エンジニアにとって履歴書とは
エンジニアの転職活動にとって履歴書とは、書類選考で必要となる書類の一つです。
エンジニアの転職活動ではスキルシートや職務経歴書など他にも必要な書類はいくつかありますが、履歴書は他の書類と比べてみても同じように大切です。
履歴書は文字を記入する枠も限られているので、スキルシートや職務経歴書のように多くの経験やスキルを記入できるわけではありません。
しかし履歴書は書類選考で最初に目を通る書類でもあるため、書類選考における重要度としては決して低くはありません。
履歴書作成に役立つサイトについて
ひと昔前までは、履歴書といえば手書きで作成するのが一般的でした。
ところが昨今では郵送ではなくメールやフォームからエントリーできる機会が増えてきたため、ワードやエクセルで履歴書を作成することが一般的になってきています。
しかし初めて転職活動に取り組む場合、履歴書を作成するのはそれなりの時間と労力がかかるものです。スムーズに転職活動を進めることを考えるなら履歴書作成に時間をかけすぎるのは得策とはいえません。
そこで役に立つのが、履歴書の簡易作成サイトです。
ではここで、フリーの履歴書簡易作成サイトにはどのようなものがあるのか、順番に見ていきましょう。
履歴書猿人
履歴書猿人は、無料で利用できるだけでなく面倒な登録も不要な履歴書作成ツールです。
Webから必要な情報を入力していけば、PDF形式で履歴書を作成することができます。
ブラウザは ChromeやFirefox、Safari,Internet Explorer など様々な種類に対応しています。
パソコンからだけでなく、スマホやタブレットからも作成ができるため、外出先などでスピーディに履歴書を作成したい場合に有用なサイトです。
参考:履歴書猿人
電子履歴書
電子履歴書は無料で利用できる履歴書作成サイト。
PDF形式で出力できるのは、前述の履歴書猿人と同じですが、履歴書のフォーマットを選択できるとうい特徴があります。
選べる種類はアルバイト向けのものや、中途採用の転職活動用など様々です。
出力する項目を選ぶこともできるため、履歴書作成において項目を選びたい場合には特におすすめです。
スマートフォンからの作成もできるため、隙間時間で履歴書を完成させたい場合にも有用だといえるでしょう。
参考:電子履歴書
yagish
「yagish」は無料で利用できる履歴書作成サイト。
ブラウザから必要な情報を入力するだけで、簡単に履歴書を作成することができます。
会員登録は必要となりますが、履歴書が作成できればコンビニで印刷することも可能です。
スマートフォン対応もしているため、時間がない時や履歴書のテンプレートをローカル環境にダウンロードしてきて利用するのが億劫な場合に有用です。
Googleアカウントと連携すると、バックアップの取得なども可能となります。
参考:yagish
履歴書には何が必要で何が不要なのか
エンジニアの転職活動で用いる履歴書には、書くべき情報と書く必要がない情報があります。
ではどのような情報が必要で、どのような情報が不要なのか、その詳細を見ていきましょう。
【履歴書に必要な情報について】
履歴書に必要な情報は、氏名や連絡先、保有資格などの基本的な項目、そして勤務経験の概要が分かるような過去の入退社の情報です。
エンジニアの転職の場合、詳細はスキルシートもしくは職務経歴書にまとめることになるため、履歴書に過去に就業した企業における勤務経験の詳細まで記述する必要はありません。
【履歴書に不要な情報について】
履歴書に不要な項目は職務経歴書やスキルシートと並べて見た時に冗長となる項目です。
履歴書は過去の経験の概要を一目見て分かるように書くことがポイントになります。
しかし職務経歴書やスキルシートに記載すべき情報まで書いてしまうと、履歴書としては見にくいものになってしまいがちです。
そのため履歴書を作成する時は、詳細は職務経歴書に目を通してもらう前提で作成することが大切です。
たとえば自己PRを職務経歴書に記載するなら、履歴書に自己PRは不要です。
しかし職務経歴書に自己PR の項目を作成しないなら、自己PRは履歴書に作成すべき項目となります。
履歴書の「自由記述欄(本人希望記入欄)」に何を書けばいいのか?
