今回は、株式会社80&Company(以下、80&company)で取締役CTOを務める大川 遼太朗さんのインタビュー記事をお届けします。フリーランスとしても活動されていた過去をお持ちの大川さん。フリーランスとしての働き方や、小中学校時代からの親友が立ち上げた80&Companyに入社したきっかけなどを伺いました。

インタビュー概要

お話を伺った企業さま

会社名  :株式会社80&Company

設立   :2018年10月

資本金  :62,050,000円

代表者  :堀池 広樹

所在地  :京都府京都市左京区

ミッション:Encourage & Involve 多様な人の心に火を点け、巻き込み、価値を共創する。

事業内容 :新規事業開発 / 共同研究開発(Business)

      WEBシステム / アプリ開発(Technology)

      コミュニケーションプランニング(Communication Design)

URL   :https://80and.co/

お話を伺ったご担当者さま

部署 / 役職:取締役CTO

氏名   :大川 遼太朗
ACCESSにてIoTサービス、モバイルアプリの企画・開発・マネジメント業務を経て、2014年にSpincoasterの設立に取締役CTOとして参画し、音楽情報のアグリゲーションサービスや音楽フェスアプリパッケージ事業の立ち上げ、推進。2020年より80&Companyに取締役CTOとして参画。ファッションサブスクEC、競馬AIシステムの開発などを推進。テクノロジーとビジネス・デザインのハブになることが信条。趣味は音楽フェス 、ボクシング、サウナ。2児の父。

キャリアについて

自由と裁量を求めてITエンジニアの道を選ぶ

少年時代から技術や科学に興味があり、大学・大学院は機械工学系へと進学しました。ハード系の技術を学ぶ友人が多い中、私は理論や数値シミュレーション、プログラミングなどの制御工学系を学んでいました。ハード系の技術を学んでいた友人たちが自動車メーカーなどに就職する一方、私はシステム開発会社に就職し、ITエンジニアとしてのキャリアをスタートさせました。学んでいたことの延長線上にITエンジニアという職業があったことも理由の一つですが、就活の軸として「自由」と「裁量」を設定していたことが大きな理由です。私が大学院を卒業した2011年は、ちょうどiPhoneが普及し、アプリ開発が盛り上がってきた頃でした。「自分ひとりでものづくりをし、世に発信する」という世界にチャレンジしたい思いがあり、そのためにPC片手に拠点を持たず涼しいところで座りながら仕事をするような「自由」さや、自動車のような大きなプロダクトの一部分のみを担当するのではなく、プロダクトのすべてに責任を持ってものづくりをしていけるような「裁量」を求めていました。

小中学校の頃の同級生が起業。そして取締役CTOに

代表の堀池は小中学生の頃の同級生でして、毎日のように遊び、時には喧嘩や絶交も経験するような間柄でした。社会人になってからも親交があり、よく一緒に飲んだりしていました。そんな中、堀池から80&Companyを立ち上げるという話を聞き、最初期から業務委託として手伝うことになりました。その後、自分の業務範囲や責任が大きくなってきたことと、堀池が率いる80&Companyの未来に確信を持てたことがきっかけで、2020年に取締役CTOとして正式に入社しました。

「何をやるか」は大事だが、それと同じくらい「誰とやるか」も大事。

業務委託として80&Companyの手伝いを始める以前、自身でも起業した経験がありました。しかしながら、その会社は人間関係がきっかけとなり1年で閉業しています。だからこそ、キャリアにおいて「何をやるか」を重要視する一方で、「誰とやるか」も同じくらい重要視するようになりました。今は、堀池を始めとする仲間たちと共に働く中で、非常に良好な関係を築けていると感じています。

第二創業期だからこそ、開発チームづくりで注力していること

現在、80&Companyは正社員だけで50数名規模になっており、第二創業期を迎えています。経営メンバーからマネージャー陣への権限委譲が進んでおり、私もすでに現場から離れています。ですので、開発チームに限ったことではないですが、マネージャー層の連結力や結束力を強めていくことが大切だと感じていますし、組織づくりという観点で注力しています。

エンジニアとして、誰よりも早く時代の最先端を走っていたい

新規事業を支援する会社にいるからこそ、常にトレンドを追い、時代の最先端を走っていたいという思いがあります。技術だけではなく、政治や経済などあらゆる視点で情報を得ることにより、これからの世界がどうなっていくかを常に感じ、考え、追っていきたいです。また、そこに対して技術を用いてアプローチしていくことが個人的なミッションでもあり、社内で誰よりも早くそれを実行することが使命だと思っています。

宇宙旅行に行くことが最大の夢

SFの世界が好きなので、早く「未来の世界」をこの目で見たいと願っています。自身が誰よりも早く時代の最先端を走り、技術を用いて人類や文明の進歩を後押しすることにより、「未来の世界」が「近い将来」に実現できると嬉しいです。そしてその先で、最大の夢である宇宙旅行をしたいです。

