本記事は読者からの悩み相談に、Q&A形式で回答していきます。
これからエンジニアとして転職活動を始める方や転職活動中の方は、悩み解消のヒントとしてご覧ください。
Q エンジニアの転職で一番多い失敗は何ですか?
A 妥協して転職の目的を満たせない仕事に就くことです。
エンジニアの転職は年収アップなど成功する場合もあれば、転職した後に失敗したと後悔するケースも少なくありません。
実際に転職に失敗して短期間で二度の転職をした、というエンジニアの話は珍しくはありません。
ではエンジニアの転職で一番多い失敗とは何なのでしょうか。
それは転職の目的を満せない転職先を選んでしまうことです。
特に未経験からエンジニアを目指す場合は悩みのタネになってしまうので要注意です。
仮にWebエンジニア志望で未経験から転職活動をはじめたとしましょう。
未経験からの転職活動となると、好条件の転職先を見つけることは簡単ではありません。
そこで多くの人が考えるのが、ヘルプデスクやテスターなどエンジニア以外のIT系の職種を選択することです。
もちろんヘルプデスクやテスターとして働くことで、ITスキルを磨くことは可能です。
しかしそれはWebエンジニアとしての業務経験になるわけではありません。
職種を妥協することで転職活動の選択肢幅は拡がりますが、最終的にWebエンジニアになる道のりは遠くなってしまう可能性もあるのです。
また本当に就きたい職種でなければ、最初は良くても後から業務への不満が大きくなってくるリスクもあります。
エンジニアとして働きたい職種が明確にある場合は、転職活動のスタート前にしっかりとしたポートフォリオを作成するなど、できるだけ妥協しなくてもいい状況をつくることが大切です。
Q エンジニアの転職で失敗しやすいタイプはどんな人ですか?
A 「転職理由が曖昧」「ポートフォリオのレベルが低い」「自分自身の適性が分かっていない」などに当てはまるタイプの人です。
希望する職種や、希望する業務内容の仕事に就けないなど、エンジニアの転職で失敗しやすいタイプにはいくつかの特徴があります。
ではここからはその特徴を順番に見ていきましょう。
・転職理由が明確でない
転職理由が明確でない人は、転職で失敗する可能性があるので要注意です。
エンジニアとしてある程度経験があったとしても、なぜ転職したいのか、その理由が明確でなければ採用される可能性は低くなります。
特に前職の在籍期間が1年未満など短ければ、基本的に採用担当者は長く働いてくれるのかどうか不安を抱くものです。
また異業種から転職する場合も転職理由は面接における重要な評価ポイントとなるため、転職理由は明確にしておきましょう。
・ポートフォリオのレベルが低い
ポートフォリオのレベルが低いなど、転職活動の準備が甘い人も転職活動で失敗する可能性が高くなります。
なぜならエンジニアとして転職する場合、ポートフォリオは重要な選考材料となるからです。
特に未経験からエンジニアを目指す場合、ポートフォリオのレベルが選考に大きく影響します。
転職活動を有利にするためには過去に作成したWebサイトやアプリ、もしくはGitHubに作成したコードなど、実績をまとめておきましょう。
・適正の見極めに失敗している
エンジニアにはインフラエンジニアやWebエンジニア、AIエンジニア、IoTエンジニアなど様々な職種があります。
またエンジニアに近いIT業界の職種としては、テスターやヘルプデスク、プロジェクトマネージャ、セールスエンジニアなどがあります。
これらの職種は同じIT業界の職種でも業務内容は全く異なります。
そのため転職活動では自分自身の適性に合った職種を選ぶことが重要になります。
エンジニアはスキルアップすれば高い報酬を目指せる魅力的な職種ですが、日々勉強が必要な職種でもあるため適正も情熱も必要です。
適正の見極めに失敗すると希望する職種に転職できたとしても、短期間で離職するリスクとなるため注意が必要です。
Q エンジニアの転職で失敗しない方法はありますか?
