エンジニアとして働いている皆さんは一度は転職を考えたことがあるのではないでしょうか。自分から転職先を探している・ヘッドハンターや知人から声がかかったなど転職のきっかけは様々あると思います。

就職や転職をしようと思った際に、エンジニアとして働いている方は働く上で待遇や労働環境、やりがいなど様々な点を重視し、働く企業を選んでいると思います。

よくある転職理由の一つとして収入アップという転職理由があります。エンジニアとして働く場合は個人での業務が多くなるため、個人の成果が非常にわかりやすい仕事です。そのため、「自分が成果を出しているのに収入が上がらない」といったことがよくあります。また、エンジニアはわりと激務であるにも関わらず満足するほどの収入を貰えていないといったケースも多いです。

もう一つはやりがい＆スキルアップという転職理由です。エンジニアとして働いているとあるあるなのが、「組織が大きいので、自分の貢献が目に見えない」「業務の末端を担当しているので、裁量権がない」というやりがいの部分や「業務の難易度が高くないため、自分のスキルが上がらない」といったスキルアップの部分で悩みを持つことです。

そこで、今回はよくある転職理由の一つとして挙げられる収入アップという転職理由について見ていきます。その中でも、20代のエンジニアの平均年収についてと、最高年収がどれくらいなのかという点について見ていきます。

20代のエンジニアの平均年収は？　業種・職種から検証

パーソルキャリア株式会社が運営している転職サービスdodaが提供するキャリアコンパスが20代のITエンジニアの平均年収を公表しています。

ITエンジニアは様々な職種に分かれていますが、ITコンサルタントの平均年収は473万円、プロジェクトマネージャーの平均年収は491万円、SE・プログラマの平均年収は365万円、ネットワークエンジニアの平均年収は352万円、サーバーエンジニアの平均年収は389万円、テクニカルサポートの平均年収は332万円、社内SEの平均年収は360万円となっています。

このようにITエンジニアの一括りにいっても、職種によって平均年収がバラバラとなっています。要件定義やITの戦略を考える部分を担うITコンサルタントや、お客様とのコミュニケーションや部下をマネージメントすることが中心であるプロジェクトマネージャーの平均年収が特に高くなっていることがわかります。

これら2つの職種は他の業界の職種と比較しても、平均年収が高いため、労働市場全体で見ても、高年収の職種だと言えます。現状のITエンジニアの職種から高年収を狙いたいという方にはITコンサルタントやプロジェクトマネージャーとしての求人に応募し、転職することがオススメと言えるでしょう。

年収は自分自身の能力よりも、その業界構造や役職によって変わってくるため、できるだけ高い年収を得れる業界と職種として働くこと、そして職位を上げることが大切となってきます。

20代のエンジニアの最高年収は？　業種・職種から検証

20代のエンジニアの最高年収は公に公表はされていません。ただ、20代のエンジニアとして年収1000万円以上を得ている方は少なくありません。

人工知能分野などの最先端分野に長けている学生は新卒から年収1000万円を提示するIT企業もあり、これは数年前に話題となりました。優秀な学生にはDeNAは年俸600万〜1000万、サイバーエージェントは最低年俸720万円、LINEは固定年俸528万円からに加えて年に2回のインセンティブありという条件でエンジニアとしてのオファーを出しています。

このように学生時代から実績のあり、高いスキルを持つエンジニアには入社初年度から高い年収を提示され、20代のうちに1000万円を超えるような給与体系担っていることが多いです。

また、英語ができるエンジニアには海外進出を目指している日系IT企業や外資IT企業からオファーが来ることも多く20代で1000万円に到達することが可能となっています。

20代でフリーランスとして活動しているエンジニアについても、請け負っている案件次第では年収1000万円以上を稼ぐことができます。クライアントワークだけでは年収1500万円の壁を超えることが難しいですが、自分でプロダクトを作っていたり、エンジニア以外にも業務行っている方はこの壁を超えている方は多いです。

20代のエンジニアが求められている業種・職種は？

20代のエンジニアが高年収を得るためにはやはり高年収を得られる業種・業界で働く必要があります。そのため、20代のエンジニアが求められている業種・業界を知っておくと良いでしょう。

ITエンジニアは全体的に人手不足に陥っており、どの職種においても人が必要とされています。ただ、ITエンジニア全体で見ると平均年収はそこまで変化していません。それは企業が求めているITエンジニアは高いスキルを持った人材であり、高いスキルを持った人材は高年収を得にくいからです。逆に、高いスキルを持った人材は新卒から高い年俸を提示されています。

特に、人工知能関連などの最先端技術について知見のあるエンジニアに高い年俸が提示される傾向があります。そのため、30代40代が学習していないような最先端分野について知見のある20代のエンジニアが求められているといえるでしょう。

また、多くの企業ではデジタルトランスフォーメーションを行うことが重要視されており、IT戦略の立案やシステム導入を専門としているITコンサルタントは多くの企業で求められており、特にポテンシャルのある20代のエンジニアは多く求められています。

平均年収を超えるには？　転職等

今まで20代のエンジニアの平均年収について見てきましたが、平均年収を超えるためにはどうすればよいでしょうか。現在所属している企業での基本給や昇給幅は低いようでしたら、転職を考えると良いでしょう。

IT業界の中でも、サービスを提供している領域や企業規模によって年収は異なってきます。そのため、所属している企業で年収が決まってしまう場合が多いです。特に、エンジニアの場合は営業などの職種のように数字で成果が目に見えるわけではないので、所属している企業で年収が決まってしまう場合が多いです。

現在所属している企業の平均年収が低いと考えている場合にはエージェントを利用することで転職をすることが良いでしょう。エージェントを利用することで自分に合った企業が知れることはもちろん、エージェントによっては履歴書の書き方指導や、面接対策をしてくれる場合もあります。

現在の年収が低いと感じている方はエージェントを利用することで転職につなげてみてください。

まとめ

20代のエンジニア 平均年収から最高年収まで徹底調査　というテーマで今回はお伝えしました。いかがだったでしょうか？　今回お伝えしたかったことは以下のとおりです。

1. ITエンジニアの一括りにいっても、職種によって平均年収がバラバラとなっているが、ITコンサルタントとプロジェクトマネージャーの平均年収が高くなっている
2. 学生時代から実績のあり、高いスキルを持つエンジニアやフリーランスとして働くエンジニアは高年収を提示されることが多い
3. 現在所属している企業の平均年収が低いと考えている場合にはエージェントを利用することで転職をすることがおすすめ

高年収を目指している20代のエンジニアの方は是非今回の記事をお役立てください。