エンジニアの服装は何が適切?
エンジニアと聞いた時の世間一般のイメージとしてカジュアルな服装の人のイメージが大きいでしょう。これは映画やニュースなどで多くのエンジニアがパーカーなどのカジュアルな服装をしていることが多いからでしょう。
しかし、当然見た目は重要です。これはイケメンでありハンサムでありということではなく、清潔感があることです。エンジニアに限った話ではありませんが、ビジネスパートナーや面接官がいる以上、相手からの視線というものを気にする必要があるでしょう。不快を与えない清潔感があることは成果を決定づける重要な要素にもなり得ます。
例えば、髪型がボサボサに手入れされていないのは清潔感とはかけ離れています。長く伸びきった髪型やフケがでているなどは避けた方がいいでしょう。
服装もカジュアルよりのビジネス服を選ぶのであれば、ジャケットが必要でしょう。特にクライアントとの打ち合わせや面接の際には、ジャケットを着用することが無難でしょう。とはいえ、ビジネススーツのようなフォーマルなジャケットではなく、麻や絹のようなラフな素材のジャケットでも大丈夫でしょう。好みなのであれば、スーツをきてピシッと決めることも選択肢としてありでしょう。
また、カバンなどもラフすぎるリュックよりもかっちりとしたリュックやトートバック、ビジネスバックなどの方が無難だと言えます。
このように見た目を構成する要素は非常にたくさんあり、髪型や服装、カバン、肌の手入れなど気を使う必要があります。しかし、全体として重要な点はあくまで清潔感であり、相手に不快な思いをさせないことです。
エンジニアの面接でスーツを強要する企業はブラックか
IT企業によっては、就業時や面接時にスーツの着用を強要することがあります。多くの場合、スーツ着用を強要する企業はブラックだというイメージが世間的にも大きくなっているようです。その背景には成果に対して主眼をおく考え方が増えていることが挙げられます。
特に、エンジニアという職業柄、座って仕事をすることが多い分体への負担もあるためスーツを着て仕事をする必要性はそもそもそれほどありません。また、スーツの手入れに時間もコストもかかることを考えると合理的でもありません。
そもそも、スーツの着用を強要する場合のほとんどは、雰囲気作りや印象といった部分に動機があると言われます。そのため、営業担当がスーツをきて走り回っているのにエンジニアだけ私服なのはおかしいや、クライアントのイメージを壊さないため無難なスーツでお願いしますといった指示が飛ぶのです。
しかし、エンジニアは技術や経験、知識がものをいう職業のため、成果が全ての人たちです。それに加えて、ずっと座って仕事をしているため、健康面への配慮も必要になってきました。それにも関わらず、雰囲気作りのためにスーツ着用を強いているというのは、エンジニアを尊重しておらず、単なる労働力としてしか見ていないという風に捉えられてしまうのです。
エンジニアの面接で、無難な服装はスーツ
では、面接時ではエンジニアはスーツが基本でしょうか、私服も大丈夫なのでしょうか。結論から整理するとケースバイケースと言えるでしょう。例えば、エンジニアとしてプログラミングのみをする場合は私服でも大丈夫でしょう。むしろ長い時間作業をするので、ラフな服装の方が向いているでしょう。
しかし、面接時にはスーツか、もしくはそれに近い服装にしておく方が無難でしょう。相手からの見え方を意識して、清潔感のある服装をしておくことが重要だと思われます。あくまで重要な点は清潔感です。
いつもと違う服装で面接へ行ってもバレないか
普段からラフな服装をしている人が突然フォーマルな服装をして出社したらあからさまに違和感を演出してしまいます。会社にバレても構わない場合はいいですが、あまりバレたくない場合は普段からある程度フォーマルな服装をしておく必要があるでしょう。
とは言え、普段から自分の個性を出しつつ、清潔感のある服装をしていれば、面接時などに少しフォーマルな服装をしていたとしてもそれほど気にすることもないでしょう。
普段から清潔感のある服装をしておくことは、仕事やキャリアを円滑に進めていくためにメリットのあることだと考えられます。
服装を意識すればメンタルも変わる
外見は内面を表しているとよく言われますが、服装を意識することでメンタルも変えられると言えます。服装がメンタルに与える影響として「服のイメージ」「色彩」「値段」の3つの要素に整理できます。
▼ 服装がメンタルに与える影響①:服のイメージ
いつもと違う服を着ることで、自分へのイメージを変えることができます。服にはその形や雰囲気によってイメージがあります。リーダーのイメージ、かっこいいイメージ、スマートなイメージなどさまざまなイメージを自分で作り出すことができます。
エンジニアにカジュアルな服装のイメージがついたのも、そうありたいという憧れの気持ちもあって多くのエンジニアが真似をしたことで広まったものだと言えます。
内面と外見が密接に繋がっているからこそ、どのような服を着るかは自分がどうありたいかに大きな影響を与えるのです。
▼ 服装がメンタルに与える影響②:色彩
また服に関する重要な要素として色彩も挙げられます。色には人のメンタルに働きかける力があり、その時その時に必要な気持ちのきりかえにも使えることができると同時に、相手に自分に持って欲しいイメージを持たせることができます。
例えば、気持ちをリフレッシュさせたいなら白色、クールな気持ちやイメージを持ちたいなら青色、ポジティブな気持ちやイメージを持たせたいなら黄色など色ごとの特有のイメージを持っています。
色が認識されるのは大脳です。その後、感情を司る視床下部や内臓の調節をホルモンを通して行う扁桃体を刺激します。そのため、色彩は大きな感情やイメージに大きな影響を与えるのです。
▼ 服装がメンタルに与える影響③:値段
服にもよりますが、ブランド品や素材がいいものになると値段が高くなります。高ければいいという意味ではありませんが、身に着けている服装の値段はメンタルに大きな影響を与えます。
やはり、いい服を着ると気分を高めることができますが、それが自信にもつながります。おしゃれな人やお金持ちは靴や時計にお金をかけるといわれています。見る人が見れば靴や時計を見てその人の人となりを判断すると言います。
まとめ:エンジニアの面接時の服装選びで重要なことは、清潔感
今回はエンジニアが面接に挑む際の服装を切り口にエンジニアの服装について解説してきました。あくまでも重要なことは相手に不快な思いをさせない清潔感です。これさえクリアできれば、ある程度個性のある服装や外見は許容範囲でしょう。
無礼と個性を履き違えないよう、印象に残せる服装を目指しましょう。