将来的に海外でエンジニアとして経験を積みたいという方は多いのではないでしょうか。Google, Amazon, Facebook, Appleの名称を合わせてGAFAと言ったりしますが、皆さんが普段利用しているこれらのサービスはアメリカ合衆国カルフォルニア州サンフランシスコにあるシリコンバレーで開発がなされています。
世界を変える革新的なサービスはこのシリコンバレーから出ているわけですが、実際に自分のエンジニアとしての腕が上がってきたり、このような話をニュースで聞くことで、将来的にシリコンバレーなどの海外でサービス開発に携わりたいというエンジニアは多いと思います。
ただ、このように「いずれかは海外でエンジニアとして活躍したい!」と思っていても、国内外ではエンジニアが働くということにおいて取り巻く環境が異なるため、どうすれば海外でエンジニアとして働くことができるのか?ということに関して知識がない方が多いと思います。
また、海外で働くことで転職や今後のキャリアに関して、また年収などの待遇面に関して不安であるという方も多いと思います今回は海外で働くエンジニアに関して年収やキャリアの観点も交えて見ていきます。
海外で働くエンジニアの特長とキャリアマップ
まず、海外で働くエンジニアはどんな人が多くて、いったいどんな仕事をしているのかという特長と、働く上で皆さんが重要視するキャリアについて一体どのようにキャリアアップしていくのかという点についてここではお話します。
海外で働くエンジニアの特長
まず、海外で働くエンジニアの特長ですが、いつかは海外へ移住してみたいという生活面での追求を求める方や、自分のレベルを更に高めるという仕事面での追求を求める方が多いです。
前者のいつかは海外へ移住してみたいという生活面での追求を求める方は、海外が日本よりも多様性のある文化や、物価水準の低さなどの住みやすさを求める方が多いです。特に、東南アジアですと、物価水準が低くて日本よりも行動の幅が広がるというメリットがあります。
また、ヨーロッパですと、仕事よりもプライベートを優先する文化が根づいている国が多いため、そのような文化に憧れて日本から移住し、比較的ビザが通りやすいエンジニアとして働く方が多いです。
後者の自分のレベルを更に高めるという仕事面での追求を求める方は、世界中で使われているサービスを本社で開発してみたいという方や、海外の注目スタートアップで働きたいという方が多いです。
海外には日本にある以上に資金調達力があるスタートアップや、世界中に発信できるようなサービスを開発しているスタートアップが多いです。日本の市場は大きく、海外進出しなくても十分にビジネスとして成立できる場合が多いため、日本で開発されるサービスは世界に進出しないことが多いです。
このような理由から海外へ挑戦したいという方が多いです。
キャリアアップ
続いてキャリアアップです。海外でエンジニアとしての経験を積むと、その企業で昇進する・他の企業に転職する・自ら起業するといったその後のキャリアアップが存在します。
まず、その企業で昇進するというパターンですが、エンジニアとしての経験を積むと自分自身の専門領域で専門性を高めていくか、プロジェクトマネージャーとしてプロジェクトを管理していくポジションにつく場合が多いです。こうして昇進を目指していくことが1つ目のパターンです。
続いて他の企業に転職するというパターンですが、海外でエンジニアとして働いて国内外問わず企業に転職することでキャリアアップしていくというパターンです。特に国外でエンジニアとして転職を繰り返すと、国外での経験が蓄積され、国外の企業へ転職しやすくなります。これが2つ目のパターンです。
最後に自ら起業するというパターンです。一番少ないパターンではありますが、特にシリコンバレーなどの世界で最もイノベーションが起きている地域で働くことで、どのようにサービスを作っていけばいいかということが学べるはずです。そこでの経験を活かして自ら起業するということが3つ目のパターンです。
年収はザックリどのくらいもらっているのか?
海外でエンジニアとして働いた場合に、年収はどのくらい貰えるのかということを続いてお話します。
海外でエンジニアとして働くとなると、高い給与を貰うことができると聞いたことがある方は多いと思います。ですが、これは国によって異なりますし、国によって物価も異なるため、年収が高ければ単純に良いというものではありません。
シリコンバレーは家賃や外食、税金などの物価が高いため、年収1200万円エンジニアはロークラスと言われるほどです。年収2000万円あっても足りないというほど物価が高いため、その国の生活水準も考える必要があります。
日本のエンジニアの平均年収は2017年で、467万円です。アメリカは889万円、イギリスは450万円、シンガポールは563万円です。アメリカはエンジニアの地位が高く、高給であることがわかりますが、コンピューター専門の学部学科を出ていないと一流のエンジニアにはなれないという文化があるので、エンジニアになるにはハードルが高いです。
実際に日本人がエンジニアとして働くとなると、その人のスキルによっても給与は異なるため、一概にこのくらいの年収が貰えるとは言えませんが、平均年収が高い国ではそれ相応の給与を手にすることができるでしょう。
人気の職種は?
続いて海外でエンジニアとして働くにあたって人気な職種です。
海外で働こうと思っているエンジニアにはWebエンジニアが人気です。なぜなら、海外で働こうと思っている日本人は海外のスタートアップに就職する方が多く、そこで開発されるサービスがWebサービスであることが多いので、Webエンジニアが人気となっています。
また、最近ですと日系企業が東南アジアを中心とした新興国進出によって、それらの国でサービスを運営するために必要なシステム構築が必要となります。そのシステム開発の仕事が案件としてあるため、システムエンジニアも人気の職種となっています。
スキルはどの程度必要なのか?
スキルについてですが、海外でエンジニアとして働くとなると、英語スキルとエンジニアとしてのスキルの2つが重要になります。
英語スキルに関してはビジネスレベルでコミュニケーションを取る力が必要となります。国内でも公用語が英語になっているグローバル企業でエンジニアとして働くことがこのスキルを上げる一番の近道となります。
また、エンジニアとしてのスキルは様々なものがありますが、海外でも通用するようなかなり高いレベルであることが必須となります。
特に海外の一流スタートアップとなると、スタンフォード大学を中心とした一流の大学でコンピューターサイエンスについて学んできた方や、数多くのサービス開発経験がある方など、スキルが物凄く高い方ばかりであるので、日々スキルの研鑽は怠らないようにしましょう。
まとめ
海外で働くエンジニア スキルを徹底調査 というテーマで今回はお伝えしました。いかがだったでしょうか? 今回お伝えしたかったことは以下のとおりです。
- 海外でエンジニアとしての経験を積むと、その企業で昇進する・他の企業に転職する・自ら起業するといったその後のキャリアアップが存在する
- エンジニアとして貰える年収は国によって異なる
- 海外でエンジニアとして働くとなると、英語スキルとエンジニアとしてのスキルの2つが重要になる
海外でエンジニアとして挑戦していきたいという志を持っている方は是非今回の記事を参考にしてチャレンジしてみてください。