今回はタビアン株式会社の取締役・東出 忠昌さんがご登壇し、現在フリーランスとして活躍されている、又はこれからフリーランスとして活躍されたい方々に向けた講義をレポートします。コンプライアンス強化によるアサイン先でのトラブル回避から社会で生き抜いていくノウハウを聞いてきました。3回に分けてお送りしています。

Yasu&Ken:こんばんは!

Yasu:本日の講義(https://techcareer-events.connpass.com/event/176007/)はリモートで参加しています。

Ken:最後は人間関係で発生しやすい様々なハラスメントのお話しです。実力で契約解除となる場合、納得できる場合はあります。しかし、そうではない場合で契約解除されると「そこ?」ってなる場合がありますよね。

Yasu:今回のテーマは「そこ?」となるものを聞きました。

人間関係で発生しやすいこんなトラブル (様々なハラスメント)

「何で私が?」実力以外の 理由で契約解除された話

セクシャルハラスメント

Ken:まずセクシャルハラスメントです。ハラスメントは立場の上のものが立場の下の人に行うと思いがちですが、逆でもハラスメント適用されます。相手側の「モラル(道徳・倫理観)に反した言葉や態度によってなされる精神的な暴力をすること」だそうです。

Yasu:異性同性関係なく身体的なことに関する性的なことを話して嫌がられるみたいですね。

Ken:具体的に、容姿、年齢、結婚、子供や「彼氏がいる、彼女がいる」など聞くことはダメです。「お酒の場で体にベタベタ触る」「女性にお酌させる」他には性的なことを連想させるのもダメなようです。

Ken:要は「女性が嫌」と思ったらダメみたいですね。

Yasu:先ほど「異性関係なく」もありましたね。女性もそうなんですよ。

Ken:おっさんだけかと思いました。

Yasu:それ、アウトです! 「おっさん」という表現。若い女性社員でも「おっさんだから、無理しないでね」とかいったら、セクハラ、モラハラ含めて抵触する可能性があるそうです。

Ken:露出度の高い服を着ている女性社員もセクハラ扱いみたいですね。

Yasu:目のやり場に困るみたいな。

Ken:要は、男女関係なく全方位的だと思っていれば良いのですね。

セクシャルハラスメントにならないために

Ken:一体何を話せば良いのかな? 会話するの怖くなりますね。

Yasu:関係が構築されていれば何の問題もないみたいですよ。つまり関係値です。お客さんと仲良くなり何回も飲みに行き、軽い冗談を言っても冗談として相手が捉えてくれたら、何の問題もないそうです。

Ken:健全な人間関係、距離感を取りながら「徐々に仲良くなれ」ということですね。

パワーハラスメント

Yasu:優位性を背景に精神的、身体的苦痛を与えるものだそうです。怒鳴るとか蹴るですね。

Ken:それって、ただの傷害ですよね。他にも恫喝、いじめ、隔離や無視、相手を小馬鹿にする、無気力感を与える発言もダメみたいです。

Yasu:他にも、プライベートの時間に不必要な電話をかけることもパワハラみたいですね。例えば、深夜3時に「あの件どうなった」と突然電話する行為や、単純作業を押し付け、大義名分をもって処理不可能な量を押し付けることもパワハラに抵触するそうです。

Ken:常に監視する行為もマイクロマネジメントと呼ばれパワハラに抵触するみたい。

Yasu:マイクロ、つまり小さなところで突っ込んでくる上司いますもんね。後ろに立って「まだ、できないの?」とか「どこへ行く?」とかトイレにも行けませんよ。

Ken:これからの将来の備え(マネージャーになるかもしれない)、「やってはいけないこと」として知識を持てば良いですね。

Yasu:当たり前ですが、プライドや人間性を傷つけることはやめ、大勢の前で叱責をするなど感情的な行動を控えるようにします。

パワーハラスメントにならないために

Ken:そうなると「指摘もできないじゃないか」と思いますよね。

Yasu:しかし、そういうわけではないようです。指摘を正しくすれば良いとのこと。人間性を否定せず「ここの部分は間違えていましたね」と指摘すれば良いだけです。

Ken:確かに、この辺を踏まえれば、楽に対応できますね。

モラルハラスメント

Yasu:職場(業務が行われる場所・飲み会等の職場の延長線上とされる場所)におけるモラルハラスメントとは、「モラル(道徳・倫理観)に反した言葉や態度によってなされる精神的な暴力をすること」を 指すそうです。

Ken:パワハラと似ていますね?

