テクフリ(運営会社:アイデンティティー)が保有するクリエイター案件1,942件をもとに、単価相場、職種別の単価、勤務形態、求められるツールと経験年数をまとめました。
ひと口にクリエイターといっても、UI/UXデザイナーやWebディレクターのようなWeb・アプリ系から、ゲームプランナーや3Dデザイナーのようなゲーム系まで、職種の幅は広く、単価や働き方も職種によって大きく変わります。この記事では、その違いを案件データで示したうえで、単価を上げるための経験の積み方を考察します。
この記事の要点
- テクフリのクリエイター案件の平均単価は月額57.6万円、中央値は55万円です。40万〜60万円台に案件の7割が集まっています。
- 職種別ではUI/UXデザイナーが案件の24.3%を占めて最も多く、平均単価も月額63.7万円と最も高い水準です。
- クリエイター案件の77.6%がリモート可(フルリモート42.7%)です。ただしゲーム系は常駐が34.1%と、Web・アプリ系の約2.3倍です。
- 求められるツールはFigmaが最多(27.8%)で、Photoshop、Illustrator、Unityが続きます。
- UI/UXデザイナーは、デザインシステムやユーザーリサーチを担う案件ほど単価が高く、つくる工程より前の「決める工程」に関わるほど単価が上がる傾向があります。
クリエイター案件の単価相場
テクフリのクリエイター案件の平均単価は月額57.6万円、中央値は55万円です。最も多い価格帯は50万円台(26.4%)で、40万〜60万円台に案件の70.6%が集まっています。

| 月額単価 | 案件数 | 割合 |
|---|---|---|
| 40万円未満 | 98件 | 5.4% |
| 40万円台 | 406件 | 22.2% |
| 50万円台 | 484件 | 26.4% |
| 60万円台 | 403件 | 22.0% |
| 70万円台 | 259件 | 14.1% |
| 80万円台 | 132件 | 7.2% |
| 90万円以上 | 49件 | 2.7% |
70万円以上の案件も全体の24.0%あり、最高は月額170万円です。同じクリエイターでも、職種や担当する業務によって単価には大きな幅があります。
職種別の案件の割合と単価
テクフリのクリエイター案件で最も多い職種はUI/UXデザイナー(24.3%)で、Webディレクター(17.6%)、Webデザイナー(10.5%)、ゲームプランナー(9.6%)が続きます。上位2職種だけで案件の約4割を占めます。

| 職種 | 案件に占める割合 | 平均単価(月額) |
|---|---|---|
| UI/UXデザイナー | 24.3% | 63.7万円 |
| Webディレクター | 17.6% | 57.7万円 |
| Webデザイナー | 10.5% | 51.5万円 |
| ゲームプランナー | 9.6% | 55.2万円 |
| Webマーケター | 7.1% | 61.0万円 |
| CGデザイナー(3Dデザイナー) | 5.2% | 59.2万円 |
| グラフィックデザイナー(2Dデザイナー) | 5.0% | 49.4万円 |
| イラストレーター | 2.9% | 47.5万円 |
| アートディレクター | 2.4% | 57.6万円 |
| ゲームディレクター | 2.2% | 61.5万円 |
| モーションデザイナー | 2.1% | 56.1万円 |
| エフェクトデザイナー | 2.1% | 55.0万円 |
このほか、編集・ライター、翻訳、シナリオライター、サウンドデザイナー、ゲームスクリプター、Webプロデューサーなどの案件もあります。
単価が高い職種ランキング
平均単価が最も高い職種はUI/UXデザイナー(月額63.7万円)で、ゲームディレクター(61.5万円)、Webマーケター(61.0万円)が続きます。案件数が最も多い職種と、単価が最も高い職種がどちらもUI/UXデザイナーです。

