20代中盤のエンジニアとして働いている皆さんは、いつかは転職したい・もう既に転職したいと転職を意識したことがあるのではないでしょうか。自分から転職先を探している・ヘッドハンターや知人から声がかかったなど転職のきっかけは様々あると思いますが、どんな場合でも転職をする理由を聞かれることが多いです。

また、20代中盤であれば、今までの職務経験よりもポテンシャルを重視され、第2新卒や一般的な転職でも就職がしやすいといった状況があります。

転職の際は今の職場では満足ができないので転職するという方が多いですが、その理由がポジティブな理由も、ネガティブな理由もあると思います。

転職理由としてはまず、収入アップというものが多いです。エンジニアとして働く場合は個人での業務が多くなるため、個人の成果が非常にわかりやすい仕事です。そのため、「自分が成果を出しているのに収入が上がらない」といったことがよくあります。また、エンジニアはわりと激務であるにも関わらず満足するほどの収入を貰えていないといったケースも多いです。

もう一つはやりがい＆スキルアップについてです。エンジニアとして働いているとあるあるなのが、「組織が大きいので、自分の貢献が目に見えない」「業務の末端を担当しているので、裁量権がない」というやりがいの部分や「業務の難易度が高くないため、自分のスキルが上がらない」といったスキルアップの部分で悩みを持つことです。

これら2つはどの年代のエンジニアも転職を考える大きな悩みとなりますが、それら2つの悩みを解決できるような業種・職種、キャリアアップを20代中盤から選ぶことができれば、今後の社会人人生が明るくなるでしょう。

今回はそんな20代中盤なら狙うべき業種・職種、そして理想のキャリアアップを紹介していきます。

20代中盤のエンジニア　強みを整理

エンジニアに限らず、転職する際は年齢によって転職のしやすさ、転職時に重視される要素が全く異なってきます。20代に関しても、20代前半、中盤、後半でこれらは異なってきます。

では、20代中盤のエンジニアが転職をする際に、他の年代と違って何が強みとなるのか、見ていきましょう。

就業経験が甘めに見られる

まず、20代中盤のエンジニアが強みとなる要素は就業経験が甘めに見られるということです。20代中盤というと、24歳〜26歳あたりを指すことになります。ストレートで大学を卒業している方なら22歳、大学院を卒業している方なら24歳となります。

そのため、20代中盤であると、社会人経験を2、3年ほどしているといった具合です。社会人経験が少ないと、仕事の仕方の癖があまり無く、会社として育成しやすいという状況です。

そのため、学生時代に頑張ったことや、働くことに対しての意欲が重視されます。ただ、口で成長したい・自分の能力を向上させたい・会社をより大きくしたい等と言うことは簡単です。それだけは説得力に欠けてしまいます。

基本情報技術者試験や応用情報技術者試験等の資格試験に受かり、汎用的な技術・最新の技術を自分自身で学んでいるか等、働くことに対しての意欲を行動で示せれば、説得力があると言えます。20代中盤のエンジニアはその点を意識しましょう。

働くことに対しての価値観が重視される

続いて、働くことに対しての価値観が重視されるという点です。20代中盤であると、社会人経験を2、3年ほどしている具合であるとお伝えしましたが、人によっては結果がすぐ出る人もいれば、大器晩成型の人もいるので、2、3年の社会人経験だけでは評価しづらいです。

そこで、20代中盤では過去よりも将来に焦点を当てられる事が多いです。つまり、将来どのようになりたいかという志向や、何のために働きたいのかといった働くことへの価値観が重視されます。

ただ、就業経験が甘く見られるという部分で、働くことに対しての意欲を行動で示せれば、説得力があると言えるとお伝えしたとおり、働くことに対しての価値観の部分でも、自分の価値観を言うのみならず、そのためにどのような行動をしているのかという部分が無ければ、説得力に欠けてしまいます。

例えば、将来的には独立・起業を目指しているという方が、そのためにどのような行動をしているのかという部分を話すことができなければ、「そのような価値観を本当に思っているのか？」と疑問が生じてしまいます。

