クラウドソーシングサービスなどを見ていると、システムエンジニア・SEの求人案件を目にすることが多いのではないでしょうか。

今回は、システムエンジニア・SEとして副業案件を受注したいと考えている人にむけて、システムエンジニア・SEの副業案件の獲得方法や単価相場、副業案件の種類など紹介します。

副業を検討中の方がいらっしゃいましたら、ぜひ参考にしてみてください。

システムエンジニア・SEが副業案件を獲得する方法

SEが副業案件を獲得するためにはどのような方法があるのでしょうか?大きく分けてクラウドソーシングサービスで副業案件を探す方法と、転職エージェントを利用して探す方法の2種類をご紹介します。

クラウドソーシング/求人サイト/SNSで探す

まずは、クラウドソーシングや求人サイトのような求人を出している企業と直接つながることができるWebサービスを紹介します。

テクスカ

案件数は他社と比較すると少ないですが、質の高いスカウトが届くダイレクトリクルーティングサービスとなっています。一斉送信の機能がない為、企業からスカウトメールが大量に送られてくることがありません。SEの案件は現状少ないですが、他のエンジニアにスキルを評価してもらうことができる為、自分のスキルを測る目的で使ってみてはいかがでしょうか。

https://tech-scout.jp/

CrowdWorks

初心者向けの募集案件が豊富にあり、クラウドソーシングサービス初心者にお勧めのサイトです。また「経験不問」のカテゴリーで仕事を探すことができます。

https://crowdworks.jp/

Wantedly

Wantedlyは、給料や待遇などの条件ではなく、やりがいや環境で求人者と求職者をマッチングするビジネスSNSです。利用者は20~30代の若手ビジネスパーソンが多いとされています。

https://www.wantedly.com/

Lancers

日本最大級のクラウドソーシングサービスで、質の高い案件が多いことが特徴です。24時間以内のメッセージ返信率: 80%以上、クライアントからの評価: 4.8以上など、その他の条件を満たすと「認定ランサー」という認可を受けることができます。

https://www.lancers.jp/

LAPRAS

GitHub、Twitter、Qiitaのアカウントから個人のポートフォリオが自動で生成されることがLAPRASの特徴です。技術情報共有サービスやSNS等のアウトプットから情報を収集し、機械学習などを用いてスキルや志向性を客観的に分析するので、フォーム入力が不要です。

https://lapras.com/

YOUTRUST

信頼できる友達もしくは友達の友達から副業・転職のオファーが届くキャリアSNSです。報酬額はオファーがあった友人や「友人の友人」と直接交渉する形をとっているので、案件によって幅があります。知らない人ではないので、気軽に金額交渉ができそうですね。

https://youtrust.jp/lp

転職エージェントを使って探す

次に、要望を聞いた上でマッチしている企業を紹介してくれるエージェント型のサービスを紹介します。

BIGDATANAVI

AIやデータ分析の副業案件に特化しているサービスです。また、単価相場も比較的高価であることがわかります。担当のエージェントもAIの知識が豊富であるため、仕事探しだけでなくキャリア相談ができることも特徴です。

https://www.bigdata-navi.com/

Flexy

フリーエンジニア・デザイナー向けの、複数社での同時稼働、自宅勤務も可能な案件、フレキシブルな働き方が叶えられるサービスです。また、東急不動産とサーキュレーションの協業により、ビジネスエアポート4拠点(丸の内・東京・青山・品川)の快適なワーキングスペースを利用が可能となっており、非常に魅力的です。

https://flxy.jp/

Midworks

利用者の層は、月額単価60万円以上の高単価案件を目指しているスキルの高いエンジニアが多いことが特徴です。また、Midworksに登録後サポーターとカウンセリングが可能です。希望条件とスキルのヒアリングのみならず、キャリア相談にも応じてくれるようです。

https://mid-works.com/

クラウドテック 

キャリアサポーターがフリーランサーと企業を仲介してくれるのがクラウドテックの特徴です。長期契約が中心となっており、常駐案件も多く掲載しています。在宅案件にも力を入れており、リモートの案件が多い印象を受けました。

https://crowdtech.jp/dashboard

レバテックフリーランス

1万件以上の案件を保有しており、高額案件が多いことがレバテックフリーランスの特徴です。会員の半数以上は30代〜40代と年齢層は高めです。リモートの案件は少ない印象を受けました。

https://freelance.levtech.jp/

システムエンジニア・SEの副業案件の単価

SEの副業案件の獲得方法に続いて気になるのが、単価ではないでしょうか。副業とはいえ、しっかり稼ぎたいという方もいらっしゃると思うので、単価についてお話します。

前提として単価は案件にもよりますが、クラウドソーシングサービスなどでSEの副業案件を調査したところ、主に下記が副業案件の単価を高める要因であると言えます。

システム設計〜開発テスト

システムの詳細設計から開発テストまで一貫して行う案件が比較的高単価である印象を受けました。クラウドソーシングサイトにて比較したところ、「システムの詳細設計書の作成」が30万円/月であるのに対し、「システムの詳細設計〜開発テスト」という案件の単価は65万円/月でした。

