フリーランス向けの案件紹介サービス「テクフリ(運営会社:アイデンティティー)」は、PM・PMO・ITコンサルタント・プロダクトマネージャー(PdM)といった上流ポジションの案件を、エンジニア出身の上流からコンサル系の上流まで幅広く扱っています。

このレポートは、テクフリで募集中の上流案件と、テクフリに登録している上流人材1,185名のデータをまとめたものです。上流案件の単価水準、ポジションや業務テーマごとの違い、働き方、人材の需要と供給を、テクフリの営業担当の声とあわせて紹介します。

目次

テクフリ上流案件データ:主要な数値(2026年9月時点)

  • テクフリで募集中の上流案件の月額単価(税込)は、平均107万円・中央値105万円
  • テクフリで募集中の上流案件のうち、55%が月100万円以上、11%が月150万円以上
  • テクフリで募集中の上流案件の約4分の3(74.3%)は、年換算で年収1,000万円以上の水準
  • ポジション別の中央値は、ITコンサルタント110万円、PM110万円、PMO99万円、PdM94万円
  • 業務テーマ別では、AI・生成AI関連の上流案件が中央値121万円で最高
  • テクフリで募集中の上流案件のうちリモートで働ける案件は73.6%。フルリモート案件の単価の中央値も105万円で、全体と同じ水準
  • テクフリに登録している上流人材の年齢は、30代・40代・50代がそれぞれ約3割

集計対象

  • 案件:テクフリで募集中の上流案件(PM・PMO・ITコンサルタント・PdM・AIコンサルタント)
  • 人材:テクフリに登録している上流人材1,185名
  • 基準日:2026年9月24日

1. このレポートで扱う「上流」とは?

上流工程とは、システム開発やIT活用 における「要件定義・設計」段階のことで、今回はPM・PMO・ITコンサルタント・PdMの案件が対象。

ポジション 主な役割
PM(プロジェクトマネージャー) プロジェクトの計画と実行の責任者品質・コスト・納期を管理
PMO(プロジェクトマネジメントオフィス) PMを支え、進捗・課題・ベンダーの管理や標準化
ITコンサルタント IT戦略、業務改革、システム導入の構想から実行までを支援
PdM(プロダクトマネージャー) 自社プロダクトの戦略・企画・優先順位づけ

テクフリで募集中の上流案件には、ほかにもテックリード、アーキテクト、PL(プロジェクトリーダー)、テクニカルデリバリーマネージャーといった職種が並んでおり、エンジニア出身の上流ポジションからコンサル系の上流ポジションまで広くカバーしています。

2. フリーランスの上流案件の単価相場はいくら?

テクフリで募集中の上流案件の月額単価(税込)は、平均107万円・中央値105万円(2026年9月時点)

テクフリで募集中の上流案件の月額単価(税込)の分布。60万円未満2.1%、60〜80万円19.3%、80〜100万円23.6%、100〜120万円23.6%、120〜150万円20.0%、150万円以上11.4%。平均107万円、中央値105万円、月100万円以上の案件は55%(2026年9月時点)
単価帯 募集中の上流案件に占める割合
60万円未満 2.1%
60〜80万円 19.3%
80〜100万円 23.6%
100〜120万円 23.6%
120〜150万円 20.0%
150万円以上 11.4%
テクフリで募集中の上流案件の単価を年換算すると、74.3%が年1,000万円以上、24.3%が年1,500万円以上の水準(2026年9月時点)
年換算(月額×12) 募集中の上流案件に占める割合
年1,000万円以上の水準 74.3%
年1,500万円以上の水準 24.3%

データ

  • テクフリで募集中の上流案件のうち、月100万円以上の案件は55%、月150万円以上の案件は11%
  • 最も割合が大きい単価帯は、80〜100万円と100〜120万円(いずれも23.6%)
  • 募集中の上流案件の最高単価は、月198万円

考察

上流案件の単価は80万円台から120万円台に厚く分布しており、ボリュームの中心はすでに「月100万円前後」にあります。上流のポジションに移ること自体が、単価を一段引き上げる選択肢になると言えます。

