今回お話を伺ったのは、フリーランスのエンジニアリーダーとしてご活躍中のSさん。

20代前半の若さながら、マネージャーポジションを任されているSさんに、「フリーランスになったきっかけ」、「エンジニアのキャリア設計」、「エージェントの選び方」、「フリーランスのメリット・デメリット」をお話しいただきました。

フリーランスに限らず、これからエンジニアになりたいと考えている方には必見です!

フリーランスエンジニアになったきっかけとは?

まずは、エンジニアになったきっかけを教えてください。

元々、異業種からの転職でした。

最初はSESのテスターとして潜入し、頑張ってエンジニアになりました。

そこにいた期間は1年ぐらいでテスター、エンジニアをそれぞれ半年ずつ経験しました。

それから、SIerの中の社内ベンチャーみたいな部署に現場を切り替えまして、そのタイミングでフリーランスになってます。そこでの在籍は1年半ぐらいです。

元々はアプリケーションエンジニアとして入りましたが、後にエンジニアリーダーとなりました。

エンジニアリーダーとしてシステム全体を見る必要があったので、専門職であるインフラエンジニアやフロントエンドエンジニアの方に教えてもらいながら、自分でも勉強をしていました。

フルスタックにマネジメントをしながら、コーディングもやっていましたね。

出世スピードがすごすぎです。。。

現在は、事業会社に2年ほど入っています。

最初はアプリケーションエンジニアとして入ったのですが、徐々にやることを広げていって、複数の専門職チームを立ち上げました。

今年の7月からはリーダーになり、15名、(開発チーム:10名)のマネジメントや意思決定諸々をしています。

実務経験は全体で4年でフリーランスで3年ですね。

これからフリーランスなりたいと考えている人にはロールモデルとなる輝かしいキャリアですね!

技術力もさることながら、Sさんのお人柄が大きいのかなと感じています。

ありがとうございます!

フリーランスのデメリット

フリーランスになって苦労したことベスト3を教えてください。

キャリアを自分でつくらないといけない

キャリア設計には苦労しましたね。

今でこそ、アプリケーションエンジニアからエンジニアリーダーというポジションをもらっています。
ですが、そこにたどり着くまでのキャリアプランを考えていなかったら、今のポジションはなかったなと思います。

また、今参画している案件のエンジニアリーダーで業務委託は私のみです。

正社員の方はレールを通ってきているので、業務委託である自分と比較をそのままされてしまうと当然なんですが、ハンデがありますよね。

そこで結果を見える化したり、手をあげて発言していくのは大変なのかなと思います。
技術を磨いているだけではいけないです。契約の話もでてきますし。

その辺りはテクフリのエージェントさんに相談をさせてもらっています。

契約内容の変更や単価アップ

2つ目は単価交渉ですね。これは難しいというかコツがあると思います。

条件交渉は言い辛いことですが、伝えないと単価はあがらない。
また、交渉力がないとダメなので営業的な能力も身に付けないといけないです。

フリーランスなので契約期間や単価など営業的なスキルは自身で持っていたほうがよいですよね。

そこは是非、弊社を遺憾無くおつかいください!

会計

3つ目は税や帳簿などの会計知識ですね。
私は、税理士に頼まず自分でやっています。

内容は地味できつい笑

法人化するにしても、損益分岐点を考えるのは専門的な知識が必要で難しいです。

私も最初一人で会社をスタートしたのですが、仕分けをするのは面倒ですよね笑
税理士さんの費用を仕事で稼ぐの早いと思い、起業して3ヶ月後に税理士さんを入れました。

なので、Sさんも税理士代を副業などで稼いでしまうとストレスが減るのかもしれません。

フリーランスのメリット

続いてフリーランスになって良かったことをベスト3を教えてください。

単価アップができる

1つは単価です。

同年代、同業種と比較してもやはり収入は違いますね。
それはメリットだなと感じています。

フリーランスは肩の荷が軽い

2つめに正社員、派遣よりも業務委託のほうが肩が軽いみたいなのはあります。

エンジニアリングに関わらない部分の手間が少ないですね。

正社員のマネジメント層だとやらなくてはいけない、労務管理、社内行事、事務処理などをしなくてもよいので。

先ほどの会計の話にもつながってきますね笑

そうですね笑

また、転職のしやすさじゃないですけど、個人として頂くオファーが多いです。

ダイレクトメールで仕事のオファーをいただけるので仕事が見つかりやすく肩の軽さにつながるのかなとは思いますね。

フリーランスは飽きない

人との出会いは多いですよ。

外に出る機会が多く、間接的だけどいろんな企業のことを調べることになるので刺激があって飽きないですね。

どれぐらいフリーランスを続けていく予定でしょうか?

