現在、世界各国にDXの波が押し寄せており、データサイエンティストの需要が高まっています。データサイエンティストとして副業案件を獲得するためのコツや、必要なスキルについて調査しました。
データサイエンティストが副業案件を獲得するには
データサイエンティストとして副業を始めるにあたり、どのように案件を獲得すれば良いのでしょうか。クラウドソーシングサービスと転職エージェントの2つ軸に分けて例を紹介します。
クラウドソーシング/求人サイト/SNSで探す
まずは、クラウドソーシングや求人サイトのような求人を出している企業と直接つながることができるWebサービスを紹介します。
テクスカ
案件数は他社と比較すると少ないですが、質の高いスカウトが届くダイレクトリクルーティングサービスとなっています。一斉送信の機能がない為、企業からスカウトメールが大量に送られてくることがありません。Pythonの案件は現状少ないですが、他のエンジニアにスキルを評価してもらうことができる為、自分のスキルを測る目的で使ってみてはいかがでしょうか。
CrowdWorks
初心者向けの募集案件が豊富にあり、クラウドソーシングサービス初心者にお勧めのサイトです。また「経験不問」のカテゴリーで仕事を探すことができます。
Lancers
日本最大級のクラウドソーシングサービスで、質の高い案件が多いことが特徴です。24時間以内のメッセージ返信率: 80%以上、クライアントからの評価: 4.8以上など、その他の条件を満たすと「認定ランサー」という認可を受けることができます。
YOUTRUST
信頼できる友達もしくは友達の友達から副業・転職のオファーが届くキャリアSNSです。報酬額はオファーがあった友人や「友人の友人」と直接交渉する形をとっているので、案件によって幅があります。知らない人ではないので、気軽に金額交渉ができそうですね。
転職エージェントを使って探す
次に、要望を聞いた上でマッチしている企業を紹介してくれるエージェント型のサービスを紹介します。
BIGDATANAVI
AIやデータ分析の副業案件に特化しているサービスです。また、単価相場も比較的高価であることがわかります。担当のエージェントもAIの知識が豊富であるため、仕事探しだけでなくキャリア相談ができることも特徴です。
Flexy
フリーエンジニア・デザイナー向けの、複数社での同時稼働、自宅勤務も可能な案件、フレキシブルな働き方が叶えられるサービスです。また、東急不動産とサーキュレーションの協業により、ビジネスエアポート4拠点(丸の内・東京・青山・品川)の快適なワーキングスペースを利用が可能となっており、非常に魅力的です。
Midworks
利用者の層は、月額単価60万円以上の高単価案件を目指しているスキルの高いエンジニアが多いことが特徴です。また、Midworksに登録後サポーターとカウンセリングが可能です。希望条件とスキルのヒアリングのみならず、キャリア相談にも応じてくれるようです。
クラウドテック
キャリアサポーターがフリーランサーと企業を仲介してくれるのがクラウドテックの特徴です。長期契約が中心となっており、常駐案件も多く掲載しています。在宅案件にも力を入れており、リモートの案件が多い印象を受けました。
https://crowdtech.jp/dashboard
レバテックフリーランス
1万件以上の案件を保有しており、高額案件が多いことがレバテックフリーランスの特徴です。会員の半数以上は30代〜40代と年齢層は高めです。リモートの案件は少ない印象を受けました。
データ分析を始めとした主な副業案件
データサイエンティストの主な副業案件は以下となります。自分が活かせるスキルや支払われる報酬額を吟味し、どの案件を受注するか決めましょう。
・データ分析
・AIアルゴリズムの開発
・プログラミングスクール講師
・技術顧問
未経験でもデータ分析の副業ができるのか
データサイエンティストは一般的なSEやプログラマーとは異なり、より専門性が高く、幅広い知識が必要とされます。そういう意味では、IT業界未経験からデータサイエンティストを目指し、実際に案件を獲得するまで、時間がかかってしまうでしょう。
プログラミングスクール
未経験でもデータサイエンスの知識が身につくプログラミングスクールをいくつかご紹介します。
データミックス
データミックスは、未経験でもデータサイエンティストを目指せるスクールです。データサイエンティストに必要な広範囲のスキルが学べるカリキュラムが用意されており、オンライン形式とスクール形式を選ぶことが可能です。
AIジョブカレ
未経験から、AIを仕事で活用するまでに育成するプログラミングスクールです。海外や国内大手企業で経験を積んだ講師による集中講義を受けられることがAIジョブカレの特徴です。また、未経験でも就業可能な求人を紹介してくれます。
TECHACADEMY(データサイエンスコース)
統計学の基礎や、Pythonを用いた分析方法を習得できるプログラミングブートキャンプです。パーソナルメンターがサポートしてくれるため、1人では続かないと不安がある受講者におすすめです。
https://techacademy.jp/datascience-bootcamp
データサイエンティストの副業案件の相場
データ分析やデータ解析をはじめとしたデータサイエンティストの副業案件の相場は、時給に換算すると3,000円~4,000円程度です。
データサイエンティストで副業をするために必要なスキル
実際にデータサイエンティストとして案件を獲得するためには、どのようなスキルが必要なのでしょうか?
ITスキル
PythonやRはデータサイエンスの分野で使用されることが多い言語です。それに伴い、データベースの知識もデータサイエンティストに不可欠なスキルと言えます。また、ビッグデータの処理をするとなるとApache HBaseやApache Hiveなどのオープンソースソフトウェアの知識が求められることが多くあります。
数学・統計学の知識
データ分析をするうえで必要になるのが数学の知識です。データ分析の書籍には必ずと言って良い程、数学が登場します。特にデータサイエンスの世界では確率統計・微分積分・行列などの数学的知識が活かされます。したがって、最低限高校レベルの数学の知識を身に着けておくと良いでしょう。
機械学習の知識
人工知能の需要が高まり、機械学習の技術が注目されています。データサイエンスが活用される業界は、多岐に渡ります。データサイエンティストとして、レベルが高い副業案件をこなすのであれば、機械学習の知識も深める必要があります。
データサイエンティストの求人市場
データサイエンティストの副業にどれくらいの実務経験が必要か
データサイエンティストとして副業をするうえで必要な実務経験の目安は、3年と言われています。実務経験が多いほど、高単価案件を獲得できます。3年未満の、経験の浅い方でも受注できる案件もあるので、実際に探してみることをおすすめします。
まとめ:データサイエンティストとして副業するために押さえておくべきこと
・機械学習や深層学習の知識を要する案件は報酬が高い
・IT知識のみならず、数学や統計学の知識を要する
・データサイエンティストの副業案件は比較的多くないが需要がある