IT業界でよく耳にする雑談として「35歳定年説」があります。すべてのエンジニアは35歳ごろになると仕事ができなくなる…と思われがちですが、実際には35歳を超えても活躍しているエンジニアは多くいます。
ただし、年齢を重ねても活躍し続けられるエンジニアは、日頃から情報収集を行い、常にスキルアップを心掛けている人に限られます。日進月歩のIT業界に身を置くのであれば、絶え間なく腕を磨くことは不可欠なのです。
そこで今回の記事では、エンジニアとしてどんなふうに情報収集したらいいのかについて、効率的な方法について紹介していきます。
情報を得るとは? どんな情報を収集すべきか
会社に勤めているエンジニアもそうですが、特にフリーランスエンジニアになると、日頃の情報収集が非常に大きな意味を持つようになってきます。フリーのSEになるとクライアントとコミュニケーションをとる機会が多くなり、雑談や世間話も増えることになります。
そんなシーンで業界の最新ニュースを知らなかったら、クライアントとの話題についていけなくなるリスクがあります。友人同士で話していて知らない話題があっても大きな問題にはなりませんが、仕事の付き合いがあるクライアントとの会話で知らない話が出てくるのは危険です。
コミュニケーション力は、日々の情報収集力によって磨かれます。多くの知識がある人ほど、より深みがあっておもしろい話ができるようになるでしょう。いずれは情報量の差が、エンジニアとしての評価の差にも直結してくるはずです。
では、具体的にどんな情報を収集しておくべきなのかというと、大きく分けて「IT系ニュース」「Web制作系ニュース」「技術系ニュース」の3つがあげられます。
IT系ニュースというのは、IT業界に身を置くなら必ず目を通しておきたい、国内外のニュースのことをさします。新製品の発売や新サービスのローンチ、企業合併や学術的な研究結果などが含まれます。
Web制作系ニュースは、WebマーケティングやSEO対策に関するニュースのこと。多くのエンジニアにとっては、Webマーケティングといった話題は避けては通れないものとなります。この分野を押さえておくことで、Web関連に強いエンジニアとなれるでしょう。
技術系ニュースは、プログラミングに関するノウハウや、プログラミング言語の学習に関するニュースです。開発中のトラブルシューティングや悩みの解決に利用することができ、エンジニアとしてのスキルアップにも直結します。
SNSやIT系ニュースサイト
続いて、具体的にどんなメディアを使って情報収集すべきなのかをみていきましょう。
(1)Qiita
Qiitaは、エンジニア向けの情報共有コミュニティです。個人のエンジニアが書いたリアルな投稿を読むことができ、作業環境やタスク管理などのライフハック、実際に使われたソースコードなどをチェックすることができます。
無料で会員登録して、自分自身で記事を投稿することも可能。参考になった記事を保存したり、気に入ったエンジニアをフォローしたりすることもできます。QiitaではMarkdown記法という記述方法が使われていますので、自分が書き手になる場合にはMarkdown記法をマスターしておくとよいでしょう。
(2)TechCrunch
TechCrunchはアメリカのニュースサイトの1つで、特にIT系スタートアップ企業に関する情報が充実している点が特徴です。スタートアップ企業の事業内容からインスピレーションを得たり、ニッチな話題をインプットしたりするのに適しています。
メディア運営元企業のTechCrunchも、シリコンバレーで誕生したテクノロジーメディア企業。信頼性の高い情報をスピーディに収集できることがポイントです。
(3)GitHub
GitHubといえばソースコード管理サービスサイトというイメージが強いですが、実は情報収集にも役立てることができます。GitHubには、ソースコードの参照やバグの管理はもちろん、SNS機能も実装されています。
言語や時期を指定して人気の記事を検索できる「GitHub Trending」や、強力な検索機能を備えた「Search GitHub」を活用することで、知りたい情報を効率よくインプットすることが可能です。
技術を知る:海外の企業
エンジニアの情報収集で欠かせないのは、海外のトレンドになっているニュースです。海外で話題になったニュースは、リアルタイムではなく少し遅れて日本にやってくるケースがほとんどです。海外のニュースをチェックすることでトレンドに敏感なエンジニアとなれるのです。
たとえば、techcareer magazineで掲載している「INSTACART BLOG」もその1つです。INSTACART BLOGは、シリコンバレーのユニコーン企業であるINSTACARTの、技術ブログの邦訳を掲載しているメディアです。
海外の企業ブログやニュースサイトを英語のまま読むのは難しいかもしれませんが、邦訳を用意しているサイトを活用すると、効率的に情報を得ることが可能になります。Google翻訳などの機能を使うのも手ですが、細かなニュアンスを正確に知るなら、こうした邦訳ブログを積極的に使っていきましょう。
業界を知る:人材エージェントの活用法
IT業界の最新事情を知りたいと考えた場合、ニュースメディアなどを使ってもいいですが、人材エージェントを活用して情報収集するのもおすすめです。人材エージェントというのは、あなたの代わりに案件を探し、あなたの希望にマッチした仕事を紹介してくれるサービスのこと。
techcareer magazineでも、フリーランスエンジニア・クリエイターのための案件情報サイト「テクフリ」を運営しています。
人材エージェントを活用すれば、最近の企業がどんな人材を求めているのかを深く知ることができます。企業の求める人物像を参考にしてプログラミング言語を習得したり、専門的な情報をインプットしたりすることによって、エンジニアとしての市場価値を高めることができるのです。
とはいえ、「エージェントってマージンが引かれるから使うのに抵抗がある」と考えている方も多いでしょう。ですが、エージェントに登録したからといって、必ずしもエージェント経由で仕事を受けなければならないというわけではありません。
たとえば、情報収集目的でエージェントに登録しておくが、案件獲得はクラウドソーシングサイトなどを利用する…といった使い方も可能なのです。実際、テクフリでも情報収集目的での利用を歓迎しています。
10年以上の業界経験を活かし、ただのお仕事紹介ではなく『バリューアップ』をテーマに手厚くサポートしていくのが、テクフリのコンセプト。
現在は正社員として働いているが、将来的にフリーランスエンジニアになりたいと考えている方も、フリーランスエンジニアから正社員に戻りたいと考えている方も、どちらにもエージェントが真摯に対応しています。
登録は60秒ほどで完了しますので、ぜひテクフリをチェックしてみてください。
まとめ:人材エージェントを利用
エンジニアにとって情報収集を行うことは、キャリアアップのためにも、クライアントと良好な関係を築くためにも不可欠です。「IT系ニュース」「Web制作系ニュース」「技術系ニュース」を中心として、幅広い情報をインプットできるように努めていきましょう。
より効率的かつ質の高い情報をチェックしたい場合には、人材エージェントを利用することも検討してみてくださいね。