Webエンジニアとは?

最近は聞くことが少なくなってきましたが、一昔前はIT人材35歳定年説をよく耳にしました。

しかし、あまりに有名になった噂です。

IT業界以外から転職を考えているものの「さすがに35歳定年説は嘘だとしても、一生ものになる仕事なの?」と疑問に思って、躊躇している方は多いのではないでしょうか?

そこで今回はIT人材でももっともポピュラーな職種の一つWebエンジニアのキャリアの実態についてご紹介したいと思います。

その前に、「そもそもWebエンジニアってどういう業務をしていて、どのようなスキルセットを持っているのか」から、ご紹介いたします。

Webエンジニアとはその名前の通り、Webサイト構築に関連するITエンジニアのことです。

Webエンジニアは担当分野でフロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアに分けられることが多いです。

フロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアの違いを理解していただくために、Webサイトの仕組みを簡単にご説明します。

ご存知の通りかと思いますが、パソコンやスマートフォンのWebブラウザーで見ることができるWebサイトの元ネタ(もっと具体的に言えばhtmlやCSSなどで書かれたWebサイトの設計図)は、パソコンやスマートフォンではなく、インターネット上にあるWebサーバーから届けられます。

つまり、Webサイトを作るためには、Webサイトのコンテンツ部分だけでなく、Webサイトのコンテンツを送り出すWebサーバーをはじめとする、必要な基盤(システム環境)を整える必要があります。

ちょっとピンと来ないよ、という方はパソコンを思い浮かべてください。

イメージとしては、Webサイトを見るためのWebブラウザーを作るのと、Webブラウザーが動くスペックとOSを持ったパソコンを作るのって別の話だよね、というだけのことです。

そして、Webサイトのコンテンツ部分を担当するITエンジニアをフロントエンドエンジニア、逆に基盤(システム環境)を担当するITエンジニアをバックエンドエンジニアと言います。

基盤は通常、Webサイトの利用者に意識されない裏側の世界なので“バックエンド”、それに対して、コンテンツはWebサイトの利用者に近いので“フロントエンド”と呼ぶわけです。

さて、フロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアの仕事内容が分かってきたところで、それぞれのスキルについても見ておくとしましょう。

フロントエンドエンジニアに必要なのはhtmlやCSSは当然のことながら、フロントエンド言語といわれるプログラミング言語(JavaScriptなど)といった“Webブラウザーの表示に関する技術”の知識が必要になります。

一方のバックエンドエンジニアはバックエンド言語(サーバーサイド言語)といわれるプログラミング言語(PHPなど)や、データベースなどミドルウェアの知識、場合によってはOSやサーバー筐体といった、さらに下位層の知識が求められる場面も多いです。

一般的には、フロントエンドエンジニアよりバックエンドエンジニアの方が給与が高い傾向があります。

とはいえ、フロントエンドの技術とバックエンドの技術は相互に関係しあっているので、ある程度キャリアを積んでいる方であれば、「バックエンドエンジニアだけど、フロントエンドの技術もある程度は持っている」ということも多いはずです。

Webエンジニアの今後の見通し 将来性や需要

Webサイトは星の数ほどありますし、今後も、増えることはっても、減ることはないでしょう。

そういう意味ではWebエンジニアの仕事もなくなることはないといえます。

しかし、ネガティブな要素がないわけではありません。

ネガティブ要素はずばり、クラウドサービスです。

例えば、Amazon Web Service(AWS)で、鉄板プログ・CMSシステムのWordPressのサーバーを単純に立ち上げるだけであれば、私でも10分かかりません。

AWS専門のITエンジニアの方であれば、もっと早いでしょうし、非ITエンジニアの方でも、手順書さえ渡してあげれば、30分も経たずにWordPressサーバーを立ち上げ、さらに30分あれば、自分が作ったWordPressのWebサイトに最初の投稿を行えるでしょう。