もう一つ注目したいのは、150万円以上の案件が1割を占めている点です。上流案件は「管理業務ができれば一定の単価に落ち着く」という世界ではありません。担う範囲や専門性によって、上限が大きく伸びる余地があります。

なお、テクフリが毎月公開しているIT人材市況動向レポートでも、上流職種の高単価化が続いていると分析されています。

上流ポジションでは、要件が固まる前のフェーズからも関わることが多く、クライアントは任せられる人を採用する傾向があります。同じPMという肩書きでも、意思決定にどこまで関わるかによって、提示される単価は大きく変わってきます。

3. 月100万円・150万円を超える上流案件はどんな案件?

テクフリで募集中の上流案件のうち、月150万円以上の案件のポジションは、ITコンサルタントが半数(2026年9月時点)

テクフリで募集中の上流案件の単価帯ごとのポジション構成。100万円未満はPM35%・ITコンサル22%・PMO27%・PdM16%、100〜150万円はPM46%・ITコンサル21%・PMO23%・PdM10%、150万円以上はPM31%・ITコンサル50%・PMO13%・PdM6%(2026年9月時点)
単価帯 募集中の上流案件に占める割合 PM ITコンサル PMO PdM
100万円未満 45% 35% 22% 27% 16%
100〜150万円 44% 46% 21% 23% 10%
150万円以上 11% 31% 50% 13% 6%

データ

  • 100〜150万円の帯では、PMが最も多く、半数近く(46%)
  • 150万円以上の帯では、ITコンサルタントが半数(50%)

150万円以上の案件例

  • 製造業の海外拠点へのSAP導入(モジュールコンサル、PM・PMO)
  • 製造業の全社変革プログラムを支援するITコンサルティング
  • 複数のプロダクトを統括するプロダクト戦略の推進(PdM)
  • 生成AIの活用を軸にした業務改革・組織改革の推進
  • 大規模基盤の導入プロジェクトのPM

100〜150万円の案件例

  • AIプロダクト開発の、要件定義から導入定着までの推進(PM)
  • 証券系システム開発の開発PM
  • 基幹刷新プロジェクトのPM(Salesforce)
  • 小売・流通業のインフラ案件を発注者側で支えるPMO
  • データ分析・AI利活用プロジェクトのマネジメント

100万円未満の案件例

  • 自社開発Webアプリケーションの開発PM
  • 社内システム更改での業務調整・管理(PMO)
  • ゲーム開発プロジェクトのPM
  • 公共系の大規模プロジェクトのPMO
  • toC向けサービスのグロースを担うPdM

考察

単価帯が上がるにつれて、ITコンサルタントの割合がはっきりと大きくなっています。高単価の案件に共通しているのは、「決まったことを進める」のではなく、「何をやるかを決める」段階から関わることです。全社変革、海外展開、複数プロダクトの統括といったテーマでは、正解が見えない中で方向性をまとめ上げる力が問われます。

一方、100〜150万円の単価帯ではPMが半数近くを占めています。この単価帯は、上流人材にとって現実的に狙いやすいラインと言えるでしょう。AIプロダクトや金融系システムのように、技術的な難しさや業界知識が求められる領域では、PMでも十分にこの水準に届いています。

150万円を超える案件は、スキルの一覧よりも『この領域を最後までやり切った経験があるか』で決まることがほとんどです。職務経歴書では、担当した工程を並べるよりも、どんな状況で何を決め、どういう結果になったかを具体的に書いている方が、面談につながりやすい印象です。

4. ポジション別(PM・PMO・ITコンサル・PdM)の単価と案件例は?

