今回は、jinjer株式会社でCTOを務める高村 亙さんとVPoEを務める山本 大地さんのインタビュー記事をお届けします。jinjerの創業背景や開発組織のお話、ミッションについて語っていただきました。お二人とも1度はジンジャーを離れ、それぞれの想いがあってジンジャーに戻られています。そんなお二人が作る開発組織とjinjerの魅力は必見です。

インタビュー概要

お話を伺った企業さま

会社名  :jinjer株式会社(以下、jinjer)

設立   :2021年10月

資本金  :5,144,455,000円(資本準備金及びその他資本剰余金含む)

代表者  :桑内 孝志

所在地  :東京都新宿区

ミッション:世の中のすべてを「as a Service」へ

事業内容 :クラウド型人事労務システム「ジンジャー」の開発・提供

URL   :https://jinjer.co.jp/

お話を伺ったご担当者さま

部署 / 役職 :執行役員 CTO プロダクト統括本部 プロダクト開発本部 本部長

氏名   :高村 亙

組み込みエンジニアとして様々な案件に従事。2019年に大手人材会社に入社しWeb会議システムやジンジャー勤怠の開発責任者を担当。その後EC業界に転向しVPoEとしてプライムへの鞍替えに貢献後、オフショア開発企業にて役員として上場を経験。2023年5月にjinjerに入社し、現在は執行役員 CTOとして技術選定や組織開発などを担う。

部署 / 役職 :プロダクト統括本部 プロダクト開発本部 VPoE

氏名   :山本 大地

2017年に大手人材会社に新卒で入社。営業、CS、開発を担当しSIerに転向。数々の新規プロジェクトのマネジメントをしながら新規組織の立ち上げや組織拡大に貢献。2023年5月にjinjerに入社。現在はVPoEとしてエンジニア組織のマネジメントやプロダクトのグロースに関わる業務を担う。

jinjerについて

事業内容

jinjerは、クラウド型人事労務システム「ジンジャー」の開発・提供をするテック企業です。「ジンジャー」の大きな特徴として「ジンジャー勤怠」「ジンジャー給与」など、人事労務システムをシリーズとして複数展開することにより、“人事労務の定型業務を1つのデータベースで効率化・自動化できる”という点が挙げられます。人事評価や勤怠、社内研修などのデータベースをシームレスに繋げて一元管理することにより、人事労務の業務削減のお手伝いをしています。最近では、人事業務以外の他社システムとの連携も打ち出しており、人事情報から波及する周辺業務に関してもよりシームレスに自動化することで、さらに人事労務業務の効率化を実現できるよう進めています。

ジンジャーの特徴

高村 亙(以下、高村):HR Tech系のサービスは世の中にたくさんありますが、ジンジャーシリーズと他社の違いを開発目線で2つ挙げます。1つめは人事情報を1つのデータベースに統合していることです。一般的にHR Tech系のサービスは、名前や住まい、年収などの人事情報を連携する際に複数のデータベースを介さなければならないのですが、ジンジャーシリーズは1つのデータベース上に全ての人事情報が集約されているので、他のシステムとデータ連携する際にも1つの情報を書き換えるだけで完結します。2つめはジンジャーシリーズの中心に巨大なデータソースがあることです。マイクロサービス化しすぎると、サービス間との通信が頻繁に行われるので通信コストやシステムの複雑度が上がってしまいます。しかし、サービスの中心に巨大なデータソースがあることで、そのような懸念を払拭することができます。このようなプロダクトづくりをしているのは「jinjerについて」でも述べた“人事労務の定型業務を1つのデータベースで効率化・自動化できる”という、ジンジャー開発組織の核となる思想の体現をしている背景があるからです。

“jinjer”の由来

山本 大地(以下、山本):前提として、アルファベット表記の“jinjer”は会社名として使用し、カタカナ表記の“ジンジャー”はサービス名として使用しています。プロダクトがネオキャリアの新規事業だった頃から、サービス名は“ジンジャー”でした。“jinjer”という名前は“人事(jinji)”に“er”を付けた、“人事をする人(jinjer)”から来ています。また、綴りは異なりますが“ginger up(=元気づける)”から“人事を元気付ける”という意味も込められています。

シェア率日本一の栄冠とその先に見える前向きな課題

高村:jinjerとして一番嬉しかったことは、2024年1月頃に、ジンジャー勤怠が「全企業規模の勤怠管理システム市場で最も利用されている製品となった(シェア率No.1)」という調査結果が出たことですね。(参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000035247.html)サービス担当者の変更やメンバーの増員など大幅な調整を試みた結果、このような成果が得られたと受け止めています。調査結果が出てから数ヶ月経過していますが、いまだに山本と2人で「俺たちやったぜ!」と称え合っています(笑)。一方で、開発組織にはまだまだ改善の余地があると感じています。jinjerに入社して、1番最初に取り組んだことは開発組織が抱える課題の洗い出しでした。およそ200個にも登る課題を挙げ、それを解決していく作業を続けており、今年の7月にやっと全てクリアしました。

