ブロックチェーンエンジニアとは?

ブロックチェーンエンジニアとは、FinTech関連のプロジェクトや仮想通貨関連事業などで活躍するブロックチェーンの技術を有するエンジニア。

国内でも仮想通貨が一般に普及したことで、注目を集めているエンジニア職種の一つです。

そんなブロックチェーンエンジニアは米国では一定の需要があり、報酬が高いことで知られていますが国内も例外ではありません。

仮想通貨関連サービスやブロックチェーンを活用したWebサービスの開発などで、でもブロックチェーンエンジニアの需要が高まってきているからです。

また都内であれば年収1000万円以上の報酬が掲載されたブロックチェーンエンジニアの求人は珍しくありません。

IT人材全体の平均年収が600万円であることを考慮すれば、ブロックチェーンエンジニアは報酬についても魅力的な職種だといえるでしょう。

参考:経済産業省「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果(平成29年)」

ブロックチェーンエンジニアにとって効果的な勉強方法

ブロックチェーンは比較的新しい技術でもあるため、ブロックチェーンエンジニアになれたとしても、勉強は欠かすことができません。

ブロックチェーンエンジニアになるためには専門的な学習が必要なのは当然のことですが、ブロックチェーンエンジニアになった後も市場から求められるエンジニアになるためには、継続的な学習が必要となるからです。

ではブロックチェーンエンジニアにとって効果的な勉強方法にはどのような手段があるのでしょうか。

ここからはブロックチェーンエンジニアの勉強方法を見ていきましょう。

・書籍で基礎を理解する

ブロックチェーンエンジニアになるためには、ブロックチェーンの仕組みを理解することから始めることが欠かせません。

基本的な仕組みが理解していなければ、細かい技術を学んだとして具体的にどのようなソリューションにつながるのか、イメージすることができないからです。

基礎を勉強する方法はいくつかありますが、最もスタンダードな方法は書籍から学ぶことです。

入門書としては平易な言葉で図解による説明があるものなど、分かりやすい書籍かをおすすめします。

最初から難しい書籍を手にとると、苦手意識が芽生えてしまい勉強の進捗が遅くなるリスクがあるからです。

・ブロックチェーンに関するプログラム言語を習得する

ブロックチェーンエンジニアになるためには、ブロックチェーンに関するプログラム言語の習得が欠かせません。

Rubyなどブロックチェーン開発で利用されるプログラム言語の習得は、ブロックチェーンエンジニアにとって土台となるスキルでもあるからです。

Rubyはブロックチェーン以外の現場でも活用できる技術であるため、Rubyの学習はエンジニアとしてのスキルアップにもつながります。

またプログラム言語の習得のためには手を動かしながら学習することも大切です。

・スマートコントラクトを勉強する

スマートコントラクトの理解はイーサリアムで動作するアプリケーション開発には欠かせない技術です。現在携わっている現場がビットコインであったとしても、ブロックチェーンエンジニアとして活躍していればイーサリアム関連の開発現場に携わる可能性はゼロではありません。

ブロックチェーンエンジニアとして長く活躍することを目指すなら、スマートコントラクトの基礎的な勉強にも取り組んでおきましょう。

・オンラインスクールでブロックチェーンを勉強する

ブロックチェーンの勉強はプログラミングに特化したオンラインスクールでも可能です。

ブロックチェーンのレッスンは比較的新しい分野のため決して多いわけではありませんが、オンラインスクールによってはブロックチェーンエンジニアになるためのコースを開催している場合もあります。

