SESの面談での失敗例から学ぼう

どんな企業への転職活動でも面談の内容は採用結果に大きく影響します。

面談まで選考が進んだということは少なくとも書類選考は通過しており、企業の担当者に合ってみたいと思わせることができているからです。

それだけに面談で失敗して採用結果が不採用となった場合は、心理的なダメージも大きくなりがちです。

ではどうすればSESの面談に強くなることができるのでしょうか。

その方法の一つが失敗例から対策について学ぶことです。

ではSESの面談ではどのような失敗例があるのか、順番に見ていきましょう。

▼エントリーする案件の下調べ不足

エントリーする案件の下調べが不足していると、面談は失敗する可能性が高くなります。

なぜなら案件についての情報が不足していると採用担当者が求めている回答を推測して受け答えすることができなくなってしまうからです。

SESを提供する会社に転職すると、客先の現場で働く可能性が高くなります。

そのためエントリーする案件について調べていなければどのような要素やスキルが必要とされているのか、事前に把握しなければ適切な回答をすることができなくなってしまいがちです。

SESの面談に挑む際は、面談前にもう一度案件の内容について確認しておくことをおすすめします。

▼結論を先延ばしにしてダラダラと話してしまう

SESとして転職する場合は一般的にコミュニケーションスキルよりもエンジニアとしてのスキルが重視されます。

しかしコミュニケーションスキルが不要になるわけではありません。

なぜなら現場によっては他の職種の担当者との連携やチーム内での密なコミュニケーションが求められる場合があるからです。

そのため担当者からの問いかけに対してダラダラと話してしまった結果、評価が悪くなるケースは少なくありません。

ではどうすればコミュニケーションスキルがあると採用担当者に印象を残すことができるのでしょう。

それは、結論から完結に話すというビジネスコミュニケーションの基本を意識して話すことです。

上手く話そうとしなくても結論を先に述べてその後に理由を話すという話し方が一貫できれば、それだけで一定のコミュニケーションスキルの証明となります。

普段だらだらと話をしてしまう癖がある場合は、面談対策として結論から話すことを意識しておきましょう。

▼将来の目標の答え方に失敗する

将来的に身につけたいスキルや目標が、エントリーした案件と無関係の場合はそのことについて話さないことも大切です。

例えば将来的には起業したいと考えていたとしましょう。

しかしそこで「将来の目標は起業です」と解答してしまうと担当者からは起業準備ができたら、いつでも辞めてしまう人材という印象になってしまいます。

実際に採用担当者の中には起業や独立というキーワードに敏感な場合があり、これらの言葉がきっかけで採用が見送られるケースも少なくありません。

しかし嘘を話してしまうと採用された後もその嘘に合わせて自分を偽らなければいけなくなってしまいます。

では将来の目標について聞かれた場合、どのような回答が適切なのでしょうか。

将来の目標や身につけたいスキルについて聞かれた場合は、エントリーした案件と関係がある内容を答えましょう。

例えば一番の将来の目標が起業であり、二番目の将来の目標がエンジニアとしてのスキルアップだったとします。

この場合一番目の起業については話をせずに、エンジニアとしてのスキルアップに関心があることについて話をするのです。

例えば保守の案件にエントリーして、将来の目標は以下のように回答したとしましょう。

「これまではエンジニアとして開発案件に多く携わりましたが、保守の経験とスキルを身につけていきたいと考えています」

このように話をすれば採用担当者は求職者の目標が案件に参画することが達成できるという認識になります。

採用の担当者にとって重要なことは優秀な人材を採用することだけでなく、採用した人材が継続的に就業してくれることです。

このような採用担当者側の立場も考慮して受け答えをすれば、面談として良い印象を残せる可能性は高くなるといえるでしょう。

【SESの面談】採用担当は何を見ているのか?

採用面接担当は何を見ているのか?

SESの面談で採用担当者が見ているのは、大きく分けて以下の二点です。

(1) 案件の業務をこなすために必要なスキルを有しているか?

(2) 現在スキルがなかったとしても研修期間内にスキルを習得する見込みはあるか?

これらのうちどちらかの要素で良い印象を与えることができれば、面談で採用が決まる可能性が高まります。

まず「(1) 案件の業務をこなすために必要なスキルを有しているか?」についてですが、これは面談では過去の職歴をどのように話すのかによって決まります。

例えばこれまで小規模の現場でエンジニアとして幅広い業務を担当してきたとしましょう。

その場合はエントリーした案件に関連する過去の業務にフォーカスして話すことが大切です。

幅広い業務経験がある場合は「何を話すのか」で、過去の経歴の印象が決まります。

保守業務がメインとなる案件に開発の経験ばかりを話しても、どれだけ保守に有用な技術があるのか、採用担当は見極めることができません。

そのためエンジニアとしてある程度の実績がある場合でも、何を話すのかは非常に重要です。

そして「(2) 現在スキルがなかったとしても研修期間内にスキルを習得する見込みはあるか?」の要素で好印象を与えるためには、とにかく学習する意欲と技術を習得する意欲をアピールすることが大切です。

SESの案件は内容によっては未経験採用が行われる場合があります。

未経験からそういった案件を狙うなら面談では資格試験に向けて学習中であることや日々学習している案件に必要なスキルについて話しましょう。

SESの面談で準備することは?

SESの面談の準備で大切なことは、エントリーする案件について事前に詳しく調べておくことです。

なぜなら面談ではエントリーする案件に必要なスキルについての質問が必ずと言っていいほどあるからです。

その際に経験があれば、適切な過去の経験をピックアップして話すことができます。

仮に経験していなかったとしても、過去に近い業務の経験があればそれについて話をすることでアピールすることができます。

しかしこれらの回答はそもそも案件の内容を把握していなければアピールすることができません。

そのため求人表の中で不明なキーワードがある場合はあらかじめ調べること。

そしてプロジェクトに関する技術の動向など基本的な情報を把握しておくことも大切です。

【まとめ】SESは未経験にもチャンスがあり、幅広い経験ができる働き方でもある

SESの面談対策からも分かるように、SESの求人は案件によって求められる技術や経験が異なります。

SESを提供する企業は案件によっては未経験者を積極採用しているケースもあるため、未経験からエンジニアを目指す場合に魅力的な業態でもあります。

また一般的に自社開発企業の方がSESよりも働きやすいと誤解されがちですが、それは現場によって異なります。

客先常駐は残業が少なく煩わしい人間関係が少ない、多くのエンジニアと関われるなど様々なメリットがりホワイトな現場もあるからです。

もちろんブラックな客先常駐も存在しているのは事実ですが、それは自社開発企業であったとしても同じことです。

SESの企業の面談では、説明される内容だけでなく採用担当者から会社の雰囲気も少なからず感じ取ることができるものです。

転職を成功させるためには採用してもらうことを考えるだけでなく、企業を見極める視点を持つことも大切だといえるでしょう。

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