転職エージェント利用のメリットとは
ITエンジニアが転職エージェントを利用するメリットは、求人サイトを利用するよりも、詳しい情報を担当のコンサルタントから確認できることにあります。
ITエンジニアはIT業界でも不足している職種ではありますが、人材不足が原因となり一人あたりの作業量が膨大になるなど、ブラックな労働環境となってしまっているケースは珍しくありません。
しかし一般的な求人サイトでは内部の労働環境のマイナスを表に出すことはほとんどありません。
そのため報酬や福利厚生、表面的に提示された業務内容に魅力を感じて転職したとしても、それが真実かどうかは働いてみなければ分かりません。
求人情報の文言通りのこともあれば、求人情報の内容とは全く違う労働環境が用意されていることもあります。
ITエンジニアとして転職エージェントを利用するメリットは、こういったリスクを回避しやすくなることにもあります。
転職エージェントのコンサルタントや営業担当は現場まで定期的に足を運んでいることが多く、リアルな現場の情報を面談などで教えてもらえる可能性があるからです。
福岡で応募できる企業数は多いのか
福岡は九州では多くの企業が集まっているエリアの一つであり、他の地域と比べても求人数は充実しています。
ハローワーク求人情報で福岡の「エンジニア」として抽出できる求人案件の総数は191件(2019年2月時点)。
近隣の地域をチェックすると、大分県は23件、熊本県は71件、宮崎県は29件です。
九州では福岡に次いでエンジニア求人が多いのは熊本ですが、求人数に関しては二倍以上の違いがあることが分かります。
九州でITエンジニアとしての転職を検討するなら、福岡は比較的仕事を探しやすいエリアだといえるでしょう。
参考:
福岡と東京の転職で給与に違いはあるのか?
ITエンジニアとしての転職を考える際に、給与は重要な項目の一つです。
魅力的な福利厚生があったとしても、給与が低いと生活水準もそこに合わせる必要性ができてしまうからです。
では福岡と東京の転職で給与に違いはあるのでしょうか。
東京と福岡の給与の違いについて見ていきましょう。
前述のハローワークの検索で抽出できた福岡県のITエンジニアの求人からランダムで20件をピックアップしてその平均の月給を計算してみました。
【平均月収】
東京 約27万円
福岡 約22万円
上記の平均月収の違いからも、東京の方がITエンジニアの給与水準は高いことが分かります。
では次にもう一つの参考として、政府統計のポータルサイト「e-start」の集計結果も見ていきましょう。
【所定内給与額】
東京都 30~34歳 322,900円
福岡県 30~34歳 253,900円
上記の結果はITエンジニア以外の職種も含まれた都道府県別の年齢と所定内給与額ですが、都道府県として比較した場合も、東京と福岡では東京の方が給与水準は高いことが分かります。
福岡と東京で技術的な面の違いはあるのか?
福岡と東京の技術的な面の違いは少なからず存在します。
それは開催される勉強会の頻度や、企業が集まっている数が圧倒的に東京の方が多くなっているからです。
近年であればブロックチェーンや人工知能に関する技術に注目が集まっていますが、やはりそういった勉強会も福岡と東京で比較すると東京の方が多くなります。
福岡と東京を比較するなら、東京の方がスキルアップしやすい環境は整っているといえるでしょう。
しかし就職できる企業単位で考えると必ずしも東京の方が技術的に優れているとは限りません。
新しい技術ではなく、レガシーが技術を中心に開発を行う企業も東京には存在しているからです。
その逆に東京に比べると数は少なくなりますが、福岡でも新しい技術を積極的に取り入れて開発を行っている現場も存在します。
スキルアップを目指すなら、地域以上にどのような会社で働くのかが重要になるといえるでしょう。
参考:テックプレイ
福岡と東京で社風の違いはあるのか?
福岡と東京の社風の違いは個々の企業によって異なるのは間違いありませんが、チェックしておきたいのは都道府県のワークライフバランスへの意識の高さの違いです。
東京都は「東京ライフワークバランス推進企業」を毎年複数社認定しており、実際に東京ライフワークバランス認定企業であることを全面的に掲げている企業もあります。
東京都は企業数が多いため、ブラックな労働環境になっている現場も少なくありませんがその一方で全社的にライフワークバランスの推進に取り組んでいるケースもあります。
東京での転職はライフワークバランスへの姿勢をチェックすれば、ホワイト企業を見つけることができる可能性が高くなります。
福岡県では福岡県女性の活躍推進ポータルサイトが運営されています。
このサイトでは、ワークライフバランスの実現、女性の社会進出をテーマに講師の派遣や研修に関する情報が掲載されています。
企業が従業員の働きやすい社風を実現しているかどうかは、このような取組に対する姿勢で見極めることができるといえるでしょう。
参考:
東京都TOKYOはたらくネット「ライフワークバランスの推進」
福岡で転職するメリット
福岡と東京にはさまざまな違いがありますが、福岡で転職するメリットはいくつかあります。
ではここからは、福岡で転職するメリットについて見ていきましょう。
家賃が安い
福岡は東京に比較すると、圧倒的に家賃が安くなります。
一人暮らしであれば毎月5万円程度でも十分快適に暮らすことができます。
同程度の給与であれば、東京よりも福岡の方が貯金は貯まりやすくなるといえるでしょう。
東京や大阪へのアクセスが良い
福岡は福岡空港へのアクセスが良いという特徴があります。
一般的に空港は郊外に位置しており、各都市の中心部からはアクセスに時間がかかることがほとんどです。
ところが福岡空港は博多駅から二駅でアクセスすることができます。
仕事の関係で東京や大阪への出張がある場合でも、快適に移動できます。
リモートワークしやすい環境が充実
福岡など地方都市で働く場合、東京から仕事を受けてリモートワークに取り組んでいる人は少なくありません。
福岡はコワーキングスペースが充実しており、カフェも東京より広さに余裕がある店舗が少なくありません。
このような環境はリモートワークに取り組む人には嬉しいポイントです。
福岡の企業で転職した場合でも、外出先の作業場所は確保しやすいといえるでしょう。
【まとめ】福岡への転職を検討するならまずはIT系転職エージェントに登録しよう
ここまで紹介してきたように、東京と福岡では技術や報酬、社風には少なからず違いがあります。
しかし東京本社の会社が福岡支社で求人を募集しているケースもあるため、地域によって社風や働きやすさが大きく変わるとは限りません。
どこで働くのかということはもちろん重視すべきポイントですが、それ以上に自分に合った会社に転職することが大切です。
転職エージェントに相談すれば、しっかりと相談することで求人情報では分からない社風や現場の雰囲気まで教えてもらえる可能性があります。
これからエンジニアとして福岡での転職を検討するなら、まずはIT系転職エージェントに登録することから始めてみてはいかがでしょうか。