エージェントは求職者と企業の橋渡し役

いま、転職希望者の間で、転職エージェントの利用が急速に広まってきています。

エージェントとは、厚生労働大臣から「有料職業紹介事業所」として認可を受けた会社です。求職者と企業の求人の斡旋を目的とし、「人材紹介会社」と呼ばれる事もあります。転職サイトでサービスが提供されていることが多いです。

基本的に登録料や利用料などは必要なく、求職者が登録をするだけで転職エージェントを利用できます。エージェントは求人情報の提供、書類選考や面接試験の支援、退職や入社のフォローなど、転職活動を総合的にサポートしてくれます。

転職エージェントは非公開の求人も保有しています。転職を考えたらまず3つくらいのエージェントに登録し、相談してみることをおすすめします。

エージェント利用の流れとのサービス内容

エージェントは転職活動全体をサポートしてくれます。エージェントのサービス内容を、利用の流れに沿って説明します。

登録

Webサイト上で、基本プロフィール、学歴、職歴などの事項を登録します。

これまでのキャリアの中で担当してきたプロジェクトの種類や仕事内容などをできるだけ具体的に書いておくと、エージェントが求職者のスキルをイメージでき、仕事を紹介してもらいやすくなります。

登録から数日以内に、担当になるキャリアアドバイザーから電話やメールで連絡があり、面談の日程を調整します。

面談と企業紹介

面談は約1時間かけて行われます。直接面談が基本ですが、ビデオチャットなどで行われることもあります。

求職者の転職への希望条件や価値観のヒアリングだけでなく、これまでのキャリアで得た経験やスキルの棚卸も行います。これらは新卒の就活のとき以来やっていない人が多いでしょうし、新卒時点とは状況も変わっています。活動の原点で、「やりたいこと」と「できること」を明確にしておくことは大切です。

また、「そもそも転職すべきかどうか」といった相談にものってくれるなど、転職活動への質問や不安にも対応してくれます。

面談結果をふまえて、適していると判断された求人案件をエージェントから紹介してもらえます。面談の段階ですぐに紹介してもらえることもあります。

応募・面接

紹介された求人に対して応募することが決まったら、「履歴書」と「職務経歴書」の準備を手伝ってくれます。

キャリアアドバイザーが応募書類の書き方の指導や添削を行い、応募先企業に対してアピールできる魅力的な書類に仕上げてくれます。

また、応募先企業への推薦状をエージェントが作成・同封してくれることもあります。

面接のサポートでは、過去の面談情報の提供、模擬面接などにより、想定される質問への模範的な回答方法、態度や話し方などについてアドバイスしてくれます。

書類の提出や面接日程の調整などは代行してもらえます。

内定・入社

晴れて書類選考と面接を通過し、内定が決まった後もサポートが続きます。

給与など、求職者からは言い出しにくい条件交渉を代行してくれます。転職で収入アップを期待する方にとっては貴重なサービスです。

入社日・勤務開始日の調整もしてくれます。

また、在職している会社での引継ぎや円満退職などのアフターフォローについても味方になってくれます。さらに、入社後も半年程度の間隔でフォローの連絡をしてくれるところもあるようです。

個人で転職活動を行う場合は、上記をすべて一人でこなさなければなりません。転職にはできる限りエージェントを活用するのが得策です。

エージェントは求人企業から成功報酬を受け取る

転職活動におけるほぼ全局面において、求職者をサポートし、代行してくれるエージェントのサービス。

こんな至れり尽くせりのサービスを、どうして基本無料で受けられるのでしょうか。

それは、エージェントは求人企業から紹介料という名の成功報酬を受け取っているからです。一般に、入社が決まった人の年収の3割程度が成功報酬と言われています。

では、とにかくたくさん成約させて紹介料を受け取ればいいではないかというと、一概にそうとも言えません。

それは、もしも転職して入社した人が早期に退職してしまうと、報酬のうち何割かを返戻金として返還しなければならなくなるからです。

また、そのような人を自分の会社に薦めたということで、そのエージェントに対しての評価が下がることになります。

このように、エージェントサービスの信頼性は、エージェントの職業的倫理観だけでなく、ビジネスモデルの面からも担保されています

カウンセリングの対応をしている女性のエージェント

エージェントサービス利用と転職サイト利用の違い3つ

エージェントサービスを利用したときと転職サイトを利用したときで、どのような違いがあるでしょうか。

以下に違いを3点挙げました。

はじめの一歩の気安さの違い

転職サイトは、まだ転職の意思が固まっていなかったり、どんな転職がしたいのかはっきりしていなくても、気軽にさまざまな求人情報を検索し、比較してみることができます。求職の方向性を見定めたい場合に向いています。

エージェント利用でも「そもそも転職するかどうか決まっていない」という相談にも応じてくれますが、専任のキャリアアドバイザーが担当につくので、ある程度は転職の意思が固まってからでないと利用しにくいかもしれません。

しかし、エージェントに申込めば、悩むだけで時間を浪費してしまうリスクを避け、転職に向けた大きな一歩を踏み出すことができます。

サポートの有無の違い

転職サイト利用の場合では、転職活動を自分のリズムで自由に進めたいときには向いているでしょう。ただし、自分ひとりでさまざまな作業や手続きを全てこなさなければなりませんし、独りよがりな活動になってしまう危険性もあります。

