エージェントは何をしてくれるの?

転職エージェントの主なサービスは案件の紹介ですが、転職エージェントのコンサルタントはただ案件を紹介しているわけではありません。

サービスを提供している事業者によって詳細は異なりますが、転職エージェントは一般的にキャリアに関する相談や履歴書、職務経歴書の添削など様々なサービスを提供しています。

個々のサービス内容については後述しますが、転職エージェントが最も注力する業務の一つが登録時または案件紹介時に実施する面談です。

実際に多くの転職エージェントは登録者に対しての面談を実施しています。

求職者と求人案件を出す企業がマッチングするためには双方のニーズが合致している必要があるからです。

面談を実施することで転職エージェントは求職者の細かいスキルや希望条件を把握し、スキルと希望に合わせた案件を提案します。

転職エージェントが求職者の希望条件に合わない求人案件を紹介すると、マッチングしない可能性が高くなります。

仮にマッチングしたとしても、求職者の希望条件との乖離があれば短期的な退職となってしまうリスクがあります。

このようなリスクを避けるためにも、転職エージェントには求人案件の紹介前に面談を取り入れている企業が少なくありません。

また転職エージェントは、会社によっては優秀なキャリアコンサルントに対応してもらえる可能性があります。

キャリアコンサルタントとは、平成28年から国家資格となった新しい資格です。

キャリアコンサルタント試験を受験するためにはキャリアコンサルティングに関する業務に3年以上従事する必要があります。

そのためキャリアコンサルタントの資格を保有している人は、知識と経験の両方が備わっていると考えることができます。

このようにキャリアコンサルタントは信頼できる国家資格ですが、資格制度ができてまだ数年しか経っていません。

したがって全ての転職エージェントに資格を有するキャリアコンサルタントがいるわけではありません。

しかし転職エージェントを活用すればキャリア形成に関して専門的な知識を有する担当からアドバイスを受けることができます。

仮にキャリアコンサルタントではなかったとしても、一般的に転職エージェントには複数の求職者のマッチングを経験してきた、優秀な担当者が在籍しています。

転職相談は今後の生活を左右することでもあるため、誰にでも相談できる内容ではありません。

実際に転職に関するアドバイスは親しい知人や友人ではなく、リアルな転職市場を理解している人に相談したいと考える人は多いのではないでしょうか。

特にエンジニアのキャリアはIT業界やプログラミングスキルの需要など、専門的な情報を把握している人でなければ適格なアドバイスを実施することはできません。

エンジニアに特化した転職エージェントを活用すれば、キャリアについて安心して相談することができるといえるでしょう。

参考:厚生労働省「キャリアコンサルティング・キャリアコンサルタント」

客観的にキャリアをみてもらえる

エンジニアとしてのキャリアを考える際は、これまでの経験だけでなく培ってきたスキルや今後の目標、そして自分自身の市場価値も含めて考えることが大切です。

経験やスキルの棚卸は自分で取り組むことができるかもしれません。

しかし客観的な自分自身の市場価値は転職の現場で働いているキャリアコンサルタントでなければ分かりません。

エンジニアとしてキャリアの方向性を相談したい場合、転職エージェントは活用するメリットがあるといえるでしょう。

履歴書や職務経歴書にアドバイスしてもらえる

正社員案件にエントリーする際は応募書類の作成が欠かせませんが、転職エージェントを活用すると、応募書類の作成で添削やアドバイスを受けることができます。

エンジニアの職務経歴書は職歴が少なかったとしても携わったプロジェクトが多ければ、最適なボリュームにまとめなければいけません。

エンジニアは一般職と比較すると書き方として工夫しなければならないポイントは多くなります。

履歴書や職務経歴書作成に自信がない場合、アドバイスは積極的に活用しておきたいところです。

エージェント

ミスマッチのリスクが少ない求人、非公開求人を紹介してもらえる

転職エージェントでは前述の通りミスマッチのリスクがない求人だけでなく、非公開求人まで紹介してもらうことができます。

非公開求人とは求人を出す企業に何らかの事情があり公にはできない求人や、転職エージェントが独占している求人案件などが含まれます。

このような非公開求人は登録しなければ提案されることはありません。

そして非公開求人は一般的な求人サイトからの情報では見つけることができない秘匿性の高い情報でもあります。

より多くの求人情報から自分に合った求人を探したい場合、非公開求人を多く抱えている転職エージェントの活用をおすすめします。

面接のスケジューリングから給与交渉までしてもらえる

エンジニアとしての転職活動を自力で進めようとすると、以外と大変になるのが面接のスケジュール調整です。

特に二つ以上の求人案件に同時にエントリーしている、もしくは在職中から転職活動を始める場合、面接のスケジューリングは簡単ではありません。

転職エージェントを活用すればそういった面接のスケジューリングも、企業との間に入って調整をしてもらうことができます。

さらにエンジニアとしてキャリアップを目指して転職する場合、給与交渉も転職活動では重要です。

しかし給与交渉は自分自身で行うのは簡単なことではありません。

交渉を切り出すタイミングや提示する金額の設定でミスをすると決まりそうな採用もなくなってしまうリスクがあるからです。

給与交渉を成功させるためには、エンジニアとしての市場価値を客観的に証明しながら最適な金額を提示しなければいけません。

このような難易度が高い交渉も転職エージェントに対応してもらうことができます。

仮に交渉が上手くいかなかったとしても、間に転職エージェントの担当者が入ることで求職者自身の印象が悪くなるリスクを小さくすることができます。

転職する上での色々な相談に乗ってもらえる

エンジニアとして転職活動に取り組んでいると、選考で落ちてしまった場合など不安を感じることが少なくありません。

そういった転職活動に関する悩みが生じた時でも、転職エージェントに相談することができます。

迷いがある状態だと、面接の受け答えでミスをするリスクも高くなってしまいます。

転職エージェントを活用すれば、採用決定~入社日まではしっかりとサポートを受けることができます。

サポートを受けていれば安心して転職活動に取り組むことができるため、転職エージェントは上手く活用すれば、面接で良い結果を残せる可能性も高くなるといえるでしょう。

【まとめ】キャリアで迷った時はエンジニアに特化した転職エージェントを活用しよう

転職活動は長期化すると、どうしてもモチベーションが下がってしまいがちです。

エンジニアとしてのキャリアに自信がある場合でも、希望する条件通りの企業へ簡単に転職できるとは限らないからです。

また一人で転職活動に取り組んでいてモチベーションが下がってしまうと、その気持ちを自分だけで盛り上げるのはそれなりに時間がかかってしまいます。

そこで活用を検討したいのが転職エージェントですが、エンジニアは専門的な職種でもあるためエンジニアの紹介実績が少ない転職エージェントだと、キャリアの悩みに対して最適なアドバイスがもらえない可能性があります。

転職活動でエンジニアのキャリアに迷った際は、エンジニアに特化した転職エージェントの活用をおすすめします。

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