SEから異業種への転職は大丈夫?

SEから異業種へ転職することは可能です。実際にIT業界のSEから、人材や金融業界のSEなど、これまでとは異なる業界へ転職している人は珍しくありません。

SEから異業種へ転職する場合、ほとんどの人はこれまでの経験を活かせる業種へ転職します。

ではSEとしての経験が活かせる転職先には、どのような業種があるのでしょうか。

それはメーカーや人材、医療、コンサルティング、広告業界など様々です。

また職種としても社内SE、ヘルプデスクやIT営業など、SEの経験を活かせる職種はいくつかあるため、SEとして異業種への転職のチャンスは充分にあるといえるでしょう。

業種別の平均年収

SEから異業種への転職を考えるなら、年収については誰もが気になるところです。

平成29年賃金構造基本統計調査」から企業規模10人以上、男女合わせた30~34歳の平均年収を参照すると、業種別の平均年収は以下のようにまとめることができます。

建設業

月給332,400円

年間賞与811,500円

平均年収4,800,300円

製造業

月給311,200円

年間賞与892,600円

平均年収4,627,000円

電気、ガス、水道業

月給388,700円

年間賞与910,100円

平均年収5,574,500円

情報通信業

月給359,500円

年間賞与997,000円

平均年収5,311,000円

運輸、郵便業

月給314,100円

年間賞与707,500円

平均年収4,476,700円

卸売、小売業

月給296,700円

年間賞与834,200円

平均年収4,394,600円

金融、保険業

月給365,400

年間賞与1,386,700

平均年収5,771,500

不動産業

月給326,700円

年間賞与933,700円

平均年収4,854,100円

学術研究、技術サービス業

月給357,400円

年間賞与1,039,300円

平均年収5,328,100円

宿泊、飲食サービス業

月給263,900

年間賞与348,700

平均年収3,515,500

医療、福祉業

月給287,700

年間賞与630,700

平均年収4,083,100円

これらの平均年収は勤続年数6年~10年の間の数字となりますが、平均年収として500万円を越えているのは、情報通信、エネルギー(ガス、水道)、金融(保険)、技術サービスです。

SEから異業種への転職で年収を重視するなら、給与水準が高い業界に絞って転職活動をすれば、年収アップの可能性も高くなるといえるでしょう。

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これまで身につけたスキルや経験を整理する

SEから異業種へ転職する場合、まずはスキルの棚卸から始めましょう。スキルの棚卸をすれば、これまでの経験がどんな業界で通用するのか、客観的に考えることもできます。

また職務経歴書に記載する際にも、整理された情報は役立つため、今の業種で活かせるスキルや経験を整理することは欠かせません。

では転職のためには具体的にどのような内容を整理すればいいのでしょうか。整理しておくべき情報は以下の通りです。

スキル

まずはSEとして身につけたスキルを箇条書きでまとめていきましょう。これまでに習得したプログラミング言語、開発に関わったソフトウェアなどを整理します。

またプログラミングなどSEとしてのスキル以外の、ビジネスマナーや折衝の経験、企画力など、日々の実務で身についたスキルもまとめておくことをおすすめします。

ビジネスパーソンとしての基礎スキルは、転職する際の強みにもなります。

経験

過去の業務経験も実績と合わせて整理しておきましょう。プロジェクトリーダーを務めた経験があるなら、どのような工夫をして、どのような成果を出すことができたのか、数字も含めて簡潔にまとめましょう。

業務改善に成功した取組も実績としては評価される可能性が高い経験となります。

海外出張や社内勉強会の企画、関わってきたクライアントの業種なども情報としては整理しておくことをおすすめします。

整理した経験の全てを職務経歴書に記載するわけではありませんが、細かい情報も含めて整理しておきましょう。

資格

資格は自分自身のスキルを客観的に証明することに役立ちます。SEから異業種へ転職をする際は、SEに関する資格だけでなく、保持している資格は全て書き出して整理しましょう。

特に英語に関する資格は、海外展開をしているメーカーや、外資系企業への転職には欠かせない資格となります。以前の仕事で身に着けた資格もあれば書き出して整理しておくこともポイントです。

仕事以外で身につけた特技

これまでの経験の整理となると、どうしてもこれまでの仕事の経験だけに意識を向けがちですが、仕事以外で身につけた特技が転職に役立つこともあります。

実際にIT系の仕事に就きながら趣味でサーフボードの加工をしていた求職者が、水道管などのパイプ加工の職人として転職に成功したケースもあります。

仕事以外で何気なく身につけたスキルは思いもしなかった評価となるだけでなく、採用担当者の興味を惹くこともあります。自己分析する際は、仕事以外で身につけた特技も整理しておきましょう。

キャリアプランの相談 どこでする?

SEから異業種へ転職する場合、様々な選択肢があります。例えば業界と職種、両方を変えてしまうのか、業界だけを変更して同じ職種で働くのか、ということも考えなければいけません。

また業界は変えずに職種だけ変えて転職したい、という場合もあるでしょう。

弊社が提供しているエンジニアやクリエイターのためのIT/Web業界に特化した転職求人サイト『techcareer』はそういった様々な選択肢を持つSEのキャリアプランの相談にも対応しています。

キャリプランをつくる際は、これから自分自身がやりたいと考えていること、そしてこれまで身につけたスキルや実績だけではなく、客観的な自分自身の市場価値も考慮しなければいけません。

キャリアプランは自分だけで考えようとすると、どうしても客観的な視点が抜けてしまいがちです。客観的な自分自身の市場価値も考慮した上でキャリアプランをつくることに関心があるなら、是非利用をご検討ください。

techcareer』は登録や面談に費用がかかることはありません。また基本的に求人案件の紹介は、担当コンサルタントを介して行われるため、異業種への転職で懸念されるミスマッチや、短い期間で退職となるリスクも減らすことができます。

キャリアプランの相談だけでなく、今後の方向性についてコンサルタントの客観的な意見を聞いてみたい場合にも、ご活用いただくことができます。

【まとめ】SEから異業種へ転職する際は、身につけたスキルを活かせる業種を見極めよう

SEからの転職は20代であれば、どの業種でも難しくはありません。若さが武器になることはもちろん、ITがビジネスに当たり前に取り入れられる昨今では、どの業種でもITや情報通信部門が欠かせなくなってきているからです。

しかし年収アップも想定して転職するのであれば、これまで身につけた経験やスキルが評価される環境を選ばなければいけません。

また経験を活かせる会社が見つかったとしても、どの部門のどのポジションで働くのかによって評価基準も変わるため、転職先の会社選びは慎重になることが必要だといえるでしょう。

SEから異業種への転職を慎重に進めたいという場合は、『techcareer』をご活用ください。求職者のこれまでのスキルや経験だけでなく、希望する条件を含めて転職コンサルタントが、マッチングの見込める求人案件を紹介しています。

異業種への転職の場合、転職活動には不安や迷いが起きることも多くなります。SEから異業種への転職を検討しているなら、担当コンサルタントへの相談も必要なタイミングで、ご活用いただければと考えております。

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