会社に入ると当たり前のように支給される名刺ですが、
フリーランスとなった際には自分で準備する必要が出てきます。

これまで自然に手元にあったものですが、いざ自分で準備するとなると
以下のような疑問が出てくるのではないでしょうか。

  • 自分で作るにしても、デザインや肩書きはどのように書けば良いのか?
  • そもそもフリーランスとして活動するにあたって名刺は必要なのか?
  • どうやって作成すればいいのか?

ここではそんなお悩みをお持ちの方へ向けて、
フリーランスエンジニアにおける名刺の必要性と作成方法を具体的に解説します!

これから独立や起業を考えている方はぜひ参考にしてください。

フリーランス案件を探してみる

フリーランスエンジニアに名刺はいらない?

フリーランスエンジニア名刺いらない

フリーランスエンジニアとして活動をしていくうえで名刺は必須なのかと言われると、そうではありません。
最近では、案件探しを行う場合でもフリーランス専用のエージェントサービスを通せばインターネットを介して容易にクライアントとのつながりを持つことができます。
クライアントとの面談もオンラインで行うことが多くなり、商談が決まるまでは直接会う機会もほとんどありません。

しかし、いざ商談が決まった後、クライアント先で仕事をし始めると状況は変わります。

例えば、実際にクライアント先へ出向き、挨拶する際に、名刺がないことを考えてみてください。

また、こちらが名刺を渡した際に、名刺がないと相手から言われた時にあなたはどのように思うでしょうか?

このようなビジネスシーンにおける対応を考えると、名刺はやはりエンジニアに限らず、社会人として当然持っておくべきアイテムと言えるのです。

フリーランスエンジニアが名刺を作成する理由

フリーランスエンジニア名刺理由

フリーランスエンジニアがシステム開発の仕事を進める上で名刺を使うことはありません。
しかし、名刺を持っているフリーランスエンジニアは世の中にたくさんいます。
それは、フリーランスとして活動を続ける中で、名刺が必要とされる理由があるからです。
ここでは、フリーランスエンジニアが名刺を作成する理由について具体的に説明します。

ビジネスマナーとして求められる

フリーランスやエンジニアのことを考える以前に、名刺は社会人として当然持っておくべきアイテムの1つです。

学生が会社へ入り、最初に教えられるビジネスマナーの1つが名刺交換です。
それは、名刺交換が社会人として仕事をしていく上で、誰しもが当然行うべき行動として考えられているからです。

つまり、名刺を持つということは、社会人として仕事をするなかで当然求められるべき基本的なビジネスマナーを備えているということになります。

会社から離れて個人事業主として活動を行うフリーランスエンジニアは、名刺の必要性や持っておく意味を考えるだけではなく、基本に立ち返り、社会人として名刺を持っていないことの不自然さ、仕事相手に対するマナーを改めて認識する必要があります。

クライアントからの信頼を得やすい

先ほどのビジネスマナーにつながる話にもなりますが、名刺を持っているということは、
社会人として基本ができているというアピールになります。

また、名刺には個人情報が含まれるため、クライアントが名刺を確認することでその人がどのような人物かということを把握できるので、安心感にもつながります。

営業活動という視点から考えた時、これから仕事を一緒にしていくかもしれない相手の素性がわからないまま契約をしてくれるクライアントはいないでしょう。
まず最初にクライアントから信頼を得るために、名刺交換をすることは重要になってきます。

自己紹介を簡単にできる

名刺には自分を売り込むための様々な情報が書かれています。

例えば、営業先などで誰かとお話する機会があった時、自己紹介をします。その際、名前や最近の活動、得意分野などを伝えることになりますが、電話番号や活動地点まで詳しく話すことはありません。

また、例えすべて伝えたとしても、相手が電話番号や住所をその場で覚えられるはずもありません。そんなことをすると強引な営業だなと不信感を持たれてしまうこともあるでしょう。

そのような場合を考えた時に、様々な情報が記載されている名刺は、相手に渡すことで自己紹介を簡単にできるだけではなく、会話のネタにもなり、営業活動を進める際にとても有効なコミュニケーションツールとなってきます。

フリーランスエンジニアの名刺に記載すべき項目

フリーランスエンジニア名刺項目

会社に所属している時には、会社名や所属先、肩書きなど記載されていましたが、個人事業主として独立したフリーランスエンジニアとして、名刺に何を記載すれば良いのか迷うと思います。

ここでは、フリーランスエンジニアとして名刺を作成する際に記載すべき項目について、具体的に説明します。

これから個人で名刺をデザインするという方はぜひ参考にしてみてください!

氏名などの基本情報

名刺に記載すべき情報として、まず自身が何者なのかを相手に把握してもらうための基本情報が必要となります。

名前や連絡先など、相手とコミュニケーションにおいて必要な情報を記載しましょう。
名刺に記載すべきおすすめの基本情報は以下の通りです。

  • 氏名
  • 屋号
  • 事務所の住所
  • 電話番号
  • メールアドレス
  • ホームページのURL

氏名に関しては、漢字が正確に読めない場合があるので、ふりがなやアルファベット表記でも記載しておくようにしましょう。

ホームページのURLに関しては、記載しておくことで相手が後にアクセスして、言葉では伝えきれない自身の活動を視覚的にアピールする機会にもなるのでおすすめです。

顔写真

名刺に顔写真をつけることもクライアントからの信頼を得るためにはおすすめです。

個人情報の重要さが問われる中で、顔写真をあえて載せた名刺を相手に渡すという行為は、相手を信頼しているというアピールにもなり、好印象を与えます。

また、多くの人は、1度会っただけでは、おおよその雰囲気を覚えているだけですぐに顔を思い出せるかと言われると難しいと思います。

名刺に顔写真があれば、メールなどで後日やり取りした際に、あの時の人かとクライアントが記憶を呼び起こすきっかけとなり、コミュニケーションが円滑になることから、案件の獲得にもつながりやすくなります。