テクフリで募集中の上流案件の月額単価の中央値は、ITコンサルタントとPMが110万円、PMOが99万円、PdMが94万円(2026年9月時点)

テクフリで募集中の上流案件のポジション別月額単価。PMは平均109万円・中央値110万円、ITコンサルタントは平均115万円・中央値110万円、PMOは平均97万円・中央値99万円、PdMは平均103万円・中央値94万円(2026年9月時点)
ポジション 募集中の上流案件に占める割合 平均 中央値 月100万円以上の割合
PM 39% 109万円 110万円 60%
ITコンサルタント 25% 115万円 110万円 60%
PMO 24% 97万円 99万円 49%
PdM 12% 103万円 94万円 41%

4-1. フリーランスPMの単価と案件例

データ

  • テクフリで募集中のPM案件の月額単価は、中央値110万円
  • PMは、募集中の上流案件の約4割を占める、最も多いポジション

案件例

  • AIプロダクト開発の、要件定義から導入定着までの推進
  • 証券系システム開発の開発PM
  • 基幹刷新プロジェクトのPM(Salesforce)
  • ITサービス管理(ITSM)の標準を適用・推進する実行管理PM
  • データセンターのネットワーク構築PM

考察

PM案件は、業界と技術の両面で幅が広いのが特徴です。AWS、GCP、TypeScript、Pythonなどの具体的な技術が求められるものも多く、エンジニア出身のPMが技術理解を強みにしやすい環境だと言えます。技術がわかるPMであることは、単価交渉においても説得力のある材料になります。

クライアントからは『技術がわかるPM』のご相談をよくいただきます。エンジニアと同じ目線で会話ができるPMは、立ち上がりが早いと評価されやすく、一度参画した後も継続や単価アップにもつながりやすいです。

関連記事:フリーランスPMの単価相場・案件例・将来性

4-2. フリーランスITコンサルタントの単価と案件例

データ

  • テクフリで募集中のITコンサルタント案件の月額単価は、中央値110万円
  • 月150万円以上の案件が約23%を占め、4つのポジションの中で最も高い割合

案件例

  • 生成AIの活用を軸にした業務改革・組織改革の推進
  • クラウドコスト最適化(FinOps)導入に向けたグランドデザインの策定
  • データマネジメント基盤のコンサルティング(Databricks/Snowflake)
  • 金融機関のAPI基盤構築における要件定義
  • 大規模な基幹システム群をクラウドへ移行するアーキテクト

考察

ITコンサルタントの案件は、戦略や構想を描く仕事と、特定の技術領域の専門家としての仕事の2つに大きく分かれます。いずれも「クライアント側がまだ答えを持っていない」ことが前提になっているため、単価の上限が高くなりやすいポジションです。

ITコンサルの案件は、ファーム出身の方だけのものではありません。特定の製品や技術領域を深く知っているエンジニア出身の方が、その領域の専門家としてコンサルの立場で参画するケースも増えています。

4-3. フリーランスPMOの単価と案件例

データ

  • テクフリで募集中のPMO案件の月額単価は、中央値99万円
  • PMO案件のほぼ半数(49%)が月100万円以上

案件例

  • Webサービス刷新プロジェクトのPMO
  • 小売・流通業のインフラ案件を発注者側で支えるPMO
  • 金融系の認証基盤統合プロジェクトの推進支援
  • SaaS型の人事給与システム導入のPMO
  • 次世代OA基盤(Microsoft 365)導入のリードPMO

考察

PMOは「PMの補佐役」と見られがちです。しかし、刷新・移行・基盤統合のように関係者が多く難度の高いプロジェクトでは、PMOがプロジェクト全体の推進役を担っています。とりわけ、クライアント側に立つPMOや、特定の製品に精通したPMOでは、PMと同じ水準の単価になっている案件も見られます。

PMOは、議事録や進捗管理が中心の案件と、ベンダーをコントロールしながらプロジェクトを前に進める案件とで、単価が大きく違います。クライアント側の立場でベンダーと向き合った経験がある方は、PMと同じ水準で提案できることも多いです。