山本:ジンジャーの開発組織ではPMO制を取り入れています。組織やプロジェクトに対し経営陣がハンズオンで参加する体制ができており、課題が出てきた際にすぐにアプローチができる体制となっています。

また、高村の話に補足すると、200個の課題をクリアしたとはいえまだまだ課題はたくさんあると考えています。例として、ジンジャーシリーズのパフォーマンスや品質にもっと目を向けていかなければならないという点が挙げられます。シェア率が日本一となり、ありがたいことにユーザー数が増え続けているので、これまで溜まっていた技術負債をよりきちんと解消していかなければならないと考えています。プロダクトが成長し続けているからこそ、将来を見据えたプロダクトづくりをしていく必要がありますし、前向きな課題がたくさんあると感じていますね。

目指すは日本一の開発組織

高村:“ジンジャーというプロダクトと、jinjerの開発組織を日本一にすること”がミッションです。日本一の開発組織を作ることは簡単なことではないと思っていますが、ネオキャリア時代にやり残したことをやるためにjinjerに戻ってきたので、絶対にこのミッションを達成したいです。

山本:私も高村と同じミッションを掲げています。必ずやり遂げなければいけないという責任感と、実現できるという確信があるので、これからもミッションを達成するために尽力したいです。

高村さん 山本さんについて

業務内容について

高村:開発組織作りをメインに行っています。CTOとして技術選定などもしていますが、日本一の開発組織を作るには日本一のメンバーを揃える必要があるので、組織づくりに関する業務を山本と一緒に進めることが多いですね。また、メンバーの邪魔にならない程度にプロダクトの開発を見ており、深夜のリリース作業に突然参加させてもらったりしています。

山本:高村と同様、ミッション実現のための開発組織づくりがメインです。強い開発組織になればなるほど、サービスにも磨きがかかるという視点を持って組織作りをしており、CTOとVPoEの二人三脚で課題抽出やそれに対する打ち手を考えています。

会社・プロダクトの好きなところ

高村:風通しが良いところが好きです。最近の出来事を例に挙げると、プロダクト開発本部の採用担当をしているメンバーと私、山本の3人で、今後を見据えた採用計画を考えました。採用担当のメンバーは最近入社したばかりなのですが、直接コミュニケーションを取る機会が多く、風通しの良さを感じます。jinjerほどの風通しの良さは、今までいた会社では作ることができなかったですし、このような素敵な社風が浸透している会社はあまりないのではと感じています。

山本:私と高村はネオキャリアに在籍していた頃、ジンジャーの最初期に携わっていたので、ジンジャーというプロダクトに強い思い入れがあります。jinjerにジョインしたときは、未熟だったジンジャーが大規模なプロダクトになっている様を見て、達成感と感慨深い気持ちがこみ上げてきましたね。また開発組織に注目すると、ひとりひとりが多種多様な思いを持っているものの、風通しが良いことからぶつかり合うことなく、相乗効果を生み出しているように思います。仕事がすごく楽しいですし、もっと働きやすい会社にしようという気持ちが高まります。

コミュニケーションが活発な組織

高村:jinjerのメンバーは基本的にコミュニケーションを取るのがすごく好きなので、週に1,2回出社している人が多いです。中でも、火曜と木曜日に出社する人が多く、その際は開発組織のメンバー20人超でランチに行きます(笑)。14時頃になると誰かが「そろそろ行きますか」と言い出し、それにつられてメンバーがぞろぞろランチに向かう光景は、少し異様です(笑)。

エンジニア採用について

求める人物像

高村:「自分も日本一になりたい」と思ってくれるような人と一緒に働けたら嬉しいです。人生で一番時間を使うのは仕事なので、“仕事とは自分を成長させるもの”として捉えてくれる人だと素敵だなと思いますね。

スキル面でお話すると、実際にジンジャーで使っている言語はPHPがメインで、それに加えてGoやAWS系のAI系のサービスがあるので、その知見があると嬉しいです。未経験の言語にもチャレンジしてくれるマインドを持っている人だとより嬉しいですね。もちろん、入社いただけた際には全力でサポートいたします。

山本:候補者の方々には、我々がどういう思いで開発をしているか、どういうメンバーが多いのかなど、隠すことなくお話させていただいております。楽しく働いてほしいと考えているので、jinjerに興味を持っていただいた際には、ぜひ面談でお話したいです。

jinjerの募集ページ

取材を終えて

インタビューを通して高村さんの親しみやすいお人柄や、山本さんの「jinjerが好き」という想いが印象的に残りました。お二人とも1度はジンジャーの開発から離れたものの、知見を活かしてもう一度“ジンジャーの成長に貢献したい”という思いがあったことから再ジョインされたとのことで、会社・プロダクトに対する情熱に感銘を受けました。情熱があってこそ、日本一のプロダクトと日本一の開発組織が作れるのではないかと考えます。HR Tech領域に挑戦してみたい方や、風通しがよくコミュニケーションが活発な環境で働きたい方は、ぜひjinjerの選考にエントリーしてみてはいかがでしょうか。

今すぐシェアしよう!
今すぐシェアしよう!