さらに、写真を載せる場合は画質によっても印象が変わってくるので注意しましょう。

仕事内容や肩書き

ビジネスシーンにおいて自己紹介をする上で最も重要となってくるのが、仕事内容や肩書きです。

特にフリーランスとして組織に所属せず活動している個人事業主などは、名刺に書かれた仕事内容や肩書きの記載があいまいだと、クライアントも仕事を依頼して良い相手なのか判断ができません。

例えば、ITエンジニアといっても種類はさまざまで、システム開発を扱うのか、ネットワークインフラ関連を扱うのか、コンサルティングをしているのか、一言では伝わらないものです。

案件の獲得につなげるためには、名刺を受け取った相手が自身の仕事内容をすぐに把握できるように、具体的な職種を記載しておくことが大切になります。

保有資格・スキル

仕事内容と同様に、自身が保有する資格やスキルを記載することも、クライアントへアピールする際に重要となってきます。

職種がわかったとしても、どの程度のスキルがあるのかわからないと、クライアントは依頼内容にマッチした人材なのか判断ができず、案件を依頼しようという段階までは届きません。

また、名刺によってスキルを持っているというアピールをするには、保有している資格を記載することが最も簡単で有効な手段となります。

さらに、プログラマーなどシステム開発に携わる場合は、得意とする分野や実績のあるプログラミング言語などを記載しておくことで、クライアント側も安心して案件を依頼しやすくなります。

ポートフォリオの情報

ポートフォリオとは、実績を示すことのできる成果物を指します。

例えば、ホームページを作成する仕事を請け負っている場合は、自身が作成したホームページのURLなどを記載しておくことで、クライアントへ実績だけではなく自身の技術力をアピールするきっかけにすることができます。

また、仕事内容やスキルを記載した上で、ポートフォリオをあわせて載せることによってクライアントへ名刺の記載内容が偽りではないという証拠を示すことができ、さらに安心感や信頼度を高める相乗効果も期待することができます。

しかし、自身が作成したからといって何でもポートフォリオとして公開して良いかというと
そうではありません。クライアントから請け負った成果物の著作権などは、クライアント先が持っていることが多い為、第三者へ公開しても良いものかしっかり確認してから記載するように注意しましょう。

SNSアカウントの情報

SNSは自身の考えや活動履歴をアピール、または、サービスを提供しているのであれば
キャンペーン情報など広報する際にとても効果的です。

したがって、保有しているSNSのアカウントを名刺に載せておくことで、クライアントに自身の考えやサービスの最新情報を提供できるようになります。

名刺を渡す際に、TwitterやInstagramでの活動を伝えておくことで、SNSをフォローしたり、アクセスしてもらえたりする可能性もあるので、しっかりアピールしておくようにしましょう。

また、批判的な投稿などは、逆にマイナスの印象を与えてしまうので、名刺に載せるアカウントでの発信内容には十分注意して運用しましょう。

フリーランスエンジニアが名刺を作成する方法

フリーランスエンジニア名刺作成方法

フリーランスエンジニアとなり、名刺の必要性を感じた時に、皆さんはどのような方法を使って作成するでしょうか?

名刺の作成方法は大きく以下の2つに分かれます。

  • 業者に依頼する
  • 自分で作成する

ここでは、それぞれの名刺の作成方法について説明します。

名刺の作成方法にお悩みの方は、ぜひ参考にしてください!

業者に依頼する

まずは名刺作成を業者に依頼する方法です。

依頼は業者の提供するWebサイトからインターネット経由で簡単に行うことができます。
名刺の作成方法は業者によって異なる部分はありますが、おおよそ手順は同じです。

  • サイズと枚数を選択
  • テンプレートを選択
  • 必要情報の記載
  • テンプレートのカスタマイズ
  • 印刷依頼

依頼を行えば、後は自宅に届くのを待つだけです。

テンプレートも豊富にあり、100枚単位で数百円程度と値段も比較的安価、かつ印刷精度が高いので初めて名刺を作成する人には大変おすすめの方法です。

自分で作成する

プリンターが自宅にある場合は、自分で作成することもできます。

現在はインターネット上に名刺を作るためのフリーソフトや、フリー素材が豊富に存在します。また、名刺印刷用の紙も家電量販店などに行けば手に入れることができます。

それらを使って自身のオリジナルデザインの名刺を作成し、自宅のプリンターで印刷すればすぐに完成です。

名刺データを作成する時間は必要ですが、すぐに手元に準備できるという点が魅力的です。
また、枚数も1枚単位での印刷ができる為、必要な分だけ作成することができます。

まとめ

フリーランス名刺まとめ

フリーランスエンジニアにおける名刺の必要性と作成方法について解説しました。

名刺を渡して自己紹介することはビジネスの基本であり、社会人としての礼儀でもあります。

また、名刺を作成して使うことによるデメリットはほとんどなく、クライアントへのアピールや信頼性向上などメリットとなる部分が大きいです。

作成する手間もかからず、費用も安価なので、これからフリーランスエンジニアとしての活動を考えている方は、必要となる前に迷わず作成しておくことをおすすめします。

名刺を活用してクライアントへのアピールを行い、フリーランスエンジニアとして活動の場をどんどん広げていきましょう。

フリーランス案件を探してみる

今すぐシェアしよう!
今すぐシェアしよう!