エンジニアから指導を受けながら効率的に勉強したい、または独学での学習に自信がないと考える場合、オンラインのプログラミングスクールは検討する価値があります。

・リアルな勉強会に参加する

都内ならブロックチェーンの勉強会は定期的に開催されています。

そしてブロックチェーンは入門セミナーも開催されることが少なくないため、勉強会の内容によっては初心者でも安心して参加することができます。

ブロックチェーンの勉強は独学が基本ですが、積極的に勉強会に参加すれば勉強に役立つ情報が入ってくることも期待できます。

また勉強会によってはアウトプットの機会を与えてもらえるケースもあります。

ブロックチェーンの勉強は一人で取り組んでいると行き詰まりを感じることもあるものです。

自分に新しい刺激を与えるためにも、リアルな勉強会への参加は有用な選択肢の一つだといえるでしょう。

ブロックチェーンエンジニアの基礎を身につける! オススメの本ベスト4

仮想通貨

ブロックチェーンエンジニアの基礎の段階の勉強では、本による学習が効果的です。

技術やツールは日進月歩で新しいものが生まれますが、基礎となる知識は頻繁に変更されるものではないからです。

では次にブロックチェーンエンジニアの基礎を身につけるためのオススメの書籍を紹介します。

1.ビットコインとブロックチェーン:暗号通貨を支える技術

アンドレス・M・アントノプロス (著)

今井祟也、鳩貝淳一郎 (翻訳)

ブロックチェーンエンジニアになるためには、ビットコインと暗号通貨への理解が欠かせません。

本著は技術書でありながら、分かりやすい文章で構成されているため入門としておすすめできる書籍の一つです。

仮想通貨に関する基本的な理解に自信がない場合も、技術的な仕組みを含めた理解を得ることが期待できます。

2.今さら聞けないビットコインとブロックチェーン

大塚雄介 (著)

本書はタイトルからも分かるように、ビットコインとブロックチェーンの基本的な仕組みや特徴、技術について分かりやすく解説しています。

ビットコインが一般的に普及した際にも注目を集めた書籍ですが、ブロックチェーンの勉強にも有用な書籍です。

ハッシュ関数などブロックチェーンの技術的な部分への言及もあるため、基礎への理解を深めたい場合にもおすすめの書籍です。

3.ブロックチェーン 仕組みと理論 サンプルで学ぶFinTechのコア技術

赤羽喜治、愛敬真生 (著)

本書は前述の2冊とは異なるITエンジニア向けの書籍。

ブロックチェーンの仕組みについて基本的な解説があるだけでなく、金融分野における応用例まで解説されています。

また本書は基礎編、理論編、実践編と大きく分けると三部構成となっているため、ブロックチェーンへの理解度に応じて興味がある分野から読み進めることもできます。

理論編ではP2Pネットワーク、電子署名やハッシュ暗号など、暗号化通信の基礎となる部分が詳しく説明されています。

実践編ではイーサリアムや Bitcoin Core などブロックチェーン基盤を動かすための実行手順、実行環境の構築など、実践的な内容が充実しています。

簡単なサンプルアプリケーションを作成することもできるため、ある程度基礎が理解できた人にもおすすめの書籍です。

4. ブロックチェーン システム設計

中村誠吾、中越恭平 (著)

牧野友紀 (監修)

本書はブロックチェーンのシステム設定に必要な考え方についてフォーカスしています。

技術の特徴や仕組みについて解説があることはもちろんですが、システム全体の設定の考え方が具体的に記載されています。

ブロックチェーンエンジニアを目指す人にだけでなく、設定業務に携わるシステムエンジニアにとっても有用な書籍です。

【まとめ】ブロックチェーンエンジニアとして勉強する習慣を身につけよう

ここまで紹介してきたように、ブロックチェーンエンジニアとしての勉強方法は一つではありません。

そのためブロックチェーンエンジニアとして勉強を続けるためには、自分に合った勉強方法を見つけることが大切です。

また勉強する習慣を身につけることができれば、年齢を重ねるごとにスキルアップを目指せるためブロックチェーンエンジニアとしての強みにもなります。

ブロックチェーンエンジニアは新たなプロジェクトにアサインすれば、それに応じて新しい知識・技術が求められることが少なくありません。

これからブロックチェーンエンジニアを目指す場合、まずは勉強する習慣を身につけることからはじめてみてはいかがでしょうか。

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