ブロックチェーンエンジニアとは?
ブロックチェーンとは仮想通貨の普及によって知られるようになった、複数のコンピュータによる暗号技術を利用した技術。
分散して複数の端末でデータを管理できるだけでなくブロック単位でデータが関連づけることができるという特徴があります。
ブロックチェーンはデータの改ざんを防ぐだけでなく、不正な取引を防止することができるため仮想通貨や仮想通貨関連のサービスの開発など金融業界で大きな注目を集めている技術でもあります。
ブロックチェーンエンジニアとは、そんなブロックチェーンの技術を用いて開発や運用に携わるエンジニアを意味しています。
FinTech関連のプロジェクトでも需要がある、注目度が高いエンジニア職種の一つです。
ブロックチェーンエンジニアの平均年収は?
経済産業省「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果(平成29年)」によるとブロックチェーンエンジニアを含むIT人材全体の平均年収は600万円。
上記はブロックチェーンエンジニア以外のIT人材も含んだ平均年収ですが、ブロックチェーンエンジニアだけで平均年収を計算した場合、平均年収は上回ると予想することができます。
なぜならブロックチェーンエンジニアの求人は他のIT人材よりも高めの報酬が提示されている場合が多いからです。
一例として弊社が運営しているフリーランス案件の求人サービス techcareer.freelanceでは以下報酬でブロックチェーンエンジニアとブロックチェーンの技術を条件とするエンジニア求人が募集されています。(2019年8月4日現在)
・月収80万円~
・月収55万円~
・月収85万円~
これらの月収から平均を導き出して年収を計算するとその金額は約880万円。
参考として厚生労働省大臣官房統計情報部の公開している「雇用形態別にみた賃金」では全職種の正社員の平均月収は32万3900円です。
これに賞与が年に2ケ月として考えて計算すると、平均年収は487万3500円となります。
フリーランスエンジニアは一般的に会社員エンジニアよりも高い報酬が提示されることが少なくありませんが、全産業の正社員の平均年収を考慮してもブロックチェーンエンジニアは高い年収が提示されているといえるでしょう。
経済産業省「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果(平成29年)」
ブロックチェーンエンジニアの年収が高い業界の特徴とは?
ブロックチェーンエンジニアの年収は前述の通り、他の職種の平均年収として高く設定されていますが、全ての業界で高い年収が提示されるわけではありません。
ではブロックチェーンエンジニアの年収が高い業界にはどのような特徴があるのでしょうか?
【特徴1】今後も成長が期待できる
ブロックチェーンエンジニアの年収が高い業界は、今後も成長が期待できるという特徴があります。
成長が期待できる産業や業界であれば世間からの注目度が高く、投資家による資金投入が予想できるからです。
ブロックチェーンエンジニアが活躍できて、成長が期待できる業界の一つに仮想通貨業界があります。
一時期ブロックチェーンの代名詞となった仮想通貨のバブルの時期は終わりましたが、それでも仮想通貨関連のシステムやサービスは開発が続けられています。
仮想通貨によって利益を獲得した個人や企業が仮想通貨への投資を行っているという背景もありますが、社会的にも一定の需要があるからです。
そして仮想通貨が広く世の中に知られるようになったのは2017年頃です。
同年に「仮想通貨法」と称される、仮想通貨に関連する法律が定められたことも考慮すれば、仮想通貨は今後も成長が期待できる産業であることが分かります。
【特徴2】政府の意向に沿った業界/産業である
政府が推奨する施策と同じ方向性の業界、産業であれば世間からの注目度が高くなるだけでなく、行政による支援を受けられる可能性が高くなります。
税金の投入などがあれば業界全体の経済の周りもよくなるため高い年収を期待することができます。
そのためブロックチェーンエンジニアとして高い報酬を狙うなら政府が推奨するITに関する施策は注目しておきたいところです。
具体的にブロックチェーンが関係すると考えられる政府の施策としては、「キャッシュレスビジョン」があります。
キャッシュレスビジョンとは平成30年4月に経済産業省が公表したキャッシュレスを推奨する施策。
キャッシュレスビジョンの中には最終的にはキャッシュレス比率100%を目指すことについても言及されているため、今後伸びる可能性が非常に高い分野であることが予想できます。
キャッシュレス決済となると問題になるのがセキュリティですが、ブロックチェーンは改ざんや不正が難しい技術でもあります。
キャッシュレスビジョンが推進されるに伴って、キャッシュレスに関連するプロジェクトにおけるブロックチェーンエンジニアの需要が高まる可能性が充分にあるといえるでしょう。
ブロックチェーンエンジニアとして平均年収を超えるには?
ブロックチェーンエンジニアとして転職を目指す場合、提示される年収は無視することができません。
特により高い年収を目指して転職活動に取り組むなら、平均年収は上回りたいと考えるのが一般的ではないでしょうか。
ではどうすればブロックチェーンエンジニアとして平均年収を超えることができるのか、ここからは具体的な対策を見ていきましょう。
・スキルアップを目指す
ブロックチェーンエンジニアとして平均年収を超えるには、スキルアップが欠かせません。
なぜなら仮にブロックチェーンエンジニアとして転職できたとしても現場で求められる技術がなければ社内での評価を獲得することができないからです。
仮にフリーランスとして働いた場合、スキルがないことは短期間で仕事を失うリスクにもつながってしまいます。
またスキルがほとんど身についていない状態で転職しても、提示される報酬はスキルに見合った程度になるのが現実です。
ブロックチェーンエンジニアとして高い年収を目指すなら、まずはスキルアップに取り組むことをおすすめします。
・アウトプットを始める
ブロックチェーンエンジニアとして高い年収を目指すなら、技術に関する情報のアウトプットを始めることも有用な取組です。
学習したことをアウトプットすれば、行動そのものが知識の定着になりスキルアップにつながるからです。
またGitHubなどで作成したコードを公開しておけば、転職活動に活用することもできます。
近年は企業の採用担当が、エンジニアのブログやSNSをチェックして採用のオファーをかけるケースも珍しくありません。
上質な情報をアウトプットすることは、転職活動にも有用な取組だといえるでしょう。
・IT/エンジニアに特化した転職エージェントに相談する
ITに特化した転職エージェントに相談することも、平均以上の年収を目指す手段の一つです。
ブロックチェーンエンジニアは公開されている求人情報にエントリーすることが転職することもできますが、その場合は年収交渉を自分で取り組まなければいけません。
しかし転職エージェントを活用すれば、年収の交渉も担当者に任せることができます。
また具体的に希望する年収がある場合、ITに特化した転職エージェントなら希望に合わせた案件を提示してもらうことができます。
スキル不足であれば、その現実をつきつけられることになりますが転職エージェントに相談することは自分自身の年収を見極める有用な手段でもあります。
弊社が提供しているtechcareerではエージェントによる転職サポートを提供しています。
転職活動に関心がある場合、まずは登録をご検討ください。
【まとめ】ブロックチェーンエンジニアとして高い年収を目指すならスキルアップを前提に考えよう
ここまで紹介してきたように、ブロックチェーンエンジニアはIT業界では比較的新しい職種であり今後も需要が期待できる職種です。
政府によるキャッシュレスビジョン推奨やセキュリティ意識への高まりが、ブロックチェーンエンジニアの価値を高めることにつながると予測することができるからです。
しかしどれだけ市場価値が高くなったとしても、現場で求められるのはブロックチェーンのスキルであることは間違いありません。
これから高い年収を目指すなら、まずはブロックチェーンエンジニアとしてのスキルアップに取り組むことをおすすめします。