4-4. フリーランスPdM(プロダクトマネージャー)の単価と案件例

データ

  • テクフリで募集中のPdM案件の月額単価は、中央値94万円
  • 上位の案件は、月140〜160万円台

案件例

  • 複数のプロダクトを統括するプロダクト戦略の推進
  • AIを活用したSaaSプロダクトの企画・開発
  • カスタマーサポートを効率化するAIサービスのPdM
  • ヘルスケア領域のデジタルソリューション推進
  • PLG型SaaSのプロダクトマネジメント

考察

PdMは、担う範囲によって単価の差が最も大きく開くポジションです。機能開発を前に進める役割と、プロダクト戦略そのものに責任を持つ役割とでは、求められる経験がまったく異なります。上位の案件にAIを組み込んだプロダクトが多いことからも、「AI×プロダクト」の経験は、いま最も評価されやすい組み合わせの一つと言えます。

PdMの案件は、経験のある方がまだ少ないこともあり、ご紹介するとすぐに面談が決まるケースが多いです。プロダクトの数字に責任を持った経験があれば、職種名がPMやディレクターだった方でも、PdMとしてご提案できることもあります。

5. 単価が高い業務テーマは?(AI・要件定義・SAPなど)

テクフリで募集中の上流案件を業務テーマ別に見ると、AI・生成AI関連の案件が月額単価の中央値121万円で最高(2026年9月時点)

テクフリで募集中の上流案件の業務テーマ別月額単価の中央値。1位AI・生成AI121万円、2位要件定義・構想策定113万円、3位システム刷新・移行105万円、3位SAP・ERP・基幹システム105万円、5位インフラ・クラウド99万円(2026年9月時点)
順位 業務テーマ 募集中の上流案件に占める割合 中央値
1位 AI・生成AI 14% 121万円
2位 要件定義・構想策定 10% 113万円
3位 システム刷新・移行 11% 105万円
3位 SAP・ERP・基幹システム 7% 105万円
5位 インフラ・クラウド 14% 99万円

データ

  • 業界別では、金融(銀行・証券・保険・決済など)の案件が募集中の上流案件の9%を占め、月額単価の中央値は105万円
  • 「大手」「大規模」の案件は、募集中の上流案件の約20%程度

案件名に登場する主な技術・ツール

AWS、Azure、GCP、OCI、SAP、Salesforce、Microsoft 365、Power Platform、Databricks、Snowflake、Python、TypeScript/React、.NET、MuleSoft、Google Workspace、Claude Code など

考察

AI・生成AI関連の案件が単価のトップに立ったのは、AIを「試す」段階から「業務や組織に組み込む」段階へと進む企業が急激に増えているためだと考えられます。この段階で必要になるのは、AIの技術そのものよりも、既存の業務やシステムとAIをどうつなぐかを設計し、社内を動かせる上流人材です。

要件定義・構想策定が2位に入っていることも、3章で見た「何をやるかを決める段階に近いほど単価が高い」という傾向と重なります。

一方、システム刷新・移行やインフラ・クラウドは、単価では中位にとどまるものの、案件の数が多いテーマです。上流の経験を積み始める入口として、狙いやすい領域と言えます。また、具体的な技術やツールが求められる上流案件が多いことは、特定の技術に強いことが、そのまま上流案件への入口になることを示しています。

関連記事:【2026年最新版】フリーランスAI案件の単価相場〜テクフリ保有の597件のデータで見る実態〜

AI関連の上流案件で求められているのは、モデルを作れる人よりも、AIを業務にどう組み込むかを描いて、現場を巻き込みながら進められる人です。AIの専門家でなくても、業務改革やシステム導入の経験に、生成AIを実際に使った経験が加わるだけで、ご提案できる案件の幅がかなり広がります。

6. 上流案件はリモートで働ける?