Yasu:モラルハラスメントとパワーハラスメントの違いは、職場内での力関係を利用しているか否かとなるそうです。

Ken:これは上司と部下の関係だけではないということですね 。

Yasu:そうみたいです。嫌味や陰口、プライベートの話「こいつ何年も彼女いないんだって」と皆んなの前で話すことや「このあいだ振られたらしいよ」とゲラゲラ笑う行為、これらはモラハラに抵触するそうです。こちらも当事者が嫌だと感じたらダメですね。

Ken:本人はいじって笑っただけかもしれませんが、相手が嫌がるなら論外です。これも関係値の話になりますね。そのあたりは考えながら行動しないといけませんね。

アルコールハラスメント

Yasu:アルコールハラスメントとは、「飲酒に関連した嫌がらせや迷惑行為、人権侵害をすること」を指すそうです。

Ken:一気飲みや飲めないのに無理やりすすめることや「からみ酒」と呼ばれるものも。特に体育会系の会社で行われることがあるそうです。

Yasu:「俺の酒が飲めないのか」と昭和みたいな飲み方ですね。

アルコールハラスメントにならないために

Yasu:これはパワハラやセクハラと違い命の危険があります。

Ken:これで問題になったら莫大な慰謝料とか損害賠償請求がくるみたいですね。本当に気をつけましょう。

ジェンダーハラスメント

Yasu:ジェンダーって「性別」のことですよね。トランスジェンダーとか。ここでは「性別により社会的役割が異なるという固定的な概念に基づ゙いた差別や嫌がらせのこと」を指すそうです。

Ken:事例としては「女性だからこれをしろ」「男だからこれをしろ」とかですね。年齢、容姿、服装に対する発言、出産、結婚、恋愛の話題も含まれるそうです。

ジェンダーハラスメントにならないために

Yasu:センシティブな問題も含みますので東出さんがまとめた項目を流用します。

・ジェンダーハラスメントの正しい知識を持ちましょう!
・「男のくせに」「女のくせに」という発言をしないようにしましょう!
・恋愛や結婚、出産について、自分の考えを押し付けないようにしましょう!
・SOGI(性的指向・性自認)に関する多様な考え方を尊重しましょう!

スメルハラスメント

Ken:これがリリース(契約解消)となる一番の原因みたいです。「匂いが原因で周囲の人を不快にさせること」を指します。

Yasu:これは本人に伝えづらいです。体質的に匂いのきつい人や清潔感のない格好をして匂ってくる人もいますよね。

Ken:女性だと香水の強さで問題になるケースもあるみたいです。「お前、臭いよ」となかなか本人に伝えられません。

Yasu:自分の匂いって、本人には自覚がなく、対処の方法が難しいですよね。ニンニク入りのラーメンを食べた後や喫煙者によるタバコの匂いは人によっては嫌がりますし。

Ken:実際、紹介会社の営業から「リリースされた人に理由を説明できない」とよく聞くそうです。「お前、臭いからだよ」といえません。

Yasu:これは自覚して対処するしか無いですね。まずは清潔感と格好に気をつけましょう。

スメルハラスメントにならないために

Ken:匂いのチェックってどうすれば良いのでしょう?

Yasu:仲の良い友達に「私、臭い?」と聞くのが良いみたいです。

Ken:「歯磨き」「消臭剤」「香りの強い香水を使わない」など自分でできることは自分でやるべきとお話もしていました。

SNSで発生したこんなトラブル、あんなトラブル

Yasu:SNSは危ないですね。私もTwitterでネガティブなことを発信したくなることもあります。今回、お話に出てきたように「個人や会社が見ている」と思ってください。

Ken:例え話もあるあるですね。プロジェクト後にハイタッチした写真をUPしたくなり、後ろにシステム概要図が写っていることもあって問題となった話です。

Yasu:その場合には許可を取れば良いみたいです。企業名を出して「ポジティブなことを発信して良いですか?」と聞き「いいよ」と許可が下りたら投稿すれば良いわけですね。そして愚痴は特定できないアカウントや名前にするだけ。仲間だけがわかる暗号もありだそうです。しかし地名を出すとそこに1社しかなければ特定できるので、これはやめましょう。

