ブロックチェーンエンジニアとは?

ブロックチェーンエンジニアとは、ブロックチェーンの開発や運用業務を担当するエンジニアです。

主にブロックチェーンの技術が求められる、金融やゲーム関係のプロジェクトで重宝される職種です。

具体的な業務として仮想通貨に関連した仕事があります。

仮想通貨はブロックチェーン抜きには実現できない仕組みであり、今後も一定の需要が期待できます。

今後仮想通貨に関連するサービスの開発案件の需要が増えれば、それに応じてブロックチェーンエンジニアが求められる機会も増える可能性が高いといえるでしょう。

ブロックチェーンエンジニアに求められるスキル

ブロックチェーンエンジニアに求められる主なスキルは、ブロックチェーンに関するスキルですが、ブロックチェーンの開発にはその前提として様々なプログラム言語の習得が求められます。

ではブロックチェーンの開発には具体的にどのようなスキルやプログラム言語が求められるのか、順番に見ていきましょう。

・JavaScript

ブロックチェーンエンジニアの基本的なスキルとしてライブラリの活用があります。

ライブラリとはプログラム開発を効率化させるために欠かせない、汎用性の高いプログラムがまとめられているものです。

JavaScriptは様々なブロックチェーン関連のライブラリを見つけることができるプログラム言語です。

またブロックチェーンはWebサービスでも活用されています。

このようなことを考慮すればブラウザの実装に有用なJavaScriptはブロックチェーンエンジニアには欠かせないスキルの一つだといえます。

・C++

C++のスキルも現場によっては求められる可能性があります。

なぜならブロックチェーンを活用した代表的なサービスであるBitcoinはC++で開発されているからです。

またLiteCoinもC++で開発されているためBitcoin関連の開発に携わる場合、C++のスキルは役に立つ可能性が高いといえるでしょう。

・Golang

GolangはGoogleの開発者によって開発された汎用性が高いプログラム言語。

そして関連するコンパイラやソースコードはオープンソースとなっています。

Golangは、Go言語またはGoと称される場合もあります。

そんなGolangはイーサリアムの開発に用いられているプログラム言語でもあります。

イーサリアムとは2014年から販売されている仮想通貨ですが、プラットフォームとしてはスマートコントラクトや分散型のアプリケーションであるDappsを動かしています。

Golangはイーサリアム関連のプロジェクトで活躍する場合、欠かせません。

・ITの基礎知識

ブロックチェーンエンジニアとして活躍するためにはITの基礎知識が必要です。

ブロックチェーンエンジニアには前述のブロックチェーン関連のプログラム言語のスキルだけでなく前提として基本的なセキュリティやネットワーク、そしてWebへの理解が求められるからです。

暗号化や公開鍵認証方式、ハッシュなどセキュリティに関係する知識は業務に取り組む際に必要となるため基本として理解しておきましょう。

ブロックチェーンエンジニアが活躍できる業界/業種

活躍できる業界

ブロックチェーンエンジニアが主に活躍できる業界はIT業界と金融業界です。

IT業界ではブロックチェーンを活用したWebサービスや取引プラットフォームの開発など様々なプロジェクトがあります。

ブロックチェーンの活用に注力している企業が複数存在しているIT業界なら、実力に応じた報酬も期待できるといえるでしょう。

そして金融業界でもブロックチェーンエンジニアは活躍できます。

金融業界の企業は取引システムやWebサービスの開発をIT業界の企業に委託する場合が少なくありませんが、自社でブロックチェーンエンジニアを雇用して開発に取り組むケースもあるからです。

特に仮想通貨事業やネットバンキング事業などWebに注力している金融業界の企業なら、一定の需要を見込むことができます。

ブロックチェーンの技術を活かせる職種

ブロックチェーンの技術を活かせる職種はブロックチェーンエンジニアだけではありません。

もちろんブロックチェーンの技術が求められる職種はブロックチェーンエンジニアが圧倒的に多くなりますが、他のエンジニア職種でもブロックチェーンの技術が求められるケースがあるからです。

では次に、ブロックチェーンの技術を活かせる職種について見ていきましょう。

・フロントエンドエンジニア

ブロックチェーンの技術はフロントエンドエンジニアに求められる場合もあります。

仮想通貨に関連したWebサービスなどであればフロントエンドエンジニアであったとしても、ブロックチェーンへの理解が必要となるからです。

・インフラエンジニア

ブロックチェーンの技術はインフラエンジニアに求められる場合もあります。

ブロックチェーンはインフラ構築に活用されているケースもあるからです。

クラウドサービスの構築経験などがあれば、ブロックチェーン技術を習得することでインフラエンジニアとしての活躍の幅を広げることも期待できます。

・サーバーサイドエンジニア

ブロックチェーンの技術はサーバーサイドの開発でも活かすことができます。

仮想通貨事業やDappsの開発などのプロジェクトではサーバーサイドエンジニアにもブロックチェーン技術が求められるケースがあるからです。

ブロックチェーンエンジニアの年収は?

ブロックチェーンエンジニアの年収は、実務経験を重ねれば1000万円以上を目指すことができます。

実際にブロックチェーンエンジニアの求人をリサーチすれば国内でも1000万円以上の報酬が提示されているケースがあるからです。

IT人材全体の平均年収は600万円であることを考慮すれば、ブロックチェーンエンジニアは高年収なエンジニア職種であることが分かります。

具体的に提示されているブロックチェーンエンジニアの年収は国内の求人なら500~1500万円、400~800万円など企業によって年収に幅はあります。

もちろん全ての企業がブロックチェーンエンジニアに高い報酬を提示しているわけではありません。

しかしブロックチェーンエンジニアは平均年収から考慮してもエンジニアの職種の中では比較的高い年収を見込むことができるといえるでしょう。

またブロックチェーンエンジニアはサンフランシスコで急速に需要が高まっているエンジニア職種でもあります。

このようなことを考慮すれば今後国内でもブロックチェーンエンジニアの需要が増えることが予想できます。

ブロックチェーンエンジニアの需要が高くなっていけば、国内ではより高い年収を見込める可能性があるといえるでしょう。

参考:経済産業省「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果(平成29年)」

【まとめ】ブロックチェーンエンジニアになればIT・金融業界で活躍できる

ブロックチェーンエンジニアが主に活躍できる業界はIT、金融業界です。

エンジニアとして強みを身につけたい、もしくはFinTechの分野で活躍したいと考えるならブロックチェーン技術を習得することは賢明な判断だといえるでしょう。

またブロックチェーンはゲームやセキュリティなど他の分野でも需要が広がっていく可能性が期待できる技術です。

しかしブロックチェーンの技術は比較的新しいものであるため、着実なキャリアを歩むためにはか継続的な学習が必要になることは間違いありません。

ブロックチェーンエンジニアを目指すなら、ブロックチェーン技術への関心が何よりも重要な適正になるといえるでしょう。

これからエンジニアとしてスキルアップを目指すなら、Golangやライブラリ、仮想通貨などブロックチェーンエンジニアに関するスキルの学習から取り組んでみてはいかがでしょうか。

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