『問題』や『質問』の英語と言えば、普通『problem』と思いますよね。『issue』という英単語は聞いたことがあるのですが、それほど馴染みではないですね。実は英語で『問題の属性』によって、使う言葉も変わります。今回はネイティヴの人がよく使う『issue』という単語を教えます。よく混乱する『problem』と『issue』の違いも解説します。ちょっと難しそうなレベルの高い単語に思えますが、その意味と使い方を理解すると、ビジビネスの場面でも日常会話でも活用できますし、英語力も上がります!
先にお馴染みの『problem』から見てみましょう。
Problemの意味:解決されるべき困難な問題
Problemの意味と使い方は和訳通りそのまま使えば問題ありません。もっと詳しく説明すれば、『problem』は放置するほど、深刻な影響や弊害が出かねない問題のことです。それに対して、何らかの方法で解決する必要がある問題という意味も含まれます。意味的にdifficultyに近いです。
よく使われる定番フレーズ:
例:We must solve this problem as soon as possible.
この問題をできるだけ早く解決する必要があります。
*「問題を解決する」はanswer a problem と言いいません! 『solve a problem』です。Solveは解決という意味です、詳しい使い方は他の記事で紹介します。
例:I think there was a problem occurred during the process.
プロセス中に何か問題が発生したと思います。
*何かが問題が発生するは『a problem occurs』と言います。A problem happens と言いません。
他の『problem』に関してよく使われる例文を見てみましょう。
例:There is a problem with the internet in our office.
私たちのオフィスのインターネットに問題(障害)があります。
例:The problem of pollution has been caused by rapid urbanization.
汚染の問題は、急速な都市化によって引き起こされています。
*A problem caused by~によって引き起こされた問題
例:John has a severe drinking problem.
ジョンには深刻な飲酒の問題があります。
例:This is a problem associated with different aspects.
これは、さまざまな側面に関わる問題です。
基本的に『社会的、組織的な』問題に対しては『problem』を使います。
Issueの意味:議論すべき重要な話題や問題
Googleに検索すると『issue』は『問題』という和訳ですが、もっと詳しく調べたら、『issue』は『議論されるべき問題点』という意味になっています。論点、議論する『問題』『課題』に対しては『issue』を使います。
例:Let’s move on to the next issue.
次の問題を見てみましょう。
例:I hope my speech today can make everyone be more aware of the environmental issue.
本日の私のスピーチにより、環境問題をより多くの人に知っていただければ幸いです。
例: His words and actions raised an issue inside the company
彼の言動が社内で問題を引き起こしました
『issue』は『subject』と『topic』に意味が近いです。日本語の『イシュー』は英語のissueから派生したビジネス用語です。例えば、『イシューの特定』とは英語で『To pinpoint an issue.』です。『重要なイシュー』は『critical issue』と言います。
もっと他の例文を見てみましょう。
例:Mary is struggling with family issues for a long time.
メアリーは長い間家族問題に苦しんでいます。
*struggle with…issues: 何かがの問題に苦しんでいる
例:Money is not the issue here.
お金はこの課題の問題点ではありません。
例:We will address several key issues at this conference.
この会議では、いくつかの重要な問題に対処します。
Issueの他の意味と使い方
出版、発行する:
英語でよく使う『issue』のもう一つの使い方は出版物の発行です。
例:The next issue will be out in May.
次の号は5月に発行されます。
*名詞としての使い方
例:The book will soon be issued in two months.
この本は2か月後にまもなく発行されます。
*動詞としての使い方
政府が衣服や食料などを支給する、配給する
例:The government issued a voucher for boosting up the economy.
政府は経済を後押しするためのクーポン券を発行しました。
声明や警告などを公表する
例:The government issued a ban on drug trafficking.
政府は麻薬密売を禁止しました。
例:The company issued a new standard in product manufacturing.
同社は製品製造の新しい標準を公表しました。
例:The two countries issued a declaration on fighting against terrorism.
両国は、テロとのコラボ対策に関する宣言を発表しました。
まとめ:動詞でも名詞でもいろいろな使い方がある
今回はよく混乱する『issue』と『problem』の使い方を説明しました。少し使いにくい英単語に思えますが、実際ネイティヴの人はよく使います。動詞の使い方に関しては、あまり使わない気がしますが、海外のニュースなどを見ると、ビジネス用語やフォーマルの場合で『issue』の出番は意外と多いです。正しく『problem』との違いを理解すれば、もっとネイティヴに近い英語表現ができるでしょう!