テクフリで募集中の上流案件のうち、リモートで働ける案件は73.6%(2026年9月時点)

テクフリで募集中の上流案件の勤務形態。フルリモート34.3%、一部リモート(週1〜週3出社)32.9%、一部リモート(週4〜出社)6.4%、常駐26.4%。リモートで働ける案件は73.6%(2026年9月時点)
勤務形態 募集中の上流案件に占める割合
フルリモート 34.3%
一部リモート(週1〜週3出社) 32.9%
一部リモート(週4〜出社) 6.4%
常駐 26.4%

データ

  • テクフリで募集中のフルリモートの上流案件は、月額単価の中央値が105万円で、募集中の上流案件全体と同じ水準
  • テクフリで募集中の上流案件のほぼすべて(98.6%)は、週5日

考察

「上流は客先常駐が前提」というイメージとは異なり、リモートで進められる上流案件はすでに多数存在しています。しかも、フルリモートだからといって単価が下がる傾向は見られません。

ポジション別に見ると、単価の高い案件がどの働き方に多いかは職種によって異なりました。PMやPMOでは常駐の案件に、ITコンサルタントやPdMではフルリモートの案件に、高単価のものが多く見られます。

常駐で高単価になりやすいのは、方向性が固まりきっていない段階の案件です。他部署への状況のヒアリングや社内の合意形成が欠かせないため、対面で物事を前に進められる人材が求められます。実際、要件定義・構想策定の案件は、フルリモートや一部リモートの案件よりも、常駐の案件に多く含まれていました。

一方、フルリモートは、専門性の高い人材に参画してもらうための条件として提示されている面があります。働きやすい条件を用意してでも、必要な経験やスキルを持つ人材を迎えたいというクライアント側の意図が表れていると考えられます。

どちらの働き方にも高単価の案件はあります。自分の強みが「調整・推進」にあるのか、「専門性」にあるのかによって、狙う働き方を選ぶのがおすすめです。

常駐の案件は、まだ方向性が決まっていない段階で、関係部署へのヒアリングや調整を任せたいというご相談が多く、そのぶん単価も高めに設定される傾向があります。反対にフルリモートの案件は、『この経験を持つ人にどうしても入ってほしい』という理由で、働きやすさを条件として打ち出しているケースが目立ちます。

7. 上流案件を担う人材の年齢と需給は?

テクフリに登録している上流人材の年齢は、30代・40代・50代がそれぞれ約3割(2026年9月時点)

年代 テクフリに登録している上流人材に占める割合
20代 5.2%
30代 30.8%
40代 30.5%
50代 32.0%
60代 1.5%
テクフリで募集中の上流案件と登録している上流人材のポジション構成の比較。案件はPM39.3%・ITコンサルタント25.0%・PMO23.6%・PdM12.1%、人材はPM43.9%・ITコンサルタント22.5%・PMO32.2%・PdM1.5%(2026年9月時点)
ポジション 募集中の上流案件に占める割合 登録している上流人材に占める割合
PM 39.3% 43.9%
ITコンサルタント 25.0% 22.5%
PMO 23.6% 32.2%
PdM 12.1% 1.5%
テクフリのフルリモートの上流案件は34.3%、フルリモートのみを希望する上流人材は43.7%。常駐の上流案件は26.4%、常駐も可とする上流人材は18.6%(2026年9月時点)
項目 募集中の上流案件 登録している上流人材
フルリモート 34.3%(フルリモートの案件) 43.7%(フルリモートのみを希望)
常駐 26.4%(常駐の案件) 18.6%(常駐も可)

データ

  • テクフリに登録している上流人材の年齢の中央値は44歳です。PdMの人材のみ、中央値38歳と若め
  • PdMは、募集中の上流案件の12.1%を占める一方、登録している上流人材に占める割合は1.5%
  • 登録している上流人材の43.7%が「フルリモートのみ」を希望しているのに対し、フルリモートの上流案件は34.3%

考察

上流人材の年齢は、30代・40代・50代にほぼ均等に分かれています。上流ポジションは若さよりも経験の厚みが評価される領域であり、40代・50代でも十分に需要があることがうかがえます。

需給の面で目立つのはPdMです。案件の割合が人材の割合を大きく上回っており、プロダクトづくりを担った経験を持つ人材は、企業間で取り合いになっている状態です。ITコンサルタントも、案件の割合が人材の割合を上回っています。