大丈夫だと思ったんだけど… 大問題になりやすいあんなトラブル

Ken:最後は情報系のトラブルですね。気を引き締めて行きましょう。

情報セキュリティ

Yasu:情報セキュリティとは、企業や組織の情報資産を「機密性」「完全性」「可用性」の3要素に関する脅威から保護することです。また、情報の外部漏えいやウイルス感染などを防ぐめにウイルス対策ソフトを使用・ソフトウェアアップデートを定期的に行う等の行為を「情報セキュリティ対策」と呼ぶそうです。

Ken:脅威においては、マルウェアなどが技術的脅威でメールの誤送信は人的脅威そして地震や天災などは物理的脅威とされています。

Yasu:上手く整理できましたね。

情報の入手から廃棄までのライフサイクル

Ken:情報には、人の一生と同じようにライフサイクルがあるそうです。企業内に蓄積されている大量の情報は、重要度や目的(情報セキュリティの3要素)、利用頻度に応じて適切に管理しなければなりませんとのこと。

Yasu:これは大企業に入ると必ず教わることなので、そこで確認すれば大丈夫のようです。

セキュリティ違反・事故の事例と影響

Ken:これは怖いですね。頻繁に起ってます。お話によると、英語の添付ファイルをZIPを解凍して開き、マルウェアが端末に感染して大規模な災害になるケースを紹介していました。

Yasu:こちらも危ないですね。PC、スマホ、USBメモリの紛失は懲戒処分の対象となるようです。他にはセキュリティカードの紛失も含まれます。

Ken:セキュリティ事故の多発は3月、4月、12月です。つまり酒を飲む時期ですね、イベントが多い時期。この頃は確かにやらかします。本当に気をつけてくださいね。

個人情報とは

Ken:個人情報とは、個人を識別できるものです。エンジニアで現場に入る時、ユーザーの名簿やデータベースのテーブルは手元にダウンロードしないでくださいと警告しています。個人情報流出は先ほど話したように大問題となるからです。

個人情報に該当するかの実例

Yasu:金融機関や医療系に該当する機微情報、マイナンバー、免許書番号が流失したら大企業でも潰れるそうです。対処法として、もしこれが送られてきたら触らずマスキングして送り返したほうが良いとのこと。

Ken:エンジニアが個人情報を取り扱う案件は少ないですが、一部のベンチャー企業ではマスキングをかけない場合があるので、その際は指摘したほうが良いですね。

実際にあったトラブル

Ken:フリーランスエンジニアのBさんが業務委託先の顧客情報が入ったPCを紛失し、業務委託先は顧客から総額200億円を損害賠償され、Bさんは業務委託先から300万円の損害賠償された事例があったそうです。

Yasu:フリーランスは「労働者」ではなく「事業者」なので全て自己責任ということですね。トラブルを起こさないために、個人情報の取り扱いについては企業ごとのルールに準拠するようしましょう。

実際にセキュリティ事故が起きてしまったら

Ken:ここが一番大事ですよね。まずは責任者に連絡し、指示に従います。もし隠してバレたら隠蔽したという扱いになるので罪が重くなるそうです。

Yasu:セキュリティカードを無くした場合は、担当者と本人が怒られるだけで、なかったことになることもあります。顧客は絡んでないですからね。

Ken:しかし、それを隠したり連絡が遅かった場合、リリースされることがあります。発覚したら責任者へ連絡し、警察へ紛失届を出しましょう。

最後に

Yasu:今回はたくさん勉強しましたね。当たり前のことを認識することの大事さに気がつきました。ありがとうございます。

Ken:フリーランスは自由ですけど背負うものも大きいですね。でも今回の講義から知識を得ることで勇者になれるような自信がつきました。ありがとうございます。

Yasu&Ken:最後に東出さんのメッセージで締めましょう。

東出さん:コロナ後ということで今後、案件が増える可能性があります。つまらないことでリリースされず、パフォーマンスを出すことで価値を出し、実績を作りましょう。確実に実績を築いていくことが大事です。ある程度の年齢になるとスペシャリティーを求められます。若い方は方向を見定めると戦略的で綺麗なレジュメ(経歴)となります。そこを踏まえ、キャリアを積み重ねてもらいたいです。

募集

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