転職を重ねても大丈夫? 何回までならOK?

巷では、転職をしすぎるとキャリアに悪影響があると言われることも多いですが、実のところはどうなのでしょうか。このことを考えるに当たって重要なことは、問題は転職回数がどのくらいかというよりも、転職の理由やスキルについてどれだけ考えているかです。

まず、転職回数が多すぎると1つの企業に定着できない人であるとみなされることがあります。うまく職場でのコミュニケーションが取れない人材を積極的に取りたいと思う企業はありません。

また、目的や目標がしっかりと明確になっているかどうかが重要です。もし仮に数回転職を繰り返しているとしても、同じような企業や役職に留まっている場合は転職活動をする場合いは良い印象を持たれることが少ないでしょう。

このように「転職に臨む理由は何か」「どのようなキャリアップのビジョンを持っているのか」を明確にしなければ、転職の回数はネガティブに働いてしまいます。一般的には20代で3回、30代で5回の転職回数があると多いと見なされ警戒される傾向にあるようです。

目標とする年収と会社を設定すること

転職には目的と目標を明確にする必要があると紹介しましたが、これは自分自身のエンジニアとしてのキャリアを考えた際に、どのくらいの年収や会社が目標なのかを明確にするということに繋がります

年収800万〜1000万円がいいのか、年収2000万円の高所得者になりたいのかで転職やキャリアプランの戦略が変わってきます。

800万円〜1000万円の年収を目指すのであれば、ある程度の規模を持った企業で人に教えらえれる立場になるのがいいでしょう。また、2000万円を目指すのであれば、役員級に昇進するか、ITコンサルタントや外資系企業で働くことが必要でしょう。

このように目標とする年収が明確になれば、どのような会社で働くべきかが明確になり、キャリアプランや戦略がはっきりしてきます。

どういったエンジニアを企業が求めているのか

企業がどのようなエンジニアを求めているのかを知ることも重要です。企業がエンジニアに求めているスキルはどのようなものがあるでしょうか。おおよそ以下のようなスキルが挙げられます。

  • ・セキュリティ
  • ・機械学習
  • ・モノのインターネット(IoT)
  • ・ブロックチェーン技術

セキュリティは最近特に必要性が高まっており、ハッキングへの対策から個人情報の管理までさまざまな分野で求められています。セキュリティに配慮したシステムを構築するためには、ネットワーク、インフラ、法律などさまざまな領域に関する知識が求められるため、深刻なエンジニア不足が問題になっています。またセキュリティ分野は各企業における秘密情報が含まれるので外注することをためらって、エンジニアを内製化したいと考える企業も多いようです。

機械学習やIoTは、企業としていかにデータを強みに変えていくかに関わる部分で競争力に直結する部分でもあります。しかし、これらの分野に精通したエンジニアはまたそれほど多くなく、多くの企業間でエンジニアの争奪戦が繰り広げられています。

ブロックチェーン技術は、最近話題のビットコインをはじめとする仮想通貨の基盤技術であり、これまでの産業構造を変えてしまいかねない画期的な技術と言われています。世界的に見てもまだ端緒についたばかりの新しい技術ですが、今後企業が求めるスキルとして存在感が高まっていくでしょう。

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社内でどのような人間が評価されるか

エンジニアとしてキャリアアップする上で社内での評価が上がる必要があります。帝国データバンクが2017年4月20日に発表した「人材確保に関する企業の意識調査」では、大企業はコミュニケーション能力のある人材、中小企業は素直な人材がそれぞれ求める人材としてトップになっています。

他にも同じ調査では、「能動型人材」「協働型人材」「変革型人材」「地力型人材」の4つに分類してみると、「コミュニケーション能力が高い」「素直である」といった特徴を含む「協働型人材」に分類される人物を求める企業が多いことも分かっています。

ここから分かることは、エンジニアとしてキャリアアップするためには、エンジニアリングのスキルだけでなく、コミュニケーション能力や素直さなどの人間的な側面が大きな影響を与えるということです。特に日本企業だとこの傾向が強いのではないでしょうか。

もちろん、自分自身で工夫して学習できる能力も必要です。特にIT業界は変化が激しいため数年刻みで新技術やトレンドが誕生します。そういった急速な変化の中でも、自分で学び企業の事業に応用したり、提案ができる人材が重要なことはいうまでもありません。

こんなものも! 社内の福利厚生を利用する

キャリアアップをするために、社内にある福利厚生を利用することも効果的です。多くの企業では、社員に対して資格取得を促すことを目的として補助を出している場合も多いです。よく取得を促される資格としてはITパスポートや基本情報技術者、応用情報技術者というものがあります。

ITパスポートはIT化の進む社会における基本的なテクノロジーの理解を試すもので比較的難易度は低いものの、さまざまな業界で取得が推奨されている資格でもあります。基本情報技術者や応用情報技術者はIT業界における必須知識を身につけるもので、基本事項から応用的な事項まで含まれます。いずれも国家資格なので資格自体の正統性も高いのが特徴です。他にもネットワークやセキュリティ、データベースなど分野に特化したスペシャリスト試験も用意されているため、このような資格を取ることを推奨する制度が用意されている場合があります。資格をもつことはキャリアアップのための有効な戦略の1つです。

他にも、大学院にいく資金を補助したり、海外への留学を支援する制度がある企業もあります。このように学術的な知識やネットワークを身につけることでその後のキャリアアップにも有利になると期待できます。

ここで紹介した制度以外にも、キャリアアップに利用できる福利厚生はたくさんあるので、社内でどのような制度があるのかを調べてみるのも得策でしょう。

キャリアプランを相談してみよう

キャリアプランを考えるにはとても多くのことに意識を向けなければ行けないので、一人だけで考えているとどうしても思考が偏ってしまったり、思い込みが入ってしまう場合もあります。

このようなことを避けるために、エンジニアのキャリアに精通した専門家の助けを借りつつ、プランを練るのが得策ではないでしょうか。

そこでおすすめなのが、techcareerです。techcareerはエンジニアやクリエイターのようなIT人材にフォーカスしたエージェントで、IT人材のミスマッチを減らし社会や企業、そして個人に貢献するため最適なマッチングを行うことをミッションとしています。キャリアアップの戦略をともに考えるパートナーとして、ご相談ください。

まとめ:目的や目標を持つことが大事

今回は、転職をしてキャリアアップを目指すためのキャリアプランの考え方について紹介してきました。転職は無策に繰り返すと非常にネガティブな影響を与えてしまいますが、しっかりとした目的や目標を持って行えば、自分の理想とするキャリアアップを行うことも可能です。

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