履歴書を記入していくとほとんどのフォーマットには最後に「自由記述欄(本人希望記入欄)」という項目があります。
この項目は希望がなければ基本は未記入でも問題ありませんが、マナーとしては「貴社の規定に従います。」と記入するのが一般的です。
何か文言がなければ評価が下がるような項目ではありませんが、「貴社の規定に従います。」と一言記入していた方が印象としては丁寧になります。
また「自由記述欄(本人希望記入欄)」は、読んで字の通り希望があれば記入する項目でもあります。
そのためエンジニアとしての勤務予定地が複数ある場合は、「東京近郊を希望します」など求人情報に記載の情報に合わせて希望を書いておきましょう。
強く要望するエリアがなければ無理に書く必要はありません。
そして希望を記載する場合は、その理由まで書いておいた方が丁寧な印象になります。
たとえば親の介護や子供の保育園など、常識的に理解される範囲内であればそこまで印象が悪くなることはありません。
しかし希望条件がいくつもあると、企業側その要望には応えられないという理由で書類選考が落ちてしまう可能性も出てきてしまいます。
「自由記述欄(本人希望記入欄)」の項目は、本当に譲れない条件がある場合のみ希望を記入して、それ以外に場合は基本「貴社の規定に従います。」と記載することをおすすめします。
履歴書において採用担当者がほしい情報とは
エンジニアの転職のための履歴書で採用担当者が欲しい情報は、応募条件を満たしているかどうか、そして募集しているポジションに合った求職者かどうかを見極めるために役立つ過去の経験についての記載です。
履歴書は職務経歴書のように書き方で印象が変わるものではなく、あくまでも過去の経歴を分かりやすくまとめる書類です。
そのため文字のサイズや幅、開業や見やすさなどで文書作成能力の有無がチェックされることはありますが、履歴書作成については基本を押さえることができていれば高度な書き方のテクニックは必要ありません。
では具体的に採用担当者が何を見ているかというと、転職回数や在籍期間、経験職種や学歴、保有資格、写真などです。
エンジニアは技術の有無が問われますが、何でその技術を図るかといえば、過去の経験職種と保有資格、そして学歴です。
情報工学系の大学出身である、もしくはIPA(情報処理推進機構)系の国家試験やベンダー資格に合格している情報を記載できれば、最低限のITの知識を有していることがPRできます。
エンジニアとしての職務経験が複数年あれば、それもアピールにもつながります。
つまり履歴書は書き方のテクニックではなく過去の経験や実績が評価につながる書類なのです。
経験や知識は短期的に手に入るものではありません。
そのため本当に良い履歴書を作成するためには、早い段階でエンジニアとしてのキャリアをデザインしておき、年齢を経るごとに自動的に履歴書の見栄えがよくなるような資格取得や経験を積み重ねることが大切です。
もちろん求人情報に掲載されている採用する企業にとっての理想的な人物像にある程度寄せて履歴書を作成することも大切ですが、そういった書き方による工夫は職務経歴書で意識すべきポイントとなります。
【まとめ】履歴書は採用担当者の気持ちになって何度も見直そう
ここまで述べてきたようにエンジニアの転職活動の履歴書で大切なポイントはいくつかありますが、どの職種にも共通して「見やすくて分かりやすいこと」が重要です。
経歴が大切なことは先に述べた通りですが、輝かしい経歴があっても文字やフォントがバラバラでまとまりがなければ、性格的な側面で評価が下がる可能性があるからです。
人気企業の応募となると、採用担当者は短時間で大量の応募者情報を精査するため、見やすさは何よりも大切です。
そのためエンジニアの転職活動で履歴書を作成した後は、完成後も何度か読み直しましょう。
自分が採用担当者になった気持ちでチェックをすれば、気になるポイントも出てくるものです。
読み直して修正することで履歴書は丁寧な仕上がりになっていくため、履歴書を企業へ提出する前に見やすさについてはしっかりとチェックしておくことをおすすめします。