「Webエンジニアいらないんじゃない?」と言いたくなりますし、そう言わせて、すべてをAmazonに依存させることが、Amazonの野望なのです。

もちろんWordPressをよりよくカスタマイズするためにITスキルを持った人材を活用したい、というニーズはあるかと思います。

しかし、近年、プログラミングスクールがブームになるなど、ITスキルを学ぶ人材も増えているため、本業エンジニアでない方が意外とスキルを持っていることも多いです。

結果、「社内のITがわかるメンバーでAWSを使ってサクッとWebサイトを作ったので、バックエンドエンジニアは基本いらないし、それなりのフロントエンドエンジニアもお呼びではありません。欲しいのは自分たちの手に余るバックエンド・フロントエンドどっちのスキルも持っている高スキルエンジニアだけです」と言われる日がいつか来るのかもしれません。

ちなみにですが、バックエンド・フロントエンドどっちのスキルも持っており、一人で完結しているWebエンジニアのことをフルスタックエンジニアと呼ぶことがあります。

一部では、フルスタックエンジニアでないと、この先、生き残れないのではないかという悲観論も出ています。

ここでは説明しませんが、フルスタックエンジニアのスキルセット例として“LAMP”や“MEAN”という言葉もありますので、気になる方はぜひ、調べてください。

ただし、「フルスタックエンジニアでないと将来性がない」という論調は「AIの発達によって人間の仕事がなくなる」という論調と同程度に、“具体性はあるものの、実現していない話”ですので、現時点では、そういう可能性もあるらしい、程度に考えておいてよいかと思います。

今から多くの仕事を経験し、スキルを磨き続ければ、「フルスタックエンジニアでないと将来性がない」時代が仮に本当に来たとしても、耐えることができる高度な人材になっているはずです。

スキルを磨き続ける

Webエンジニアに定年は果たしてあるのか?

「自分次第である」としかいえないです。

引き続き現場で一人のエンジニアとしてやっていくことも可能です。

エンジニアの価値・寿命は、結局のところ、そのエンジニアの技術力・スキルによって左右されます。

サラリーマンITエンジニアとしては65歳で定年を迎えたけれど、フリーランスになって現役エンジニア生活を続行している方を、私は何人も知っています。

ただし、若いころのように体力的な無理がきかないため、「ローンチ(Webサイトの公開)まで余裕がないから、徹夜もしながらバリバリ作っていくしかないぞ」といった働き方は当然できなくなります。

そこで管理者側にキャリアチェンジされる方も多いです。

具体的な職種としては、プロジェクトマネージャー(PM)やプロジェクトマネージャーオフィサー(PMO)になります。

プロジェクトマネージャーはIT業界の花形職種ですが、ITスキルもフロントエンドエンジニア・バックエンドエンジニアよりも上流工程寄りになりますし、予算や進捗管理など経営者的なセンスも必要になってきます。

年功序列制度が比較的残っている会社のサラリーマンITエンジニアを見ていると、年功序列でプロジェクトマネージャーに任命されたものの、本人になる準備ができておらず、うまく案件を進められずに苦労している方を見かけることがあります。

「ゆくゆくはプロジェクトマネージャーへとキャリアチェンジしたい」と考えている方は、そのための下準備が必要ではないかと思います。

あるいは、現場で培った経験や技術力を後進の育成に役立てるために人材開発関係の職種に進むというのも、いいかもしれません。

近年はプログラミングを学びたいという方が増えており、プログラミングスクールの講師の募集も多いです。

いずれのキャリアを歩むにしても、ベテランエンジニアの“年の功”も大事ですが、学び続けることが大事になります。

IT業界は変化が速いので、かつての成功体験にとらわれて、学習を疎かにしていると、時代の潮流に置いて行かれるでしょう。

まとめ:結局は自分次第

今回は、Webエンジニアについてみていきました。

繰り返しになりますが、エンジニアの価値はエンジニア自身の能力でしか決まりません。

世の中から求められる価値の高いエンジニアであれば、何歳になっても、どんな時代であっても、エンジニアとして働き続けることができます。

将来の不安を並べる前に、将来の不安と無縁なエンジニアになる努力を行うべきだと私は思います。

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