アプリケーションの開発

アプリケーションの開発案件も高単価です。「スマートフォンアプリ開発のPM」という案件の単価は60〜80万円/月です。

プロジェクトマネージャー、ITコンサルタント

前述のアプリケーションの開発でも、プロジェクトマネージャーとして、マネジメント経験があると更に単価が上がります。その他に、ITコンサルタントなど専門的な知識があれば、IT企業の立ち上げに携わることもあり、高額な報酬がもらえるでしょう。

システムエンジニア・SEが副業で稼ぐ方法

SEの副業案件の単価がなんとなくわかったところで、どのようにして副業で稼ぐのかについてお話します。


前述をもとに稼げる案件をまとめると

・上流〜下流工程までの開発案件

・アプリケーションの開発案件

・PM、ITコンサルタントの力を要する案件

上記3つの案件を受注することができれば、副業でも稼ぐことができるのではないでしょうか。そのために必要なことは実務経験を積むことです。高単価な案件を受注する条件に、「3年以上の実務経験」と記載されていることがあります。したがって、SEの副業で稼ぐためには最低でも3年の実務経験を積むことをおすすめします。

システムエンジニア・SEの副業案件の種類

SEの副業案件の単価や稼ぎ方がわかったところで、実際にどのような副業案件があるのか説明します。

開発案件

開発案件の例としては、Webアプリケーションや業務システムの開発、機能追加などがあります。

スポット的に参加する副業案件もあれば、要件定義〜設計まで幅広く関わることのできる案件もあります。

ITコンサル案件

システム開発や技術に関する知見をいかし、ソフトウェアに関するアドバイスや経営戦略に沿ったIT戦略の策定をすることで、企業の経営の補佐をする業務です。その他にも、マネジメント支援や、パッケージの導入支援などもあります。プロジェクトに参加し、プロジェクト全体のマネジメントを支援する役割もあります。

プログラミングスクール講師

学生向けにプログラミングの基本を教える講座から、実際にアプリ開発などを行う実践的な講座まで幅広くあります。昨今、プログラミングを必須授業に取り入れる教育機関が多く、プログラミングスクール講師の需要は高まっています。

技術ライター

オウンドメディアやWebメディアなどで、技術に関する文章を書く副業案件も人気です。3,000文字5,000円などの案件があり、長期的に稼ぎたい人におすすめします。

技術に関するライティングの案件は、クラウドソーシングサービスでよく目にするので興味のある方はぜひ探してみてください。

システムエンジニア・SEが副業をするメリット

副業をすることでいったいどのようなメリットがあるのでしょうか?
以下の2つにまとめてみたので参考にしてみてください。

SEとしてのスキル向上

こちらの記事でもご紹介した通り、スキルアップを目的に副業をしているエンジニアが多い傾向にあります。

記事URL:https://magazine.techcareer.jp/career/side_business/13203/

本業では使うことのない技術が使える副業案件を受注することで、新しいスキルの習得ができます。もちろん、本業で使う技術を活かせる副業案件を受注し、さらに技術力を上げることも手法のひとつです。

独立の準備に繋がる

副業は独立を考えているSEにもってこいです。自ら案件を探し受注することで、自分に不足しているスキルを知ることができたり、希望単価で案件を受注するために技術を磨き上げたり、独立に対する理想と現実のギャップを埋めることができるはずです。

システムエンジニア・SEとして副業を始めよう

SEの主な副業案件やメリットがわかったところで、実際に副業を始めるにあたり確認しておくべきことを説明します。

所属する会社が副業禁止でないかの確認

1番はじめに確認しておかなければならないのが、所属会社が副業を禁止しているかどうかです。日本では、民間企業に従事する方への副業を取り締まる法律はありません。しかし、会社の就業規則で副業が禁止とされている場合に副業をすると雇用契約違反となり、最悪の場合解雇されてしまう恐れがあります。

副業での収入が20万円を超える場合は確定申告が必要

副業で年間の収入が20万円を超える場合には確定申告が必要です。少々面倒かもしれませんが、クラウド会計ソフトを始めとしたツールを利用し、管理することをおすすめします。

出典:https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/kakutei/kakutei/fukugyo.htm

システムエンジニア・SEが副業をする際のまとめ

■システムエンジニア・SEとして副業案件を獲得するには、クラウドソーシングや求人、SNSで探す方法がある。

■システムエンジニア・SEの副業案件の単価

・システム設計〜開発テスト 開発65万円/月

・アプリケーション開発 60〜80万円/月

・プロジェクトマネージャー、ITコンサルタント

・高単価の案件を受注するためには、最低でも3年の実務経験が必要

■システムエンジニア・SEの副業案件の種類

・Webアプリケーションやシステムなどの開発案件

・プログラミングスクール講師

・技術ライター

■システムエンジニア・SEが副業をするメリット

・スキルが向上する

・独立の準備に繋がる

■副業を始める際の注意点

・所属会社が副業の許可をしているか確認する

・副業収入が20万円を超える場合は申告が必要

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