この記事の読者の方には、未経験からエンジニアを目指しているという方や、既にエンジニアとして働いているけれど、職種を変えてエンジニアとしてチャレンジしようか悩んでいるという方が多いと思います。

エンジニアが活躍できるフィールドとして、Web領域、システム領域、AI領域、ブロックチェーン領域など様々な領域があります。例えば、Web領域とシステム領域であると、Web領域が自社サービスの設計・開発を担当し、プロダクトを作っていきますが、システム領域であると、他社サービスの設計を主に行うといった違いがあります。

当然、活躍するフィールドによって、求められてくるスキル・経験が異なってきます。今回はその領域の中でも現在最先端と言われているARやVRについて研究をまじえて見ていきます。この分野は世界で研究が進んでいる分野であるので、研究を通すことでどのように盛り上がっていて、どのような仕事ができるのか見ることができます。

様々な領域の中でも、年収に差があったり、独立のしやすさに差があるので、エンジニアとして働くにあたってどの職種で働くのかという観点は非常に重要になってきます。

そもそもVR、ARとは?

VR、ARに関して聞いたことがあるが、そもそもVR、ARとは何かわからないという方は多いと思います。VRはVirtual Reality、ARはAugmented Realityの略称です。

VRはコンピューターにて現実のような仮想世界を作り上げ、ユーザーの主に視覚などの五感を刺激することで、現実のような世界を体感できる技術となっています。製品でいうと、Playstation VRなどのVRゲームを体感できる製品がメインとなります。

一方で、ARは現実世界の映像に加えて、仮想の情報やコンテンツを付け加えて、仮想世界にあるものを現実世界に反映させる技術となっています。製品でいうと、ポケモンGOなどのGPSによる現実世界にある飲食店や観光地などの位置情報に一緒に収納されてあるデータを紐付けてゲームをプレイできるようなサービスがメインとなります。

VRが現実のような仮想空間を作るという意味で別の仮想空間を楽しむ技術と言えますが、ARは仮想世界にある情報やコンテンツを現実世界に反映させる技術だと言えます。VRは仮想世界、ARは現実世界があくまでも主体となる技術であるという違いがあります。

VRの最初の研究は1968年にさかのぼります。アメリカの計算機科学者であるアイバン・エドワード・サザランドが開発した現実世界に仮想の画像を重ねるという技術でしたが、ユーザーインターフェースの低さから製品化するには程遠いレベルでした。

そして、1988年になると、NASAの訓練においてVRゴーグルが使われるようになり、1990年になると、松下電工(現パナソニック)から各家庭において異なるシステムキッチンの寸法を見せることができるVR技術が研究・開発されました。これは世界初のVRの製品化とも言われ、注目を集めました。

VR技術はテーマパークを中心に色々なところで使われるようにはなりますが、導入コストの高さもあり、VRブームは去っていきました。そして、2012年にアメリカのパルマ・ラッキーがOculus Riftを開発し、話題になりました。そのOculus Riftは後にFacebookに買収されることになり、2016年にはVR元年と言われるほどVRはトレンドとなりました。

一方で、ARは1990年代から研究が盛んになり、1992年にはアメリカの空軍研究所がARシステムとして最初のものとなるVirtual Fixturesを開発しました。2009年にはスマートフォンアプリのセカイカメラが日本国内においてリリースされ、ARの認知が広がりました。

その後の2016年にポケモンGOが発表され、ARを用いたスマートフォンアプリとして数多くの方が利用し、話題となりました。

こうしてVRとARは発展を遂げていきました。

VRとAR

VR、ARで盛り上がる業界とその年収

続いてVR、ARで盛り上がる業界とその年収についてです。まず、盛り上がる業界としてはゲーム業界が挙げられます。

VR開発のバックエンド開発にはGo、Ruby、PHP、Elixirといったプログラミング言語が使われ、フロントエンド開発にはUnityやC#などのプログラミング言語が使われますが、それらのプログラミング言語の開発者の平均年収は約550〜600万円となります。ARに関しても同様です。

VR/AR市場の世界の市場規模は2023年までに年平均80%の成長率で上がっていくと言われています。2019年の市場規模は1.8兆円、2023年の市場規模は17.3億円と予測されています。

現在の市場規模は小さいですが、今後市場規模が伸びてくると予測されているので、VR/ARエンジニアの需要は間違いなく高くなると言えるでしょう。そうすると、年収も高くなると言えるでしょう。

VR、ARの案件で必要とされるスキルは

VR開発のバックエンド開発にはGo、Ruby、PHP、Elixirといったプログラミング言語が使われます。また、フロントエンド開発にはUnityやC#が使われます。そのため、これらのプログラミング言語をマスターしておく必要があるでしょう。ARに関しても同様です。

また、VR/AR領域では、ゲーム開発がメインとなる案件が多いです。ゲーム開発はプログラミングに関しての深い知識や経験が必要となるので、経験値を積んでおく必要があると言えます。

最近では、VRやAR開発に関して学べるプログラミングスクールも増えています。未経験の方はそちらで学んでみて、VRやAR開発のスキルを磨くことも良いでしょう。プログラミングスクールによっては体験もできるため、自分自身のVR/AR開発の適性を見分けることもできます。

VR、ARの案件の将来性

VR/AR市場の世界の市場規模は2023年までに年平均80%の成長率で上がっていくと言われています。2019年の市場規模は1.8兆円、2023年の市場規模は17.3億円と予測されています。

そのため、VRやARの案件は今よりも数倍に増えるでしょう。ただ、数年で市場規模が圧倒的に成長することに対して、VR/ARエンジニアの数は足りていない状況です。

VR/ARに関してのスキルを学ぶことで周りのエンジニアと差別化でき、スキルを高めることができれば、仕事の受注や転職に困らない状況を作ることが出来るでしょう。VRやARは現在の最先端分野の一つであり、将来性が高い分野であると言えます。

まとめ

気になるVRとARを研究報告 業界から年収まで調査 というテーマで今回はお伝えしました。いかがだったでしょうか? 今回お伝えしたかったことは以下のとおりです。

  1. VRが現実のような仮想空間を作るという意味で別の仮想空間を楽しむ技術と言えますが、ARは仮想世界にある情報やコンテンツを現実世界に反映させる技術と言える
  2. VR/ARが盛り上がる業界としてはゲーム業界であり、エンジニアの平均年収は約550万円〜600万円である
  3. VR/ARに関してのスキルを学ぶことで周りのエンジニアと差別化でき、スキルを高めることができれば、仕事の受注や転職に困らない状況を作ることが出来ると言える

先程も述べましたが、VR/ARは最先端分野であり、既存のシステムを変えていく可能性を秘めています。この分野で働いてみることは非常に面白いと思うので、是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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