フリーランスは何歳ぐらいまで続けていく予定でしょうか?

年齢は考えていないですね。

ただ、起業を考えているので、良いビジネスアイデアが浮かんだタイミングでフリーランスを辞めることになると思います。

起業は絶対したほうがよいですよ!

また、ファイナンス観点からだと、一度スタートアップに入って上場を経験したり、CTOとして入るのはよいかと思います。

出資とかもされやすくなるので。

まさに、おっしゃるとおりです。

私自身もスタートアップや起業には興味があります。

自分でビジネスプランがなくてもオファーを頂けるようでしたら、そこでフリーランスを辞めることもあるかもしれません。

非常によいキャリアプランだと思います。

注目している技術

Sさんが、注目している技術・分野はありますか?

Flutter

Flutterの市場はこれから伸びていくと思います。

スタートアップに興味があって趣味でよく見ているのですが、面白そうな印象がありますね。

負荷分散

大規模なサービスが増えているので、負荷分散に対する需要は増えてます。

そこから派生するとSaas選びも重要になってきますね。

AWSだけでなく、他の尖っているSaasも技術選定の1つに含める必要があると思っています。

セキュリティ

最後に、セキュリティ意識は世の中的にも高まっているなと思います。

具体的なところまでおとすと、パスワード管理、Saas管理、企業のコンプライアンス、ガバナンスも技術で解決できるようになれば良いなと思っていますね。

興味範囲が非常に広域ですね!

エージェント会社の良い点、悪い点

テクフリに限らず我々エージェント会社の良い点、悪い点を忌憚なく教えてください

エージェント会社の良い点

人脈がなくても仕事が見つかる点です。
どういう企業があるのかを知らない状態で、とりあえず有名な企業にエントリーをすると痛い目を見ます。

有名な企業は、何もしなくてもエンジニアが集まってくるので、単価が低かったり、ポジションがつきにくいなどがあります。

また、自分の知ってる範囲で案件を選択をするのはリスキーです。
エージェントを利用すると視野が広がりますし、条件もある程度良いですね。

そこはメリットだなと思ってます。

エージェント会社の悪い点

会社によってはエージェント側の都合を押し付けてくるところがありました。

営業目標を達成するために、無理やり企業に入れられそうになるとか。

あとは、雑な扱いを受けることもあります。
契約書が送られてこないだとか、頼んだ内容が先方に伝えられていないとか。

悪いエージェントもいるということは、これからフリーランスになる人には知っていてもらいたいですね。

アイデンティティー(テクフリ)の良い点

弊社を選んで下さった理由には何があったのでしょうか?

アイデンティティー(テクフリ)のエージェントさんは、まだ取引が始まる前から相談に乗ってくれていました。

業務が終わってからだったので、20:00とかで遅かったんですよ。

でも1時間ぐらい相談にのってくれて、それが決め手になりましたね。

ありがとうございます。
エージェントは「担当」で決まりますよね

はい。
大手で「経歴が〜年以下のひとはウチは扱っていません。」と冷たい扱いをされたことがあります。

そのようなエージェントさんには、スキル・経験をつけてから再度相談をしようとは思わないですね。

アイデンティティー(テクフリ)に改善してほしい点

逆に我々、アイデンティティー(テクフリ)に改善してほしい点は何がありますでしょうか?

マージン率の公開

できればなんですけど、やっぱりマージン率は気になりますね。

マージン率の公開を売りにしている企業もいて、そういうところは良いなと感じますね。

ありがとうございます。

弊社のAESという案件はマージン一律10%で公開しているのですが、まだ一部企業のみなので、範囲を広げていきます。

福利厚生

あとは福利厚生についてですね。

御社には良い情報を教えてもらっているのですが、正直に言うと刺さるものがないなあというのが現状ですね。

ありがとうございます。

このあと、新規で考えている福利厚生サービスをご紹介するので、もし刺さったら「刺さった」と言っていただければと思います笑

わかりました笑

これからフリーランスになる方へアドバイスをお願いします。

最後に、これからフリーランスになる方へアドバイスをお願いします。

エージェント、パートナー選びは慎重にした方がよいと思います。

自分自身が人脈があったり、調査をちゃんとしているのであれば、自身で応募した方がよいです。

そうでないのであれば、エージェントを使った方がよいと思います。

また、キャリアプランは誰かが用意してくれるものではないので、丁寧に考えた方が良いなと思います。

あと、会計・営業の勉強もした方がよいです。
エンジニアリングだけに集中できるわけではないことは、知っておいた方がよいですね。

インタビューにご協力いただきありがとうございました。

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