上位に入るのは、画面や体験を設計する職種、チームを取りまとめる職種、売上に直結する職種です。一方で、Webデザイナー(51.5万円)、グラフィックデザイナー(49.4万円)、イラストレーター(47.5万円)のように、決まった仕様をもとに制作する職種は50万円前後になっています。
ゲーム系とWeb・アプリ系の違い
テクフリのクリエイター案件の38.7%はゲーム関連です。ゲーム系の平均単価は月額55.8万円で、Web・アプリ系ほか(58.8万円)より3.0万円低くなっています。大きく違うのは働き方で、ゲーム系は常駐が34.1%、Web・アプリ系ほか(14.9%)の約2.3倍です。

| 項目 | Web・アプリ系ほか | ゲーム系 |
|---|---|---|
| 案件に占める割合 | 61.3% | 38.7% |
| 平均単価(月額) | 58.8万円 | 55.8万円 |
| 中央値(月額) | 60万円 | 55万円 |
| フルリモート | 47.6% | 34.8% |
| 常駐 | 14.9% | 34.1% |
ゲーム系の案件では、スマートフォン向けタイトルの記載がある案件が48.2%、コンシューマー向けが17.8%です。新規タイトルの開発と、運営中タイトルの追加開発の両方があります。
勤務形態とリモートワークの割合
テクフリのクリエイター案件の77.6%がリモート可で、フルリモートが42.7%で最も多くなっています。平均単価は勤務形態による差が小さく、フルリモートでも常駐と同じ水準の単価が提示されています。

| 勤務形態 | 割合 | 平均単価(月額) |
|---|---|---|
| フルリモート | 42.7% | 58.2万円 |
| 一部リモート(リモート週2日以上) | 26.5% | 57.8万円 |
| 一部リモート(リモート週1〜2日) | 8.5% | 57.8万円 |
| 常駐 | 22.4% | 56.2万円 |
職種別では、UI/UXデザイナーのフルリモート比率が59.8%と最も高く、エフェクトデザイナー(52.5%)やモーションデザイナー(51.2%)は半数以上が常駐です。どちらもゲーム開発の案件が多い職種です。
リモートで働ける案件はリモート可能な案件一覧から探せます。常駐での働き方については客先常駐とはで解説しています。
求められるツールと経験年数
ツールはFigmaが最多
テクフリのクリエイター案件で最も多く記載されているツールはFigma(27.8%)で、Photoshop(24.5%)、Illustrator(16.4%)、Unity(14.8%)が続きます。FigmaとUnityは、記載がある案件の平均単価が全体平均(57.6万円)を上回っています。

| ツール | 案件への記載率 | 記載がある案件の平均単価 |
|---|---|---|
| Figma | 27.8% | 60.6万円 |
| Photoshop | 24.5% | 52.8万円 |
| Illustrator | 16.4% | 52.7万円 |
| Unity | 14.8% | 59.2万円 |
| HTML/CSS | 12.5% | 57.2万円 |
| Excel | 8.6% | 52.6万円 |
| Maya | 7.8% | 59.1万円 |
| JavaScript | 7.3% | 58.5万円 |
| Adobe XD | 6.1% | 56.1万円 |
| Google Analytics | 5.9% | 56.9万円 |
このほか、After EffectsやUnreal Engine(いずれも4.8%)、Blender、ZBrush、Houdiniなどを求める案件もあります。
経験年数は「3年以上」が最多
必須スキルに経験年数の記載がある案件では、「3年以上」が55.5%、最も多くなっています。4年以上を求める案件は平均単価が60万円を超え、6年以上では月額68.5万円です。

| 必須スキルの経験年数 | 割合 | 平均単価(月額) |
|---|---|---|
| 1年以上 | 5.7% | 56.1万円 |
| 2年以上 | 18.8% | 53.6万円 |
| 3年以上 | 55.5% | 58.7万円 |
| 4〜5年以上 | 17.7% | 63.3万円 |
| 6年以上 | 2.2% | 68.5万円 |
担当業務別の単価
UI/UXデザイナー:リサーチやデザインシステムがある案件ほど高い
テクフリのUI/UXデザイナー案件では、マネジメント・リードがある案件の平均単価が月額70.5万円と最も高く、ユーザーリサーチ(68.3万円)、デザインシステム(67.9万円)が続きます。いずれも、その業務がない案件より5万〜8万円ほど高くなっています。反対に、HTML/CSSのコーディングを含む案件は、含まない案件より低い結果でした。