考え方・マインドについて

仕事をする上で大切にしている3つのこと

謙虚・尊敬・信頼

大前提として、このマインドが無い方は80&Companyの開発チームにはいません。また、これはすべてのビジネスパーソンにとって大切なことであり、80&Company全体にも浸透し始めています。このマインドを大切にしようと思ったきっかけとして、フリーランスとして働いていた頃に経験したプロジェクトの大炎上が挙げられます。当時、とあるクライアントから委託を受け、それを外部の開発チームに再委託することにより進行していたプロジェクトがあったのですが、コミュニケーション不良により開発チームがプロジェクトから外れてしまい、大炎上。私一人ですべて巻き取ることにより、なんとかプロジェクトを進行しました。当時は5ヶ月ほど眠れない日々が続き、大好きな音楽フェスが盛り上がる夏の時期もそれで潰れてしまったので、非常に辛い思いをしました。今思えば、炎上を経験することによってエンジニアとして大きく成長できたと感じていますし、その経験があったからこそ、コミュニケーションを円滑に進めるためのマインドセットとして「謙虚・尊敬・信頼」が大切であると考えるようになりました。

目標を持つこと

夢やビジョン、ミッションなどの目標に向かって働くことにより成長し、成果を出していくことが大切だと考えています。私自身も家庭を持っていますし、お金のために働くというのはもちろん大事ですが、どうせ働くならなにか大義を持って働きたいと思っています。だからこそ私は先程「エンジニアとして、誰よりも早く時代の最先端を走っていたい」で述べたような夢や目標を大切にしています。

ビジネス領域やデザイン領域への理解

ただ技術面でのスキルアップに尖っていくというよりは、自分の技術がどこでどのように使われているのかを理解することも大切だと考えています。特に、80&Companyのようにクライアントの新規事業を支援するような会社だと、そのようなマインドがより重要になってくると思っています。

業務委託・フリーランスという働き方について

現在、80&Companyは正社員が50数名であるのに対し、80名ほどの学生・業務委託メンバーに参画いただいています。創業期の私のように、縁故で参画いただいている方もいれば、SESのような形態で参画いただいている方もいらっしゃいます。

業務委託を活用する上でのやりやすさとやりにくさ

流動的にリソースを確保できるという点でやりやすさを感じています。一方で、資金調達やIPOのためにガバナンスを強化していこうとなった際、制限や手続きがあったりするので、そこはやりにくい点かなと思います。ただ、これは制度の問題であって、業務委託が悪いということではないです。正社員メンバーでも辞めてしまう方はすぐに辞めてしまいますし、業務委託メンバーであってもVMVや事業に共感し、長い期間コミットしてくださる方もいらっしゃいます。なので、共に働くという意味では契約形態による違いはないのかなと考えます。

活躍できるエンジニアの特徴

主体性があるエンジニアは活躍しやすいと思います。もう少し正確に述べると、「会社を利用して自分の夢や目標を達成させたいと考えており、そのために主体的になっているエンジニア」は活躍しやすいと思います。さらに、その「夢や目標」が会社のVMVと一致していると、更に活躍しやすいと思います。

フリーランスという働き方について

私自身がフリーランスとして働いていた時期もあったので、フリーランスのメリットやデメリットをよくわかっているつもりです。そのうえで、皆がフリーランスという働き方をすれば、皆が自由に働けて幸せになるのではと考えています。雇用が流動的な方が社会は成長しやすいと思っていますし、以前から日本の課題として挙げられている変化への柔軟性も高まると思います。一方で、コミュニティへの帰属意識など、コミュニティに参加しているからこそ得られることもありますので、「フリーランスだけれども、自分が帰るコミュニティがある。」という状態が最も良いのかなと思います。

80&Companyで働きたい方へ

80&Companyについて

クライアントの新規事業開発支援をしています。具体的には、新規事業企画の提案から、助成金や補助金等を利用した予算の獲得、開発、PoC、ブランディング、運用に至るまで、新規事業開発に関わる全ての業務をクライアントと伴走して実施しています。今は京都に拠点をおいているので関西圏が中心ですが、日本全国の展開を目指しており、拠点を増やしている段階です。いずれは日本地図を埋めることが目標で、日本各地を盛り上げることにより、日本全体を盛り上げていきたいと考えています。

80&Companyで働くメリット

新規事業支援を営んでいる特性上、エンジニアリングだけではなく、デザイン領域やビジネス領域にも関わることになりますので、エンジニアリング以外の知見も身につけることができます。また大手広告代理店出身のメンバーや、MBAを取得したメンバーなどが在籍しているので、メンバーから知見を盗むこともできます。キャリアプランとしてPdMやBizDevなどを目指している方にとってはとても良い環境だと思います。

チームや会社の雰囲気

謙虚・尊敬・信頼はもちろんのこと、大義のために「挑戦したい、成長したい」と考えているメンバーが多いです。収益はもちろん大切ですが、それだけではなく、ビジョンも達成してこそという文化が根づいています。

80&Companyの募集ページ

取材を終えて

5ヶ月もの間眠れない日々が続いた炎上案件の経験を「成長の機会だった」とポジティブに捉え、さらには学びまで得ていらっしゃるというお話から、非常に成長に貪欲な方でいらっしゃると感じました。「ぜひ若手メンバーにも1度炎上案件を経験させてあげたい」ということも仰っており、それだけ大川さんにとって炎上案件の経験は大きなものだったのだろうと感じます。大川さんの下で働きたいという方や、新規事業支援を通して日本を盛り上げたいと感じた方は、ぜひ80&Companyの募集に応募してみてはいかがでしょうか。

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