今回は2012年に新卒として入社し現在は自社開発の案件を中心にリーダーとして活躍する株式会社ギャラクシィの石川さんと、2009年に中途で入社し現在副部長としてお客様先で多くのプロジェクトをマネージメントしている同社の小守さん、お二人に個別でお話を伺いました。前半は石川さん、後半は小守さんでお送りします。

プロフィール

■石川知明さん:システムエンジニア(写真右) 2012年4月に新卒として入社。現在は自社開発の案件を中心にリーダーとして活躍中。

■小守孝英さん:第二事業部 副部長(写真左) 2009年に中途入社。現在はお客様先で自分のプロジェクトをマネージメントしつつ、部内の複数のプロジェクトを統括している。

★前半★ 石川さん 入社を決めたきっかけ

就活中「SEになるんだろう」と漠然としながら会社を探していました。その時「教育制度が充実している」「OJTで一人前の社会人にしてもらえる」という理由で弊社を選びました。特に資格手当が充実しているのが魅力でした。

プログラムの基礎を3ヶ月の研修で身につけ、その年の7月にOJTでプロジェクトに参画しました。模擬というよりは実践、本番から入りました。

既に承認済みの要件定義があり、そこから設計書を起こして開発を始めました。画面設計3本も任せてもらいました。 もちろん上司のレビューがあり成果物の指摘を多くもらいましたが、最初から任せてもらえたのは嬉しかったです。

株式会社ギャラクシィ2

現在のポジションについて

見積もり、お客様のヒアリング、要件、設計、開発、リリース全て担当しています。サーバーとインフラ以外は一通り経験しています。上流工程は全てですね。

プロジェクトマネージャーは別にいます。プロジェクトマネージャーの下に案件ベースでリーダーがいて、そのリーダーの一人が私です。今のプロジェクトには6人程リーダーがいます。今年10月からチームが統合され、サブリーダー的な位置になりました。

背景(統合)に、私は長い間(7年)、同じ業務に携わっていましたので、そこで得た知識を他の人に伝えようという動きからチームが統合されたと思います。今はサブリーダーで大きな案件を担いつつ他の人に知識を伝えていくという役割です。自分のチームは8人います。もともとは3人チームでしたが、統合され8人になりました。

具体的な案件はお客様が書いてきた紙を取り込んでそれをシステムに反映する案件です。給与や労働保険をアウトソーシングしている企業の手書きの文書をAIで文字認識させます。使用している技術は画像認証ですのでディープラーニングになります。今年7月にディープラーニングを画像認識を使って体験してみる研修に参加しましたので、最新の技術案件ですが、キャッチアップしやすかったです。

やりがい

使いやすいシステムを作れたときにやりがいを感じます。お客様に「こういうものが欲しかったんだ!」といわれると嬉しいですね。

特に思い出深いのが請求書の案件でした。「過去に請求したものを合算して1枚にする」というものが今までなかったので、自分で作ってお客様に「いいね」と言われたのが一番嬉しかったです。

会社の雰囲気

私はお客様先に常駐するのではなく社内勤務です。社内は明るいですね。賑やかに開発してます。自分が入社した時よりも年齢層が下がってエネルギッシュになっていると感じます。

社内もそうですが、私自身一にも二にもコミュニケーションを大事にしています。ちょっと認識が違うだけで成果物が違う形であがってきてしまうケースがあるからです。それは結果的にお客様に迷惑をかけてしまうので、意思疎通の「疎」をなくし、みんなで同じ認識を持てるように心がけています。

今後の課題・目標

私はスペシャリストになれるほどの知識を持ち合わせてないので最終的にはマネージャーになっていくと思います。ですが今後、ディープラーニング等AIの知識は必要になってくると思います。そこで最新の知識を得ながらお客様と折衝し、納品できるスキルを身につけていきたいと思います。

またお客様の望むリリース時期等の要望があると思いますが、それ全て受け、部下に負担をかけ、ストレスを溜めていくのはよくないと思います。ですから本当に可能な(お互い納得できる)ラインを見つけるスキルを今後持たないといけないと思います。

入社してくる方に一言

明るい人に入社してもらいたいです。スペシャリストは偏見ですが、凝り固まり「しゃべらないよ」みたいなところは苦手です。やはり話せる人が欲しいです。楽しくコミュニケーションできる人をお待ちしております。

★後半★ 小守さん 前職から入社を決めたきっかけ

前職もシステムを作る会社で規模も同じぐらいの中小企業でした。大きく分ければ業務は変わっていません。最初はプログラマーからスタートしています。業種は金融系が多かったですね。クレッジット・信販会社や銀行系ですね。いわゆる硬いと思われている業種です。