こちらも20代中盤のエンジニアは口だけではなく、行動で示すという点を意識しましょう。

20代中盤からの転職　どの業種・職種が良いか

続いて、20代中盤からの転職に関して、どの業種・職種が良いのかということをお伝えしていきます。

まず、エンジニアとして転職で考えるべきは冒頭で、収入アップとやりがい＆スキルアップの2つであるとお伝えしました。20代中盤では、特にやりがい＆スキルアップの点を重視すべきであると考えます。

なぜなら、スキルアップできる環境が無ければ、30代以降の転職で転職できる企業が限られてしまう・転職での収入アップが難しくなってしまうという理由があるからです。

高収入でもやりがい＆スキルアップがない・できないという企業は多くあります。そのような企業に転職してしまうと、30代以降に転職しようと思っても、転職できる企業が少なくなってしまうというデメリットがあるので、20代中盤は特にやりがい＆スキルアップの点を重視すべきでしょう。

そこで、おすすめの業種・職種ですが、業種はインターネット・Web業界、汎用的なプログラミング言語（Java、Ruby、Python等）で開発できる環境があるWebエンジニアがおすすめと言えます。

インターネット・Web業界でのWebエンジニアは、他の業界・職種に比べて、基本的な技術も最新の技術もキャッチアップしやすい環境があると言え、自分自身の成長に繋がりやすいです。

また、インターネット・Web業界でのWebエンジニアとしての就業経験があると、フリーランスとして働く道や、PM、ITコンサルタントとして働く道があるなど様々な道が開けています。

20代中盤のエンジニアはぜひインターネット・Web業界でのWebエンジニアとして働くことを検討してみてください。

20代中盤からの理想のキャリアマップとは？

続いて、20代中盤からの理想なキャリアマップについてお伝えします。やはり今の仕事に満足していても、将来的に需要のある業務経験を積めるのかという点を心配するエンジニアの方は多いでしょう。

20代中盤からの理想のキャリアを歩むには、30代には平均年収が高いと言われている職種に就けるように、20代で就業経験を積むことが最適解となるでしょう。

インターネット・Web業界であれば、プロデューサー・ディレクター職の平均年収は約800万ほどであるので、エンジニアとして企画部分にも参加できるとプロデューサー・ディレクター職の道が開けると言えるでしょう。

また、情報処理サービス業界であれば、コンサルタント、プロジェクトマネージャーは平均年収が約900万円ほどとなっています。

ただ、これらのプロデューサー・ディレクター職もコンサルタント、プロジェクトマネージャーも2、3年程の社会人経験だけでは就けないことが一般的であるので、30代になってからこれらの職種に就けるように、20代で就業経験を積むことが良いでしょう。

コンサルタント、プロジェクトマネージャーでは、エンジニアとしての就業経験があると需要が高いという傾向があるので、若いうちに開発経験を積むことがおすすめです。

20代中盤のエンジニア　転職とフリーランスどちらが良いか？

続いて、20代中盤のエンジニアにおいて転職するか、フリーランスになるか悩む方も多いと思います。この悩み対しての解決法を結論から言うと、その人のスキル・経験によって解決法が異なると言えます。

既にフリーランスとして一人前に働いていけるスキル・経験があれば、フリーランスとして働いても問題は無いと言えます。しかし、そのような経験がない場合はまず就業経験を積み、スキルアップを目指すべきでしょう。

インターネット・Web業界は、スキルアップがしやすく、就業を経てフリーランスになる方が多い業界であるので、非常におすすめできる業界です。

フリーランスとして働くには十分な実力が無いという方は、インターネット・Web業界でのWebエンジニアとして活動することで、スキルを高めることを意識しましょう。

まとめ

エンジニアの転職　 20代中盤ならここを狙え！　というテーマで今回はお伝えしました。いかがだったでしょうか？　今回お伝えしたかったことは以下のとおりです。

1. 20代中盤のエンジニアは就業経験が甘めに見られる・働くことへの価値観が重視されるという点が転職において強みになる
2. 20代中盤では、特にやりがい＆スキルアップの点を重視すべきである
3. 20代中盤のエンジニアはぜひインターネット・Web業界でのWebエンジニアとして働くことがおすすめ

今回の記事を参考に、20代中盤のエンジニアの方はぜひ転職活動のきっかけにしてみてください。