディネーションセンター」では定期的にインシデントに関する情報や各ベンダーが提供している機器の脆弱性情報を公開しています。

IT部門を抱える企業はこのような情報をすみやかにキャッチアップしてセキュリティ対策に応じることは常識となりつつあります。

また電子決済の導入は経済産業省が「キャッシュレス・ビジョン」を掲げていることもあり、政府の意向を含んだ業界全体の流れでもあります。

今後も政府の意向を含んだITに関する施策が生じることを予想すれば、プログラマーの需要やITに関する需要は今後も増えることが予測できます。

参考:一般社団法人JPCERTコーディネーションセンター

経済産業省「キャッシュレス・ビジョン」

【プログラマーの将来性】今後の給与は?

今後の給与は?

前述のIT需要の増加などを考慮すればプログラマーの将来性はしばらく安泰だと考えることができます。

しかし長期的に考えればプログラマーの市場価値が今よりも下がる時期が訪れることも予想できます。

その理由の一つは義務教育にプログラミング教育が導入されたことがあります。

もちろん小学校からプログラミング教育がはじまったからといって、将来全員がプログラマーになるわけではありません。

しかし市場価値は需要と供給のバランスで決まります。

5年程度はプログラマーの市場価値は高いままと考えられ大きな変化はないかと予想できますが、プログラマーの供給が増えれば自ずと市場価値はスキルが高いプログラマーに限られるようになります。

そのためプログラマーの将来性は一定のスキルを身につけることができれば、将来も安心と考えられますがスキルが不足しているままでは価格競争に巻き込まれ給与が下がってしまう可能性もあるといえるでしょう。

その一方で大手企業の中にはプログラマーやITエンジジニアの価値を認め、経歴に問わず高いスキルを有する人材には高額の給与を提示するケースも出てきています。

このような流れが今後も続くと考えれば、プログラマーは他の職種と比較すると給与面で明らかに将来性があるといえます。

【プログラマーの将来性】業界の動向は?

プログラマーの将来性について、業界の動向を見ていくと現在はAIやWebサービスの開発を担うIT人材に注目が集まっています。

実際にこれらの業務を担うプログラマーやITエンジニアには既に新卒でも高い報酬を提示しているケースが少なくありません。

そして比較的新しい技術であるAIやクラウド、RPAなどの需要もチェックしておきたいポイントです。

RPAは近年の人手不足を解消する見込みがある技術であり、実際に導入を決断している企業も増えてきています。

このような市場のニーズに合った技術を有するプログラマーは今後も市場価値が高い状態が続くことが予想できます。

また経済産業省委託事業(みずほ情報総研株式会社)「- IT 人材需給に関する調査 - 調査報告書」に記載された「人材需要の試算結果」の項目ではプログラマーを含むIT人材の2030年までの試算が計算されていますが、供給人数は2016年から10年以上連続して増加が続くことが試算されています。

年齢の分布に注目すると、2030年頃には25歳から34歳のプログラマーを含むIT人材の供給が最も増えることが試算されています。

このような試算からプログラマーのIT人材の需要は少なくとも2030年までは続き、それに応じた供給も試算されていることからプログラマーの需要今後10年は継続すると捉えることもできます。

参考:経済産業省委託事業(みずほ情報総研株式会社)「- IT 人材需給に関する調査 - 調査報告書」

【まとめ】プログラマーの将来性はあるが高い市場価値を保つためには市場のニーズに合ったスキルが必要

ここまで紹介してきたように、プログラマーは将来性がある職種ですが、スキルアップせずただ働いているだけでは将来的には淘汰されていくことが考えられます。

もちろんそれでも他の事務職など一般職と比較すると優遇される可能性は充分にあります。

しかし一定以上の給与を目指す場合は、市場のニーズに合ったスキルを身につけるなど、プログラマーとしてのキャリアを戦略的に考えていくことが重要になるといえるでしょう。

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