いっぽう、エージェントを利用すれば、転職活動中は終始手厚いサポートを受けることができます。求職者の負担が大幅に少なくなるため、在職中でもスムーズに転職活動を行うことができます。

求人数とマッチング精度の違い

転職サイトには、膨大な数の公開求人が掲載されています。転職の方向性を検討したり業界研究したりするのに便利です。

しかし、あまりにも情報量が多すぎて、自分に必要な情報を探すのが大変なこともあります。

転職エージェントは、公開求人のほか、非公開求人情報も保有しています。

そして、公開と非公開を合わせた求人情報の中から、その求職者に当てはまるものを、業界に精通したエージェントが選び出してくれます。

求職者が転職エージェントを使うメリット5つ

求職者が転職エージェントを利用するメリットはいくつもありますが、以下に代表的なメリットを5つ挙げていきます。

客観的に自己分析してもらえる

多数の求職者との面談の経験があるエージェントが、自分自身では気付いていなかった自分の価値を見つけ出してくれるかもしれません。

求職者に合った企業を探してくれる

転職エージェントは、最初に求職者と面談をします。その結果を元に、キャリアや適性について客観的にアドバイスし、その人に適した企業を紹介してくれます。非公開求人を含む幅広い案件の中から紹介してくれるので、転職後のミスマッチが少なくなります。

書類審査と面接試験の通過率を上げてくれる

転職エージェントは、書類審査と面接試験について、一般的な対策は勿論、個別の企業についての対策も熟知しています。その企業が求める人材であることをアピールできる書類作成の支援をしてくれたり、模擬面接を行ったりしてくれます。

また、推薦状を作成してくれる転職エージェントもありますし、相手先企業の経営層や人事部長レベルとのコネクションがある場合もあります。

面接のスケジューリングや給料交渉などを代行してくれる

相手企業との面接日程のやり取りなどはかなりの緊張を伴うものですが、これを代行してくれます。また、内定後に、給料交渉をするのは気が引けるものですが、これも代行してくれます。

精神面でも相談にのってくれる

「転職すべきかどうか」「明日の面接が不安だ」「円満退職するためにどうしたらよいか」など、転職に関係する悩みのあれこれについて相談することができます。

どんな人がエージェント利用に向いているか

転職は求職者の一生を左右する重大事です。転職エージェントでは求職者に対して様々なサポートを行っており、特に以下のような人に向いています。

会社に在職中で、転職活動の時間がとりにくい人

一般に職歴の空白期間があるとよくないとされる風潮もあり、会社に在籍しながら転職活動をする人が多いです。しかし、日々の仕事の忙しさのために転職活動が滞ってしまうことがあります。

エージェントを利用すれば、求人情報の検索から面接日程の調整までのさまざまなことを、求職者に代わって行ってくれます。

なるべく短期で転職活動を終わらせたい人

エージェントを利用した転職の場合、おおむね1~2ヶ月程度で転職先が決まる場合が多いです。転職サイトを見ながら自分で活動する場合と比べて効率的に進められるため、はるかに短期決戦となります。

スキルやキャリアの棚卸しができていない人

新卒とは異なり、転職では即戦力を求めているケースが多いです。今までのキャリアやそれを通じて得られたスキルをきちんと伝えられないと、転職の成功は難しいでしょう。エージェントとの面談を通じ、これらの自己分析を的確に行うことができます。

調整や交渉に不慣れな人

転職活動中は、相手先企業に対し、どこまで自分の都合や希望を伝えてよいかと悩むことがあります。メールや電話の連絡ひとつにも気を遣いますし、緊張するものです。

エージェントは、面接のスケジュール調整や内定承諾の連絡、給与の条件交渉なども、全て代行してくれます。

最終決断は自分でできる人

エージェントは丁寧なサポートをしてくれますが、最後の決定をするのは求職者自身です。エージェントの言いなりになったりエージェント任せにしたりせず、主体性を持って自分で責任をとる覚悟は求められます。

おすすめは転職求人サイト「techcareer」

以上、エージェントサービスの特徴やメリットなどについて説明してきました。

実際に転職エージェントサービスをネットで検索してみると、大手人材企業のものなど多数見つかります。さらに、総合型エージェントや、ある分野に特化した特化型エージェントもあり、どのサービスを利用したらよいか迷われてしまうかもしれません。

ここでおすすめしたいのが、エンジニアやクリエイターのためのIT/Web業界に特化した転職求人サイト「techcareer」です。

まずは気軽に転職サイトとして利用できます。いろんな切り口で求人を検索することができます。「職種」では、webエンジニア、データサイエンティスト、インフラエンジニア、セールスエンジニアなど、「業種」では、SIer、業務コンサル、ゲーム、金融など、細かい条件で選ぶことができます。「エリア」や「収入」からも選ぶことができます。

エージェントサービスも充実し、IT分野を専門とするエージェントが多数在籍しています。また、女性の求職者が相談しやすい女性エージェントもおり、面接対策も充実しています。

techcareerのエージェントサービスを上手に活用すれば、転職の成功が見えてくるでしょう。

今すぐシェアしよう!
今すぐシェアしよう!