| 業務 | その業務がある案件 | その業務がない案件 |
|---|---|---|
| マネジメント・リード | 70.5万円 | 62.3万円 |
| ユーザーリサーチ・調査 | 68.3万円 | 62.4万円 |
| デザインシステム | 67.9万円 | 61.7万円 |
| 要件定義 | 67.5万円 | 63.2万円 |
| プロトタイピング | 67.0万円 | 62.3万円 |
| 情報設計・ワイヤーフレーム | 65.3万円 | 63.0万円 |
| HTML/CSSのコーディング | 61.2万円 | 64.0万円 |
Webディレクター:要件定義とマネジメントで差がつく
Webディレクター案件は9割以上に進行管理・ディレクションの記載があり、それ自体は単価の差になりません。差がつくのは要件定義とマネジメントで、要件定義がある案件は60.4万円(ない案件は56.2万円)、マネジメントがある案件は61.8万円(ない案件は56.8万円)です。
考察:クリエイターが単価を上げるための経験の積み方
「つくる」から「決める」へ。単価を分けるのは工程の位置
案件データを職種と業務の両面から見ると、単価は「何をつくるか」よりも「どの工程を担うか」で分かれています。決まった仕様を形にする仕事は、引き受けられる人が多く、単価が上がりにくい仕事です。一方で、誰のために何をつくるかを決める仕事は、事業の成果に直結するため、企業が高い単価を払いやすくなります。
UI/UXデザイナーの中でも、ユーザーリサーチやデザインシステムを担う案件ほど単価が高く、コーディングを含む案件は少し低くなりました。Webデザイナーやグラフィックデザイナーから単価を上げたい場合は、制作の腕を磨くことと並行して、仕様を決める前の工程に加わる経験を積むことが近道になります。ワイヤーフレームを自分で引く、ユーザーインタビューに同席する、といった小さな経験でも、スキルシートでは大きな差になります。
Figmaは入口。差がつくのは「プロダクトにどう関わったか」
Figmaはクリエイター案件で最も求められるツールですが、使えること自体はもはや前提条件に近づいています。ツール名を並べるよりも、「デザインシステムをつくって運用した」「プロトタイプで検証して仕様を決めた」のように、ツールを使って何を決めたかを伝える方が、単価の高い案件には届きます。
特にSaaSや業務システムなど、長く改善し続けるプロダクトでは、一度つくって終わりの制作よりも、画面の一貫性を保つ仕組みづくりが求められます。こうした経験は他のプロダクトにも持ち運べるため、フリーランスとしての武器になります。
ゲーム系は「まとめ役」と「エンジン」で単価が上がる
ゲーム系の案件は、平均するとWeb・アプリ系より少し単価が低いものの、ゲームディレクターは全職種で2位の単価です。プランナーやデザイナーとしての実績を土台に、チームやタイトルの方向性を取りまとめる役割に進むことが、ゲーム系で単価を上げる王道です。
もう一つの道が、UnityやUnreal Engineを使いこなすことです。Unityの記載がある案件は全体平均を上回っており、エフェクトやモーション、UI演出をエンジン上で組み込めるデザイナーは、素材をつくるだけのデザイナーより任せられる範囲が広がります。ただしゲーム系は常駐の案件が多いため、リモートにこだわると選べる案件が狭まる点は意識しておきたいところです。
ディレクターとマーケターは「数字」を担えるか
Webマーケターが単価の上位に入るのは、売上や集客の数字に責任を持つ仕事だからです。Webディレクターも同じで、進行管理だけでなく要件定義から入り、施策の効果まで追える人ほど高い単価の案件に届きやすくなります。「何をつくったか」に加えて「つくった結果、何が変わったか」を語れることが、この2職種では重要です。
経験3年が一つの基準。その先は「リード経験」
クリエイター案件の多くは「実務3年以上」を必須にしており、フリーランスとして案件を選べるようになる一つの目安です。その先で単価を上げるのは、年数そのものよりも、チームのリードや新しい人の育成など、自分以外の成果に関わった経験です。リードやマネジメントの記載があるUI/UX案件が月額70万円を超えていることからも、その価値が読み取れます。
AIに関わるクリエイティブは、これから伸びる領域
生成AIを使った制作や、AIプロダクトの画面設計など、AIに関わる記載があるクリエイター案件の平均単価は月額63.5万円で、全体平均を約6万円上回ります。まだ数は多くありませんが、AIを「使う側」としての経験も、AIプロダクトを「つくる側」としての経験も、今のうちに積んでおくと差になります。AI領域の単価については生成AIエンジニアの単価相場でもまとめています。
