エンジニアとしてのキャリアに悩んだ時に、おすすめの本をご紹介!
エンジニアとして活動している方の悩みとして多く挙げられるのが、今後どのようなキャリアを歩めば良いかわからないといったものでしょう。現在は昔と異なり、世の中の変化が激しく、AIに奪われない仕事は何か? 40歳を過ぎて仕事が減らないか? といった不安や心配を抱えて過ごされている方も多いと思います。
世の中だけではなく、エンジニアとして用いている技術でさえ、数年で新しい技術が出てくるため、自分が今使っている技術で今後食っていけるのか?という疑問が生じると思います。そのため、どのようなキャリアを歩んでいけば良いのかということに疑問が生じます。
この記事では、今後のキャリアを戦略的に考え、どうやってステップアップしていけばよいのか? ということの参考になる本を5冊ご紹介します。どの本もエンジニアとして最前線で活躍してきた方が書かれているものなので、今後のキャリア形成に有益なものとなるでしょう。
エンジニアのためのマネジメントキャリアパス ―テックリードからCTOまでマネジメントスキル向上ガイド
最初にご紹介する本は「エンジニアのためのマネジメントキャリアパス ―テックリードからCTOまでマネジメントスキル向上ガイド」です。この本はエンジニアとして管理職にある方や、管理職を目指している方向けの本となっています。
筆者はテックリードからCTOになった経験を持ち、管理職としてどのようなスキルが必要となるのかということを本の中で解説しています。職位が上がるにつれて、立場も変わるため、求められるスキルや視点が変わってきます。
現在、エンジニアとして管理職をやられている方はマネージメント時に困難が起きたときにどのように対処すれば良いのかということをい学べますし、管理職を目指している方はそこに至るまでどのようなキャリアパスがあり、どのような力を身につければ良いのかということを学べます。
学習効率の良い20代は新しい技術を学ぶことにそんなに苦労しないですが、年を経るごとに学習効率が悪くなってきます。そのため、エンジニア定年35歳説といったような言説が唱えられています。しかし、管理職の立場に回れば実際に新しい技術を学んでコードに反映するということは少なくなりますし、給料も一般的には管理職のほうが良いです。
そのため、キャリアとしては管理職を目指すことが一般的にはおすすめとされており、管理職を目指すために必要なことをこの本を通して会得できると良いでしょう。
CAREER SKILLS ソフトウェア開発者の完全キャリアガイド
続きまして「CAREER SKILLS ソフトウェア開発者の完全キャリアガイド」です。この本は開発をメインに行っているエンジニア向けの本であり、技術本ではなく、今使える技術をどのように取り扱っていけば良いのかというメタ技術本となっています。
どうやったらソフトウェアエンジニアになれるのか?どうしたら就職ができるのか?という初歩的なことから、キャリアの伸ばし方まで詳しく詳細に書いてあります。
この本の読者からは必要な情報が網羅されており、ソフトウェアエンジニアとしての仕事の種類がまとまっており、この本を読めば実態を理解することができるという感想があります。また、どう仕事へ取り組んだらいいのかというワーク面だけでなく、休日をどのように過ごし、人生全体をどう設計したらよいかという時間管理的な側面のお話もあります。
また、全60章、約650ページにわたって具体的に成功するためのスキルとその身につけ方について解説しており、この本を読んで「内容が薄い!」といったことはないはずです。ソフトウェアエンジニアとして働いている方が人生設計を立てる際にも有用な本なので、是非ご覧になってみてください。
エンジニアの成長戦略一生食べていけるキャリアをつくる Kindle版
続いて「エンジニアの成長戦略」です。こちらはエンジニアとして初心者の方に特にオススメできる本です。人生100年時代と言われる中で、エンジニアとしてどう生き残っていけばいいのかということをこの本で説いています。
読んだ読者の感想としては「10年、20年前にこの本が欲しかった!」という声がいくつもあがるくらいに、これからエンジニアとして道を歩む方には是非読んでいただきたい本となっています。具体的には、エンジニアとして成長するために必要なこと、転職の際の思考法などキャリアを描くために必要なことが書かれています。
内容は広く書かれており、全体像をつかめるものの、一つ一つの内容が深いわけではないので、個々の内容を深く知りたい場合は他の本で調べる必要があります。若手エンジニアが成長するための全体像を知るためには非常に有益な本と言えるでしょう。
世界で闘うプロダクトマネジャーになるための本-トップIT企業のPMとして就職する方法
続いて「世界で闘うプロダクトマネジャーになるための本-トップIT企業のPMとして就職する方法」です。プロダクトマネージャーを目指している方向けの本となっています。
プロジェクトマネージャーという言葉はよく聞くと思いますが、今回はプロダクトマネージャーです。プロダクトマネージャーはアプリやサービスなどの製品のビジネスモデルや品質を考える責任者のことを指します。アメリカだと、グーグルやアップルなどのシリコンバレーにある企業を中心にプロダクトマネージャーはいます。
日本企業ではこのプロダクトマネージャーがいる企業はまだ少ないですが、ベンチャー企業を中心にプロダクトマネージャーを務める方が出てきています。これらプロダクトマネージャーになるための履歴書の書き方や、面接への心構えをこの本から会得することができます。
将来的に、シリコンバレーで働いてみたいという方も、世界の最先端のIT企業がどのような人材を求めているのかということについて知れるため、是非必見です。
世界で闘うプログラミング力を鍛える本-コーディング面接189問とその解法
続いて「世界で闘うプログラミング力を鍛える本-コーディング面接189問とその解法」です。こちらはソフトウェアエンジニアとしてコーディングを行っている方向けの本となっており、今まで紹介してきたキャリア形成ではなく、もう少し踏み込んだ自分自身のコーディング力を確認し、鍛える本となっています。
グーグルやアップルなどの最先端のIT企業が採用面接の際にどのようなコーディング面接をしているのかということをこの本で紹介している問題を通して知ることができます。自分自身の実力を知り、鍛えるのみならず、コーディング面接の対策本としても使えます。実際に、日本企業のコーディング面接の問題はこちらの本に載っている問題を参考にして作っている場合もあるそうです。
また、このような問題本には問題しか載っていない場合がありますが、こちらの本は解答もしっかり記載されてあります。転職も見越して、自分の実力試しのために是非いかがでしょうか。
まとめ:エンジニアとしてのキャリアを戦略的に考える
今回はエンジニアのキャリア形成に役立つ 編集部オススメ本 5選 というテーマで見てきました。伝えたかったことは以下の通りです。
- エンジニアとしてのキャリアを考える際にはエンジニア向けに書かれた本を読むことがおすすめ
- 人生100年時代では、エンジニアとして生き残るためのキャリア戦略を持つことが必要
ということです。自分自身のキャリアを戦略的に考えるために、今回ご紹介した本を是非読んでみてください。何かしらヒントになるはずです。