働き方にもずれがあります。「フルリモートのみ」を希望する人が4割を超える一方で、フルリモートの案件は3割台にとどまります。反対に、常駐を受け入れられる人は2割に満たないのに、常駐の案件は全体の4分の1を占めています。つまり、常駐や一部出社を受け入れられるだけで、選べる案件の幅が広がり、競争も緩やかになるということです。

40代・50代の方からは『年齢で断られないか』というご相談をいただくこともありますが、上流案件では年齢よりも、どんな規模のプロジェクトで何を担ってきたかが見られます。また、週1〜2日でも出社できると、ご紹介できる案件が一気に増えるので、働き方の条件は最初から幅を持たせておくのがおすすめです。

8. テクフリで上流案件を探すメリット

  • マージン率10%の案件を保有
  • 単価交渉を代行
  • 新規登録から参画まで最短2日、平均14日

テクフリで募集中のPM案件を見る

9. よくある質問

フリーランスの上流案件の単価相場は?

テクフリで募集中の上流案件では、月額の中央値が105万円です。80万〜120万円台が中心で、1割ほどが150万円以上です。ポジションや担う範囲によって上限が大きく変わります。

PMとPMOでは、どちらの単価が高い?

中央値はPMが110万円、PMOが99万円で、PMのほうが高くなっています。ただし、発注者側に立つPMOや、刷新・統合のように難度の高いプロジェクトのPMOでは、PMと同じ水準の案件もあります。

ITコンサルタントとして独立すると、どのくらいの単価が狙える?

ITコンサルタントの上流案件は中央値110万円で、6割が月100万円以上です。戦略・構想策定や特定領域の専門家として関わる案件では、月150万円を超えるものも珍しくありません。

上流案件は週3〜4日でも受けられる?

上流案件のほぼすべては週5日で募集されています。ただ、週5日で掲載されている案件の中にも、交渉次第で週3日などに調整できるものがあります。稼働日数に希望がある場合は、応募の前にエージェントに相談するのがおすすめです。

フルリモートの上流案件はある?単価は下がる?

リモートで働ける案件は7割を超え、フルリモートの案件も3割以上あります。フルリモート案件の単価中央値は105万円で、全体と変わりません。

40代・50代からでも上流案件に参画できる?

上流人材の年齢は、30代・40代・50代がほぼ同じ割合です。上流ポジションでは、年齢よりもプロジェクトを率いた経験や業界知識が重視されます。

開発経験しかなくても上流ポジションに入れる?

PL(プロジェクトリーダー)、PMOの補佐、テックリードなど、開発に近い上流の役割から入るのが現実的です。具体的な技術が求められる上流案件も多く、特定の技術に強いことがそのまま入口になります。

フリーランスの上流案件で年収1,000万円は目指せる?

月額単価を12倍した単純計算では、募集中の上流案件の約4分の3が年1,000万円以上の水準です。これは税込の金額で、経費や税金は差し引いていません。

AI関連の上流案件では何が求められる?

AIの技術そのものよりも、既存の業務やシステムにAIをどう組み込むかを設計し、推進する力が求められます。AI・生成AI関連の上流案件は単価中央値121万円で、業務テーマの中で最も高い水準です。

10. まとめ

テクフリの上流案件データからは、上流案件の単価の中心がすでに月100万円前後にあり、「何をやるかを決める」段階に近い案件ほど上限が伸びることが見えてきました。中でも、AI・生成AIや要件定義・構想策定は、特に評価の高いテーマです。

働き方ではリモートが多数派となり、フルリモートでも単価は下がらないことが見えてきました。そのうえで、PdMのように人材が不足しているポジションや、常駐や一部出社を受け入れられる人が少ない働き方には、まだ狙い目が残っています。

このレポートのデータの引用について

このレポートに掲載しているデータや図版は、出典を明記いただければ、自由に引用・転載いただけます。

出典の記載例

出典:テクフリ「上流案件(PM・PMO・ITコンサル・PdM)の単価相場と市況レポート【2026年9月版】」

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