将来的に海外でエンジニアとして経験を積みたいという方は多いのではないでしょうか。Google, Amazon, Facebook, Appleの名称を合わせてGAFAと言ったりしますが、皆さんが普段利用しているこれらのサービスはアメリカ合衆国カルフォルニア州サンフランシスコにあるシリコンバレーで開発がなされています。

世界を変える革新的なサービスはこのシリコンバレーから出ているわけですが、実際に自分のエンジニアとしての腕が上がってきたり、このような話をニュースで聞くことで、将来的にシリコンバレーなどの海外でサービス開発に携わりたいというエンジニアは多いと思います。

ただ、このように「いずれかは海外でエンジニアとして活躍したい!」と思っていても、海外の企業で働くとなると、ビザの発給が必要となります。このビザがなかなか降りずに海外企業で働くということが困難であったり、企業文化の理解などに苦しむという場合があります。

そこで、海外で働くということに関してオススメの選択肢が、海外展開する日系のエンジニアリング企業です。日系企業であるので、海外企業に就職するよりも困難な障壁が無くなります。

そこで今回は海外進出している日本のエンジニアリング会社に焦点を当てて、働くにあたってどんな仕事内容があり、どんな能力が必要とされるのか? ということについて詳しく見ていきます。

エンジニアリングとは?

エンジニアリングとは、ITシステムを設計・開発する技術のことを指します。

顧客の要望からシステムの仕様を決め、実際に設計から開発までのシステムを形にしていきます。このシステムをエンジニアリングによって形にしていきます。実際の仕事の流れは「要求分析→要件定義→基本設計→詳細設計→テスト」といった風に進んでいきます。

要求分析とは顧客がどういう目的でどういうシステムが欲しいのかという要求をヒアリングを通じて分析します。もちろんヒアリングを通して要求が出てくるものの、システム開発に必要な期間や費用があるため全ての要求を実現するということは難しく、顧客の要求をどう実現するかということも考えながらヒアリングしていきます。

要件定義では要求分析でヒアリングした内容をまとめて、最終的にどういう要件をどういったシステムで解決していくのかということをまとめます。

基本設計では要件定義でまとめた内容を元に、顧客の要求を実現できるシステムの大まかな設計を行います。システムにどのような機能を付けるか、表示画面をどのようにデザインするか、操作方法はどうするか等決めていきます。

詳細設計では基本設計で決めた設計を元に、この機能を付けるためにはどのような技術や仕組みで実現していくのかということをより詳細に設計します。ここで設計した詳細設計を元にプログラマーがシステムを開発していきます。

テストでは、プログラマーが開発したシステムを実際に動作するかということをSE(システムエンジニア)がテストします。

海外進出している日本のエンジニアリング会社を紹介

続いて海外進出している日本のエンジニアリング会社をご紹介します。

有名どころの企業で言うと、デンソーです。世界トップクラスのサプライヤーを目指し、技術開発に余念がないデンソーは「環境・安全・快適・利便」を全社テーマに掲げており、これらのビジョンを実現するための研究開発に積極的に取り組んでいます。

モノづくりの経験を活かし、グローバルな事業フィールドで活躍していただける方を広く募集していると募集背景にて述べています。

IoT領域やドローン領域、自動車領域などの最先端分野にて研究開発を進めているということで最先端分野に対してかなりチャレンジングな企業だとわかります。このように新しいことへの研究に惜しみのない企業であるので、海外勤務も可能でしょう。

どんな職種で募集している?:ITエンジニア(アプリ・インフラ・IoT)等

海外でエンジニアとして働く場合、求人を探すことになりますが、ITエンジニアであれば日本と変わらずに、Webエンジニアやアプリケーションエンジニアなど様々なエンジニアの職種が募集されています。

特にその中でも海外でエンジニアとして高い年収を獲得するにはどうするかということですが、こちらも職種内の年収においては日本とも海外とも変わらない傾向があります。高い年収を貰える仕事はプロジェクトやエンジニアのマネージメントをするプロジェクトマネージャーと、需要が高い人工知能系やデータサイエンス分野でのエンジニアの給与が高くなっています。

まず、プロジェクトマネージャーについてですが、プロジェクトマネージャーとしてプロジェクトを管理していくには自分自身がシステムの開発や設計の経験を積んでいる必要があり、その経験を下に部下を指導していきます。

十分に設計や開発の経験がないと、システム全体の設計やチームをまとめることが困難になります。もちろんエンジニアリングの力だけではなく、部下とコミュニケーションを取るためのコミュニケーション能力もプロジェクトを推進していく上では大事になる能力です。

また、需要が高い人工知能系やデータサイエンス分野でのエンジニアについてですが、この分野ではかなり高度なスキルや経験が必要となるため、そのような人材の確保が各企業で課題となっています。

英語能力は必要か?

英語能力は必要か?

続いて英語の語学力がどれだけ必要かということです。英語の語学力に関してですが、スピーキング・ライティング・リーディング・リスニングとそれぞれ分かれています。エンジニアとして働くにはビジネスレベルでこれらの総合的な力が必要となります。

エンジニアとして働く際はチームで働くことになるので、相手の話をしっかりと聞ける力や自分の発言をしっかりと相手に伝えられる発言力などのコミュニケーション能力が必要となります。また、チャットでのやり取りが中心となる職場もあるため、英語の記述力や読解力も必要となります。

日本人でありがちなのが、自分の発言が長くなってしまい、相手からすると結局何を言いたいのかハッキリとしないことです。相手に自分の言いたいことを伝えやすくするには自分の発言の意図もわかるように短い文章でコミュニケーションをとることです。そのためには簡単な定形表現をおさえておくと良いでしょう。

海外で働くとは? どんなことが予想される?

海外で働くと予想されることですが、やはり英語でのコミュニケーションには苦労するでしょう。同じ英語でも出身国によって発音が異なったり、英語には独特な言い回しがあったりとなかなかコミュニケーションを取ることに苦労するということもあると思います。

また、日本と海外では文化の違いがあります。仕事の進め方やコミュニケーションと取り方など日本の頃と違うことで、なかなか仕事が進まないということもあると思います。

やはりこれらは慣れが必要であると言えますが、海外で働く際にはこのような困難があるため、予め想定しておきましょう。

まとめ:総合的な英語力が求められる

海外展開するエンジニアリング会社 詳しく調査してみる というテーマで今回はお伝えしました。いかがだったでしょうか? 今回お伝えしたかったことは以下のとおりです。

  1. プロジェクトやエンジニアのマネージメントをするプロジェクトマネージャーと、需要が高い人工知能系やデータサイエンス分野でのエンジニアの給与が高くなっている
  2. 英語は聞く力・話す力・書く力・読む力が総合的に必要となる
  3. 海外で働いた場合、英語でのコミュニケーションと文化の違いに苦労する可能性がある

今回の記事を参考にして、是非海外展開するエンジニアリング会社への転職にお役立てください。

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