まとめ:経験の積み上げ方
- まずは制作の実務を3年積み、FigmaやPhotoshop、Unityなど職種の基本ツールを固める
- 制作の前の工程(リサーチ、要件定義、情報設計)に加わり、「決める」経験をつくる
- デザインシステムやエンジンへの組み込みなど、他の人の仕事を支える仕組みをつくる
- チームのリードやディレクションを引き受け、成果を数字で語れるようにする
テクフリで募集しているクリエイター案件の例
テクフリで募集しているクリエイター案件の一部です(内容は一部抽象化しています)。
| 案件の概要 | 月額単価 | 勤務形態 |
|---|---|---|
| 金融機関向けWebアプリのUI/UXデザイン(Figma) | 〜110万円 | 常駐 |
| キャッシュレス決済サービスのUXライティング | 〜100万円 | 一部リモート |
| モバイルRPGの3Dモデル制作における進行管理 | 〜100万円 | 一部リモート |
| 動画配信サービスのテクニカルディレクション | 〜90万円 | 一部リモート |
| Unityを使ったゲーム開発のテクニカルアーティスト | 〜80万円 | 常駐 |
| Unreal Engineを使ったゲームのフィールドプランナー | 〜75万円 | 常駐 |
| SaaS型マッチングサービスのUIデザイン | 〜75万円 | フルリモート |
| 世界的なヒットタイトル開発でのアートディレクション | 〜70万円 | フルリモート |
職種ごとの案件は、Webディレクター・Webデザイナー・ゲームプランナー・CGデザイナー・Webマーケッター・ゲームディレクターの案件一覧から探せます。
よくある質問
フリーランスのクリエイターの単価相場はどれくらいですか?
週5日稼働の案件で月額40万〜60万円台が中心で、平均は月額57.6万円です。職種によって幅があり、UI/UXデザイナーは平均63.7万円、イラストレーターは47.5万円です。
単価が高いクリエイター職種は何ですか?
UI/UXデザイナー、ゲームディレクター、Webマーケターが上位です。いずれも平均で月額60万円を超えています。
フルリモートで働けるクリエイター案件はありますか?
あります。クリエイター案件の42.7%がフルリモートで、特にUI/UXデザイナーは約6割がフルリモートです。ゲーム系は常駐が多くなります。
フリーランスになるには何年の実務経験が必要ですか?
「3年以上」を必須にする案件が最も多く、経験年数の記載がある案件の55.5%です。1〜2年以上で応募できる案件も約4分の1あります。
クリエイター案件でよく求められるツールは?
Figma、Photoshop、Illustrator、Unityの順に多く記載されています。Web・アプリ系ならFigma、ゲーム系ならUnityやMayaが重要です。
Webデザイナーから単価を上げるにはどうすればよいですか?
ワイヤーフレームや情報設計、ユーザーリサーチなど、制作の前の工程の経験を積むことです。UI/UXデザイナーの案件に応募できるようになると、平均単価はWebデザイナーより月額12.2万円高くなります。
ゲーム業界のフリーランス案件は多いですか?
多いです。クリエイター案件の38.7%がゲーム関連で、プランナー、ディレクター、3Dデザイナー、エフェクトデザイナーなど職種も幅広くあります。スマートフォン向けタイトルの案件が約半数です。
週5日未満で働けるクリエイター案件はありますか?
週3〜4日で募集している案件もあります。週5日の案件でも、交渉で稼働日数を調整できるものがあるため、希望の働き方はエージェントに伝えておくとよいでしょう。
集計対象
- 対象:テクフリが保有するクリエイター案件1,942件(募集終了分を含む。事務・営業アシスタントは除く)
- 集計日:2026年11月4日
- 単価:月額・税込で、週5日稼働の案件1,831件が対象
- ゲーム系:ゲーム関連の職種、または案件名・仕事内容・スキル欄にゲームの記載がある案件
- ツール・業務:案件名・仕事内容・スキル欄の記載から分類(複数に重複して含めることがある)
- 勤務形態・経験年数の割合:記載がある案件を母数とする
クリエイターの案件探しはテクフリへ
テクフリは、UI/UXデザイナーやWebディレクターから、ゲームプランナーや3Dデザイナーまで、幅広いクリエイター案件を扱っています。マージン率10%の案件もあり、新規登録から最速2日で参画が決まった実績もあります。
自分のスキルでどれくらいの単価が狙えるか知りたい方は、単価診断もご利用ください。応募の準備にはスキルシートの書き方やフリーランスの面談でよく聞かれる質問170選も参考になります。