A 失敗する可能性をゼロにはできませんが「スキルを磨く」「人脈をつくる」「IT業界に特化した転職エージェントを活用する」などが有用です。
エンジニアの転職で失敗しやすいタイプは前述の通りですが、転職の方法に注意すれば転職失敗のリスクは減らすことができます。
では次にエンジニアの転職で失敗しない方法を見ていきましょう。
・エンジニアとしてのスキルを身につけておく
エンジニアの転職活動で最も重視されるのはスキルです。
どれだけ立派な志望動機や経歴があったとしてもスキルがなければプロジェクトにおける戦力として期待することができないからです。
そして希少性があり需要があるスキルが身につけることができていれば、平均よりも高い報酬を提示される可能性が高くなります。
エンジニアとして転職する場合、基本情報処理技術者試験など資格取得を目指すのも悪くはありませんがプロジェクトの現場では資格よりもスキルの有無が重要です。
転職が成功する確率を高めたい場合、日々の勉強で市場から求められるスキルを身につけておくことをおすすめします。
・人脈を活用して転職する
エンジニアや経営者の知人がいる場合、人脈を活用するのも有用な転職方法の一つです。
既に友人が働いている会社であれば会社の雰囲気や業務内容なども予め確認することができ、ミスマッチのリスクを減らすことができるからです。
求人情報に頼る一般的な転職活動では、会社の雰囲気まで掴むことはできないため転職してから後悔するケースもありますが、そういった不安もある程度は払拭できます。
また信頼できるエンジニアとして既に働いている人から紹介を受けることができれば、その時点で採用される可能性は高くなります。
採用する会社にとっても全く知らないエンジニアよりも、社員からの紹介の方が安心して採用を検討することができるからです。
・IT業界に特化した転職エージェントを活用する
エンジニアの転職で失敗しないためには、IT業界に特化した転職エージェントを活用するのも有用な手段です。
IT業界に特化した転職エージェントなら、優良企業から信頼を獲得している場合が多く一人で転職活動に取り組むよりも先行が有利になる可能性があるからです。
また一般的に転職エージェントでは職務経歴書や面接相談、転職活動のアドバイスなどを受けることができます。
はじめての転職で自分の市場価値がよく分からない場合などは相談するメリットが大きいといえるでしょう。
Q 現在エンジニアの転職で失敗した人が再起する方法はありますか?
A 「スキルアップして市場価値を高める」「専門家のアドバイスを参考にする」などがあります。
現役エンジニアの転職で失敗したとしても、諦める必要はありません。
転職で失敗しても再起は可能だからです。
しかし前回の失敗から学ばなければ、同じ失敗を繰り返してしまうリスクがあります。
ではどうすればエンジニアとして再起することができるのでしょうか。
・スキルアップして市場価値を高める
スキルアップして市場価値を高めることができれば、転職活動が成功する可能性は高くなります。
スキル不足で希望する企業に入社できなかった、という自覚がある場合はスキルアップを目指しましょう。
・専門家のアドバイスをしっかりと聞く
求人情報を利用した自力の転職活動で失敗した場合は、転職エージェントを利用することを検討しましょう。
IT業界に特化した転職エージェントを活用すれば、IT業界に詳しい担当からアドバイスを受けることもできるからです。
そしてアドバイスを聞く際は、素直に受け入れることを意識しましょう。
これまでの考え方で失敗をしたのなら、素直に人の意見を聞くことが考え方を変えるきっかけにもなるからです。
【まとめ】転職の悩みは行動しながら解消しよう
ここまで転職の失敗や悩みについて紹介してきましたが、転職活動の悩みは、人によって異なります。
転職活動は過去の職務経験やスキルだけでなく、住んでいる地域や性格、人間関係など様々な要素が関係するからです。
しかしどんなに大きく思える悩みがでも、転職活動のほとんどの悩みは内定が決まれば解消します。
行動することが悩みを解消する一番の手段でもあるのです。
エンジニアとしての転職活動で悩みが生じた場合、まずは転職エージェントに相談するなど行動しながら解消することを検討してみてはいかがでしょうか。