そこではプログラマーを育てる土壌は十分にあったのですが、上流工程に携われるタイミングが少なく「このままいくと上流に行けない」と思い、転職を考えました。何社か受けて、弊社と出会い、比較的大手のお客様がユーザー(一次ユーザー、元請け)で、資格制度が充実している点で弊社に転職を決めました。

職場の雰囲気を見てませんでしたが、何社か面談する中で一番「話せた」会社でした。結局は「人」で決めたと思います。

株式会社ギャラクシィ3

今のポジションについて

副部長といいつつ自分のプロジェクトをマネージメントしながら、部内の複数のプロジェクトを統括しています。また石川くんと違い、お客様先で常駐しています。

弊社には事業部が二つあります。石川くんが第一事業部で私が第二事業部です。事業部ごとに仕事の内容が大幅に違うということはないですが、第一事業部が社内で自社開発していることが多く、第二事業部はお客様先が多いです。

直近での危機感

改善点はいっぱいありますね。部の問題でもあり、私の印象かもしれませんが、技術寄りの人間が第一事業部に多い感じがします。第二事業部には、お客様と同じ立場で働くような、どちらかというと開発よりもマネージメントをするプロジェクトが多いです。

それ自体は悪いことではないのですが、それが長く続くと技術のところに興味が薄れ、疎くなります。技術から離れてしまうので、技術に興味を持ち続けてしっかりキャッチアップしていかなければならないと思います。

それをみんなが必ずできているかというと、そうではないので、解決しなければならないところはあります。自分自身でいえば「ある程度はできているかな」と思っています。独学で自分なりに業務から離れて学んでいます。

自分の中ではバランス(技術とマネージメント)は崩れていません。そこはしっかり他のメンバーにも共有しなければいけないと思います。

エンジニアになるきっかけ

高校生ぐらいからPCが好きでした。私の高校時代は、パソコンを使っている人は珍しく、ガラケーの携帯を持っているぐらいでした。「E-mailって何?」という会話の時代ですね。

パソコンを持っている人は少なく、いわゆるオタクみたいな趣味だったと思います。しかし当時から好きでしたが、それを職業にしようとは思いませんでした。

大学に進学するときも理系の情報系に進まず商学部に行きました。会計や経営を学びましたが「あまり合わないのかな」という印象が多少ありました。それから色々な業界をみたときにIT業界って「良いかな」と思って飛び込んだ感じですね。

最初に覚えた言語

最初に覚えた言語はJavaScriptです。初心者にも入りやすいといわれていました。当時はHPを自分で作ることが流行っていて「飛び道具を出すにはJavaScript」という認識でした。

当時はJavaScriptは下にみられているような感じがしていましたが、今は大活躍ですよね。こんな時代が来るなんて思いもしませんでした。

そしていくつか簡易なHPを作成し「動いた! できた!」という技術者の喜びをダイレクトに感じ取ることを経験しました。スタートはやはりそこなんですよね。また今このポジションですけれども「昔こんなに大変だったのが今は簡単にできる」という発見をみつけるのは楽しいですね。そういうところでバランスを取っているのかと思います。

お客様との向き合い方

どんな大手の企業でも「コスト削減! コスト!」なんです。大企業になればなるほど株主を大事にして配当を確実に出さなければなりません。「売り上げはこれだけ出して、コストもこれだけ減らして」と厳しい制約があります。

当然我々のようなパートナーに対しても「もう少し人を減らせないか?」「単価を下げられないか?」という要望もあります。それとは別に「情報システム部門の人の人数も、随分前に比べたら減ったな」というような状況があって、これは各社あると思いますが、そういう中でお客様側も、同じような気持ちで努力を続けていると感じます。

そんな大変なところをカバーできるのも「システム」です。もちろんできないことはありますが、しっかり話を聞いて提案するのが大事だと思います。

仕事で一番大事にしていること

陳腐ですが「人ありき」なんです。どんなに立派な大手企業にいても「おやっ!」という人も当然いて、弊社より小さい企業でも「凄いな、この人」って感じる人もいます。結局は人なんだと。

ですから大事にしていることって「人間性」だと思います。技術屋なのでもちろん技術もできなければなりませんが「あの人とはしっかり話せる」「調整能力は凄い」「部下からの人望が厚い」と言ってもらえるようになりたいですね。そこがないとお客様も部下も付いてきてくれないと思います。

入社してくる方に一言

誰とも距離感が近く社長含め普通に話せる環境です。色々な活躍の場があります。自分のやりたいことをアピールしてください。

エピローグ

インタビューは毎月25日に社員の交流を深めるために夕方からお菓子をつまみながらお酒を飲む茶話会のタイミングだった。お互い離れていた技術者同士がお酒を交え語り合っている光景を目の当たりにする。誰もが楽しそうな顔をしていた。撮影も終え「これから参加します」と笑顔でお二人に見送られ、会社を後にした。

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